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間違っていた。だからこらえて、このことは墓場まで持っていく。

ここでは、離婚のこと、おひとり老後の備えのこと、日々感じていることをnoteしています。今回はその8回目。

大したことないな。文章だけ読むと。ちょっと他の人に気を取られてただけではないか。世の中、癒しを求めて浮気する人はたくさんいる。結婚して数年経てば家庭が息苦しくなって外に心の安らぎを求めること。そうすれば家でも優しくいれる。地震大丈夫?って誰に連絡しようが、ワクチン後に無理を押して出かけようが、そんなの離婚を決意するのには小さいさ過ぎる何てことない行動。
性格がさっぱりしている人ならそう思うのだろうか。
でも実際の夫婦の関係はそう簡単に片づけられない気がする。

例えばバレンタインデーにチョコをあげても、毎日の菓子感覚で食べるし、ホワイトデーにお返しはない。
コスパが悪いレストランには行きたがらないし、行ったとしても不機嫌になる。付き合わせて悪いからと私が支払っているのにだ。大した金額じゃないけど。
映画もそう。つまらないと不機嫌になる。チケット私買ったのに。大した金額じゃない。分かってる。
挙句の果てには何を誘っても、一人で行けば。と言われてしまう。

そんなこと小さいことだからいいけどさ、とやり過ごしてきたことが、浮気を知ってしまってからは、ま、いっか。と思えなくなる。

彼は離婚を切り出す3か月前に一度家を出て行ってしまったのだが、理由は言ってもらえなかった。それでも彼がそうしたいのならばいいと譲った。

1か月後には戻ってきた。ぎこちなかったけど、それでもやっぱり2人でいるのが幸せだなと思った。家に戻らなかった間は、帰らぬ夫、離婚、財産分与などと物騒なことばかりを調べていたが、その必要も戻ってきた瞬間にぱたりとなくなった。

しかし、その後浮気が分かってからはこれまでにあった小さなことも、理由を言わず家を出て行ったことも、もう無理!の方向に向かわせた。許せないというのとは言葉が違う。なんだかもう嫌になってしまったのだ。

私は旦那さんの母親ではない。という言葉をよく聞く。
なんでも許されると思うなよ。ということなのだろう。
世の中のセオリーにパーツパーツがどんどんはまっていく。

TVでこんなことを言っている人がいた。
私たち夫婦が離婚した理由はとっても変わっていて理解されないと思います。と。離婚した理由はお互いがそれぞれ歩む道を歩むことを応援していて、お互いが嫌い合うことはなく、前向きな離婚なんですと。
それ変わった夫婦ではない。
私だってそうだ。
離婚=人格嫌い。
では全然ない。
様々な思いや理由があるんだよ。

私自身離婚するまでは、離婚=嫌いだから一択なのかと思ってた。
けどそれは偏見だった。

TVでこんなことを言っている人がいた。
今とは違う人生を生きてみたかった。
なので長年連れ添った旦那さんに離婚を切り出した。
3年経った今は週1回会う仲になり、週1で彼が家に来てくれることが何よりもの楽しみになった。
彼は自分を理解してくれる唯一の人だと気が付いた。
離婚を後悔していると。

上手く説明するのは難しいのだが、
私は旦那さんに愛情がある。愛情があったが故に離婚に突き進み、離婚をし、後悔をした。
小さな不満や裏切り、そして浮気は離婚の原因ではない。
離婚の意思を固めるのに自分の周りに1つ1つ並べてみただけ。

彼が幸せならそれでいい。これは紛れもなく本心である。そして幸せだろう彼のそばにいるのが辛かった。とにかく、ぐるーっと廻ってこれでいいんだと彼の幸せを後押しするので落ち着いた。辛かったことも悔しかったことも、これまで幸せだったことも全部消してそこにたどり着いてしまったのだ。

それは正しかったのかというと、、、
間違っていたと思う。
奇しくも結婚をリセットしてしまってから、間違っていたと気がついた。

夫婦で乗り越えるべきだったと思う。
お互いの気持ちを素直に話して聞いて、前向きに考えるべきだったと思う。

もしかしたら彼は1か月家を出たのは同じ理由だったのかも知れない。離れて考えたいと。溜まった小さいことを並べてみて。彼は、これからも一緒に過ごしたい。と家に帰ってきたのだ。
彼は一人で考えて、乗り越えようとしていたのかもしれない。
私は不満に思っていたと同じく私の嫌な部分に向き合おうとしていたのかもしれない。

そしてその後、私も一人で考えて乗り越えようとしてみたけれど、できないという結論に至ってしまった。
夫婦の問題は一人一人で考えるだけでは乗り越えられない。

当然なのに、できなかった。

時間を巻き戻せたら、今の私ならできたのか。
それは分からない。

どちらにしろ、もうやり直すことはできない。なので、この気持ちは墓場まで持っていこうと決めている。
誰にも言わず、自分だけで苦しむ、という意味ではない。

このことは大切すぎる経験なのだ。
出会ったことも、好きになったことも、付き合ったことも、結婚したことも、幸せだった日々も、辛かった日々も、彼の幸せを今でも一番願っていることも、後悔で押しつぶされそうになっても、全部大切すぎる宝物だから。

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