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パーソナルスペースが広い女

日本は、都会に行けば行くほど、人との距離が近い。カフェでは両隣が知らない人などザラにある。トイレに行くにしても、横にカニさん歩きをしないとテーブルとの間を通れない。パーソナルスペースが広い私にとっては、とてもストレスである。

電車も、例え座席に座れたとしても目の前に人が立ちはだかると、途端に視野が狭くなってしまう。まるで私を見下している他人が押し寄せているようだ。

他人との心の境界線も、パーソナルスペースが大事だ。自分をうまく守らないと傷ついてしまう。人の刺激をまるで自分が体験しているような気がして心がギュッと押し潰される感覚になる。親しくなればなるほど、それは強くなってしまうので、最近は悩み相談が上手く聴けなくなってしまっている。

人はそれを「優しい人だ」という。いや、違う。私がとても弱い人間なのだ。強い人間は社会のトップに立てるし、苦手な人とも境界線を引いて確立できる。それはとても素晴らしいことだ。私は、ただの凡人であって弱い心をもっているからこそ他人の気持ちやパーソナルスペースに影響されながら死に絶えていく種族だ。

人間の中には自殺をする人もいる。私のような弱い人間は自分を極度に責めてしまい、自殺をしてしまうこともある。

段々と、私と同じ人間が絶えていく。強い人間が生き残っていく、世の中。感謝。

ここを押すと、 私に少しだけ投げ銭できるというシステムらしいです。 気持ちだけでも勿論嬉しいです。