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小姑のような人こそ専門職に相応しい

介護における専門職とはという題材で先日講義をしてきました。その中で話したことの一つで
「専門職とは大きな変化よりも小さな変化に気付いて、その小さな変化がどのような問題を起こしているかを把握できることのほうが重要です」
という話をしました。

大きな変化は誰でも気づけます。例えば、最近食事量が減ったといったこととか。

でも、鼻を摘んで食事をするとあまり味がしないです。食事をするときに人は始めに臭いといった嗅覚情報と色彩や見た目といった視覚情報、さらに器などを触ったときに感じる触覚情報無意識に脳内で味を構築します

そして構築した味と口に食物を入れたときの味覚情報を比較等をすることによってうまいや不味いが決まっていくのです。

大きい変化に囚われている人はご飯食べない運動不足や高齢による食事量低下という結論になりがちです。しかし、小さい変化を大切にする人は「もしかしたら鼻詰まりが原因じゃないか」という可能性を考えられるのです。


おそらく、介護にかかわらずどんな職種でも言えるのではと思います。
例えば、去年私は肝嚢胞という病気で入院しました。
初めはかかりつけの病院を受診しましたが、熱が40度以上が毎日続き、血液や検尿検査にも異常なく、レントゲンでも肺に異常がない状態で1週間風邪薬と解熱剤を飲みましたが全く改善が見られないので総合病院を勧められました。

総合病院でも検査を行い検査数字やレントゲンも異常なかったのですが、担当してくれた医師が背中の肝臓部分を手で軽く叩いた時に痛みを感じました。その時に担当医は肝嚢胞の可能性を考えたと思います。その後は処置良好で健康を取り戻すことができました。

このように専門的知識よりも小さな変化で起こりうる可能性を考える方が専門職としては有能ではないでしょうか?

補足ですが、かかりつけの病院の医者もとても良い医者だと後から思いました。何故なら、自分に手に負えないと思ったら迷わず他の病院に紹介する。一見すると簡単そうですが、実際にプライドとかが邪魔してその考えに至りづらい医者もいます。そう言う意味ではかかりつけ医も担当医も良い医者にあったなといまでも感謝しています。


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