見出し画像

【中小企業でも次々に導入】SaaSの次はiPaaS

SaaSやPaaS、IaaSなどの概念はどんどん浸透してきています。

そもそも何だっけ?という方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

要は、どこまでクラウドでやるか、ということです。

画像1

この中でも特に
SaaSは急激に社会に普及してきています。

ビジネスチャットのSlack、プロジェクト管理のTrello、などの複数のSaaSが日常業務で当たり前に使われるようになってきています。

一方で、SaaSが普及したことにより
データの管理場所がバラバラになり、データが点在するようになってしまいました。

顧客情報はSalesforce、勤怠管理はfreee、人事はsmartHRに…
といった具合です。

複数のSaaSが使われることが当たり前になってきたため、
SaaS間を連携し統合しようとする流れが出てきています。

そこで、今回紹介するのが iPaasという概念です。

iPaaSとは?

iPaaSは、「Integration Platform as a Service」の略で、アイパースと読みます。

iPaaSとは、複数のシステムやアプリケーション(SaaS)を連携させるサービスのことを指します。

それぞれ別々に使用しているアプリケーション間に、iPaaSを介入させることでアプリケーションを相互に接続し、データ統合、システム連携を実現することができます。

つまり、社内でChatwork、Slack、Googleカレンダー、Salesforceにzoom、会計はfreee、労務はsmartHRなど・・・

業務ごとで使用するサービスが違ってくることで分断されていた部分を
統合させるサービスのことを「iPaaS」といいます。


例えば、Gmailを受け取ったら自動でPDFをダウンロードして、TeamsやSlackに報告したり・・・といった具合です。

そうした、日々の業務の中で繰り返し発生するタスクをiPaaSが自動化してくれます。

iPaaSによってSaaSをシンプルに連携することで利便性も生産性も向上します。

iPaaSを導入するメリット

iPaasの最大のメリットは、複数のSaaSに分散したシステムを統合することです。


①業務効率化
複数のツールを統合することで、
分散しているデータをを自動的に一元化できます。

それによって、複数のチームや部署間のデータの共有をスムーズに行うことができます。また、データを入力する手間などの無駄な作業を削減することができので業務効率化に繋がります。


②分析がしやすくなる
iPaaSは、サービス間の連携をはじめ、データの連携ができるサービスです。

複数のサービスと連携させたデータを分析することで、多角的な分析もできます。データを分析して経営に役立てるという面でも、iPaaSの導入にはメリットがあるといえるでしょう。


③システム間の連携が容易に・新システムを導入しやすい
社内に新しいシステムを取り入れるときにネックになるのがデータです。
データを新しいシステムに移行する際、
連携がうまくできないとシステムの導入もうまくいきません。

iPaaSでは、簡単にシステムやデータの連携ができるため、新しいシステムであっても、導入がしやすく、導入後もスムーズに運用できます。


④プログラミング不要
iPaaSにはたくさんの種類がありますが、ほとんどがノーコード・ローコードで利用可能です。

そのため、プログラミングをする必要はなく、非エンジニアでも簡単に利用できます。これまでエンジニアに依頼していたデータ連携等の業務を、非エンジニアが実現できる!!!ようになり、コスト削減や人材不足の問題解決にも繋がります。


⑤既存IT資産を有効活用
iPaaSは、オンプレミス型サービスとクラウド型サービスの連携も可能です。これまで自社でサーバーや専用のパソコンを使っていたオンプレミス型のサービスと、新たに取り入れるクラウド型サービスを連携させることで、オンプレミス型に蓄積された過去のデータも利用できるようになります。


⑥仕様変更に強く、安全に連携できる
iPaaSはAPIを使ってデータの読み込みや書き込みを行うため、
サービスの仕様変更に強く、安全に連携をおこなえます。

アプリのアップデートによって表示画面や仕様が変更されたとしても、そのままiPaaSを問題なく利用することができます。
SaaSなどアップデートが頻繁に行われるプロダクトに対してはiPaaSは適していると言えるでしょう。

中小企業でも続々と導入!

先ほどのメリットに書いていたように
iPaaSはノーコードで利用できるので、社内にエンジニアがいなくても社内DXを推進していくことができます。

業務フローが自動化されることで、時間が削減されることはもちろん、

情報共有が自動化されることで、
確認作業の漏れや伝え漏れのミスなども削減することが可能となります。

導入事例はこちら👉

【意外な効果】リモートワークにも◎

iPaaSはどうしても「作業時間削減や業務効率化」といったイメージが強いですが、なかにはiPaaSの導入により意外な効果を獲得した企業もあります。

株式会社キラメックスでは、営業活動に関する行動管理を自動化するためにiPaaSを導入しました。

iPaaSの導入により、
Salesforce上の商談フェーズやヨミの変化が適切なタイミングでSlack通知されるようになり、全員共通意識を持った上で、議論やミーティングに望めることに繋がりました。

また、従来はメールにSalesforce上の案件の通知などが色々来ていたのがSlackというオープンな所で流れることで、自然と議論の活発化にも繋がりました。

このように、iPaaSはコミュニケーションの活発化や社内環境構築という面でも大きなメリットがあると言えます。

最後に

iPaaSには様々なツールが存在しますが、
どれもプログラミングをするというよりはローコード、ノーコードが主流でした。そのため、社内にエンジニアがいない企業であっても、iPaaSを導入し社内DXをどんどんと推進していくことが可能となります!

また、2025年の壁を回避すべく、
多くの企業がオンプレミス型からSaaSにシステムが推移してきています。
実際にSaaS利用率も高まってきています。

そうなってくると、自然とiPaaSの需要も高くなってくると思います。

iPaaSの普及はまだまだこれからかもしれませんが、
今後もiPaaS界隈の動向には注目していきたいと思います。

また、実際にiPaaSツールを使うときがあれば記事にしたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございます!!!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?