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黄昏に咲く虚ろな青春(仮)

黄昏に咲く虚ろな青春(仮)

同じタイミングで、目標のための一歩を踏み出し、

また違う場所で、出会う事が出来る。

それだけでも、未来は明るいと錯覚できるほどに、希望に満ち溢れていた。

東京に行くまでの期間は、ライブ活動と楽曲制作に勤しんだ。

とにかく場数を。とにかく曲数を。

自分に自信をつけるためにがむしゃらに行動した。

ただ自分の力を磨き、良い曲を書き上げることができれば、

それだけで自分が掲げる最終目標にたど

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黄昏に咲く虚ろな青春(仮)

黄昏に咲く虚ろな青春(仮)

今日が終わってほしくないと心が泣いていた。

食卓にいる彼女には悟られたくはない感情だった。

とても和やかな時間を過ごす。優しい味と温かい笑顔。

「この後、近くの校庭で花火しない?」

どうやらこれがメインイベントだったみたいだ。

時間を忘れてしまっていると気がつくほどに夜空が綺麗だった。

空に広がる満点の輝きは誰に向けて放っているのだろう。

ふとそんなことを考えながら、すぐ近くの小学校

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