Singha Beer Meets タイレストラン《Mae Ping メーピン編》
11月の肌寒い季節。夏の暑い季節はもちろん、こんな北風が吹き始めた冬の季節もやっぱり恋しいのはタイ料理。
スパイシーな辛みと酸味の効いたタイ料理は一度虜になるとやめられない。
複雑な旨味が広がるタイ料理を口いっぱいに頬張り、爽やかで軽やかなシンハービールを流し込みたい。その瞬間が、かけがえのない自分だけの幸せの瞬間なのだ。
今回訪れたのは、東京都江東区門前仲町にある名店「Mae Ping(メーピン)」さん。
門前仲町の駅を降りれば、そのゆったりと流れる空気にホッと一息。今日はどんな出会いがあるだろう。弾むように歩いていると、あっという間にお店に到着した。
にっこり微笑んだ太陽のような優しいオレンジの外観が素敵だ。
さて中に入ってみよう。
木の温もりを感じるアットホームな店内。シンプルだが、一つ一つこだわりを感じるインテリア。シェフの絵が飾ってあるタイ料理屋さんは珍しい。このお店の看板シェフの似顔絵なのだろうかと想像する。厨房の中を覗いてみたい。
「いらっしゃいませ」と優しい笑顔で出迎えてくれたのは店長ヌンさん。
本日のおすすめ料理3品を注文する。
素敵なメニュー表は、本場タイでデザインされたもの。ヌンさんの着けていたエプロンも同じデザインでお洒落。
さて、今回は次の3つを注文させて頂いた。
1 ヤムプラークン(エビとレモングラスのスパイシーサラダ)
2 ムーナムトック(豚トロ焼きとハーブを和えたスパイシーサラダ)
3 ネームクルック(発酵ソーセージ豚皮、玉ねぎ、ハーブを混ぜ込んだサラダ)
まず、料理が運ばれてきて驚いたのはボリューム感。
満腹で幸せになれること間違いなし。
そして、彩の鮮やかさ。タイの焼き物セラドン製のお皿に美しく盛られたお料理に、目を奪われた。シンハービールが私を呼んでいる。
いつもがんばっている自分にご褒美の乾杯。
弾けるシンハー。踊る心。
では、一品目「ヤムプラークン」をいただきます!
ヤムプラークンは、エビとレモングラスのスパイシーサラダ。大ぶりでぷりっぷりのエビがごろごろ入っている。ミニトマトが赤い花びらを広げた小花のようにカットされていて愛らしい。
香りを味わうタイ料理ともいわれるように、レモングラスの爽やかな香りが鼻を抜けていく。そこに、酸味、辛み、甘み、旨味が黄金バランスで調和した自家製のタレが絡み合って最高に美味い。スパイシーなのに深みのある味わい。
シンハービールは軽やかな味わいで料理の味をより引き立ててくれる。箸もビールも止まらない一品に舌鼓。
次は、二品目「ムーナムトック」をいただきます!
ムーナムトックは、豚トロ焼きとハーブを和えたスパイシーサラダ。
肉厚な豚トロを頬張れば、噛めば噛むほどにジューシーなコクのある脂が溢れ出してくる。お肉とビールの組み合わせは最高でしかない。
食べ応え抜群で大満足の一品である。
最後に、三品目「ネームクルック」いただきます!
ネームクルックは、発酵ソーセージ豚皮、玉ねぎ、ハーブを混ぜ込み、サラダレタスで一緒に巻いて食べる酸味と辛みの効いたサラダ。
ここメーピンでは全てのメニューが「自家製」にこだわって作られている。食感も味わいも楽しめるこのサラダは、ごちそうサラダそのもの。
「巻いて食べる」ということにワクワクするのは私だけだろうか。サラダレタスを手のひらに広げると、どこまでも欲張って具材を盛ってしまう癖を直したい。いや、直す気はないのかもしれない。だってたくさん具材を詰め込むのは幸せなのだ。包みきれないほど溢れるのはきっと具材だけではないのだ。わかってほしい。
濃厚なのにヘルシーなサラダにも、シンハービールは相性抜群である。
さて、お腹も心も満たされたところで、今日のお店メーピンさんの美味しいストーリーも少しお話しようではないか。
メーピンのチェンマイ出身の店長ヌンさんと、アユタヤ出身の凄腕シェフ、ピーカオさんに記念写真を取らせて頂いた。写真左側に写る笑顔の女性が、店長ヌンさん。優しい笑顔でお客様一人一人をもてなし、心温まる素晴らしい時間を提供してくれました。
そして写真の右側の逞しい男性が、ここメーピンの看板シェフであるピーカオさん。みなさん、覚えているだろうか、店内に入ってすぐに目に飛び込んだ、シェフの絵を。
やはり、ここのシェフの似顔絵だったのだ。ピーカオさんは、7歳くらいから料理を始められたそうで、その道何10年の凄腕シェフなのかと驚愕する。
そして、「美味しい料理には下ごしらえが何よりも大事だ」と、手間隙かけることを惜しまず、丁寧で深みのある味をどんなときも確実に届けてくれるのだ。
メーピンのオーナー青柳さんが、本格的なタイ料理のお店を出そうと決意したとき、このピーカオさんの料理を口にした瞬間「これこそ求めていた本物の味だ!」と確信し、このお店のシェフとして任せることを決めたそうだ。
このお店に足を運ぶお客様たちも、「ここの味が忘れられない」「何度きても感動する」といって常連になっていくのも納得だ。
それほどまでに、多くの人を魅了するのは、腕の良さと「美味しい」に向き合う誠実な人柄にあるのかもしれない。
メーピンは、熱意のあるオーナー青柳さんと店長ヌンさんご夫婦、そして料理一筋の逞しいピーカオさんの素晴らしいエネルギーが調和した、黄金比率のタイ料理店なのかもしれない。今日も素敵な出会いに、祝杯を。
ごちそうさまでした!
ありがとう、メーピンさん。
ありがとう、シンハービール。
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