見出し画像

セルフラブで新たな自分に出会う

執筆者:しのちゃん

暗黒の6年間

今年の3月末、私は久しぶりに職場の送別会(とはいってもコロナ渦のため会議室で開催)に参加することができました。

久しぶりって? 

6年ぶりです。

6年前当時は、このような当たり前のことが、私とって当たり前ではない状態でした。

ひとり親家庭での子育てと職場ストレスが重なり、私は心身のバランスを崩していました。職場のコミュニケーションが大事なことは、頭ではわかっています。でも、その会に行こうと考えるだけで、動悸がしてきました。

とうとう1年前には、これから異動する自分が主役になる送別会にすら、参加することが怖くて欠席しました。

※詳しくはこちらをお読みください。当時の様子をまとめていただいた記事です。

安心・安全の場で過ごした1年が私のもたらした変化

異動後の1年間で、私に何があったのでしょうか。

6年間、避け続けたことが出来てしまった、その答えがあるはずです。

6年間といえば、小学校を卒業してしまうほどの長い年月です。

異動先となった職場は、チームで仕事を進めて行くための体制が整っていました。困ったことがあればすぐにヘルプを求められるような、相談をしやすい雰囲気があり、安心して仕事を進めることができました。また、私を責めるような人もおらず、安全に過ごすこともできました。

振り返ってみると、生活の基盤である仕事が安定してきた結果、今までの人生で全く初めてのことに、いくつもチャレンジすることができました。

シングルマザーズシスターフッドが提供する以下の機会に参加しました。

1 5月 Mother's Dayキャンペーン2021 盛り上げスタッフとして参加
2 5~8月 ひとり親TECHエンパワメントプログラム1期への参加
3 10~1月 寄付月間キャンペーン2021 エッセイ制作チームリーダーとして参加

この3つに参加したことで、私に、マインドの変化が起きました。

以前の私は、何をするにも「ひとりでやっちゃった方が楽!」と考えていました。結果、ひとりで何でも抱え込み、できないことで自分を責め、体を壊していました。

以上3つの機会に参加した後の私は、全く別人のようです。

「人にはもともと力がある!その力を発揮できる環境づくりこそが大切なんだ。」
「同志とともに切磋琢磨して励まし合うことで自分の気がつかない自分と出会える。」
「同志がいてありがたい!」

こんなふうに思うようになりました。

表彰式のスピーチのあとスタッフに贈った言葉

「受賞のスピーチをしたのは2人ですが、皆さんのお力なくては何一つできませんでした。改めて、キャンペーンスタッフ、執筆者に、お忙しい中手を挙げた皆様に感謝した一日でした。」

これは、寄付月間2021の賛同パートナー賞をいただいた際の表彰式でスピーチをした後、スタッフの皆さんに贈った感謝の言葉です。

以前の私は、一人で何でもやりたいし、プライドが高いから、素直に感謝の気持ちを伝えることが苦手でした。

が、このときは、気がついたら自分の感情が言葉になっていて、上記のようなメッセージを送っていました。

セルフラブが生まれる過程とその結果

これらの経験によって私は、同志とともに学びあう、何かを作り上げる楽しさを知りました。そして「自己否定」でいっぱいだった私のマインドが、氷のように溶けていきました。

この1年の経験を経て、今、セルフラブに、私は包まれています。この「セルフラブ」がまさに、答えそのものだと思います。

今では、職場の方とのコミュニケーションも改善。自分から朝の挨拶をします。逃げるように帰ることなく「お疲れさまでした。」と笑顔で退勤することもできるようになりました。

そして、6年ぶりに送別会に参加することもできました。

新年度からは、最年少ながら、チームのチーフに抜擢されました。

自分自身、この変化には驚きました。

セルフラブを軸に、自分らしくのびのびやることが大切。自分の力を発揮できる環境さえあれば、誰だって力を発揮できるのだと、改めて思います。

今回のキャンペーンでは、全体のプロジェクトリーダーとして活動をしています。

一人でも多くのシングルマザーが自分らしくイキイキと社会に貢献できる存在であるということを明るく発信し、未来をよくする種まきをする。そしていつの日か、オンラインでつながった、まだ背の高さも知らない同志たちと、リアルで会い、芽が出て、その芽が育ってきたことに、祝福を贈り合いたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。このエッセイは、NPO法人シングルマザーズシスターフッドのMother's Dayキャンペーン2022のために、シングルマザーのしのちゃんが執筆しました。

このキャンペーンは、自身の心と体を大切にすること、それを互いにサポートしあえる社会を目指して実施しています。ご共感くださった方はぜひ、私たちの取り組みを応援していただければ幸いです。

クラウドファンディングへの応援もどうぞよろしくお願いします。

NPO法人シングルマザーズシスターフッド


この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

多様性を考える

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはひとり親の心身のセルフケアとエンパワメントの支援活動に使わせていただきます。