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全国のHM/HRファンの皆様、大熊町の喫茶レインボーは超おススメです

 宮城に移住してきてから、ドライブがてら、隣県の福島県の浜通り(福島県の太平洋側地域をこう呼ぶ)に買い物に出かける機会が増えた。


 新鮮なお魚や農産物をまとめ買いしたい時は「浜の駅 松川浦」のある相馬市へ。さらにそこからちょっと足をのばせば、クリームチーズのみそ漬けが絶品な「みそ漬処 香の蔵」さんのある南相馬市。相馬や南相馬の道の駅では、初夏からは様々な品種のふくしまの桃も箱買い出来るのが超魅力的。
 もう少し遠出して浪江町や楢葉町まで行けば、「道の駅ならは」や「道の駅なみえ」の産直コーナーも凄い。
 さらに、道の駅ならはのすぐ近くには絶品の豚丼で全国各地にファンの多い「豚壱」!
 さらにさらに、道の駅なみえは、名物の釜揚げしらす丼をはじめとしたフードコートのメニューの凄さと美味しさが、もう、もうっ!!!(語彙力崩壊)

 どこも、近所だったら毎週通いたいレベルである。

 そんな福島の、特に浜通りのお店や道の駅の魅力は語り出したら止まらない。上記のお店や場所についても、いつかあらためてご紹介したい。

 けれど、そんな「獲れたて新鮮な常磐ものの海の幸&農産物満載の産直コーナー!!」や「豪華地元食材メニュー満載のフードコート!!」があるわけでもないのに、つい何度も通ってしまう大好きな場所が、福島県にはある。
 それが、大熊町。

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「レインボーのランチは凄い」

 福島在住の友人達からたびたびその噂を何度か聞いていたのが、大熊町の「軽食・喫茶レインボー」。
 聞けば、とにかく何を食べても美味しくてボリュームたっぷり。しかも安い。さらにランチタイムはコーヒーが飲み放題で、そのコーヒーも飲み放題なのにサイフォンで丁寧に入れられていてとても美味しいとのこと。
 「何がおススメ?」と尋ねると、誰もが「全部!」と即答する。
 こりゃあ行かねばなるまいと初めて行ったのは、移動自粛等の呼びかけも和らいできた2022年7月のこと。


夫はレインボーランチ。魚のフライにお肉にハムエッグ。
私はエビピラフ。ちなみにお盆の大きさはランチのものと同じである。
ごはんの量の凄さがお分かりいただけるだろうか?(^^;

 美味しかった!
 もうそれしか言葉が無い。
 ランチセットもピラフも、どちらも喫茶店ではお馴染みのメニューなのだけれど、味付けが喫茶店というかレストランな美味しさ。ごはんの焚き加減から味付け、添えられたサラダのシャキシャキ食感とたっぷりのドレッシング、全部美味しかった。
 そして、このボリューム!!
 これでどちらも1000円以下。
 コーヒーも評判どおり美味しくて、何から何まで大満足のランチだった。

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 初めての訪問でレインボーのランチメニューの美味しさに感動した上、同じ敷地内に温泉付き宿泊施設があることを知り、次は泊まりでいくべと計画して再訪したのは11月のこと。
 レインボーは土・日に毎週営業しているわけではないので、(現在は第1・3週の土曜日、日曜日が定休日)、レインボーの営業日に合わせて仕事の休暇をとって夫婦で再訪。
 

夫はナポリタンとどっちにするか迷いに迷った末にこの日もランチセット。
私はドライカレー。結構辛口の大人のお味。美味しかった!

 ちなみにこの時は、レインボーのランチに加えて大熊町内の名所巡りも楽しんできた。
 宿泊はレインボーと同じ敷地内にある「ほっと大熊」を利用したのだが、客室内はリゾートホテルかと見紛うような立派な宿泊施設で(写真も撮ってきたのですが、これから行く方々の為に敢えて載せずにおきます。ホントに素敵です!)、温泉も満喫し、お土産には地元のお米と日本酒も購入してきて、たっぷりと大熊町観光を楽しませていただいた。


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 そんなふうに、レインボーで美味しいランチをいただいてきた私だが、実はつい最近になって、初めて知ったことがある。
 それが、店名の由来。

「軽食・喫茶レインボー」は、店主の武内さんが25歳の時、大好きだったイギリスのギタリスト“リッチー・ブラックモア”率いるロックバンド「レインボー」を店名に掲げ、昭和53年に大熊町にオープンしました。

震災から8年経過した2019年に大熊町の避難指示が一部解除され、大熊町商業施設の開所計画の話を受け、大熊町での帰還再開を決意。そして、震災から10年経過した2021年4月5日、ついに待望の帰還再開を果たされました。

『軽食・喫茶レインボー』がついに大熊町に帰ってきました! | 公益社団法人 福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)公式ホームページ (fsrt.jp)より


 ・・・なんで今まで誰も教えてくれなかったの!!!

(「聞かれなかったから」んだよねー^^;) 
(ついでに「アンタに教えたら騒ぐべ」と親しい人達の声が聞こえる気が^^;)


 私はHM/HRファンである。
 レインボーは後追いで1978年の札幌中島スポーツセンターの事故の時はまだ小学生だったけれど再結成パープルは北海道厚生年金で見ててブラックモアズナイトは北海道から東京までライブ見に行ってて(以下略

 
 そうか、あのレインボーから、軽食・喫茶レインボーなのか。


 大熊町在住の友人達と出会い、喫茶レインボーを知ることが出来たことに、今は運命すら感じている(大袈裟


 全国のレインボーファンの皆様には、福島県にお越しの際には、是非大熊町にもお立ち寄りいただきたい。
 ちなみに、レインボーのある「大熊町交流ゾーン」内の交流施設「linkる大熊」には、ドラムセットからエレピ、アンプ、マイク類完備の音楽スタジオもあって町外の人間も利用出来る。
 私も1度利用したが、録音機材を持ち込めばレコーディングも出来そうなくらい防音設備もしっかりしたスタジオだった。


 もちろん、町外からも利用可とはいえ、あくまで最優先は地域の皆様だろうから、全国各地からHM/HRファンが殺到したらそれはそれでちょっと困るのかもしれないが。


 でも
 リッチー・ブラックモア、来日したらちょっと大熊町にも来てくれないかなー。
 誰か関係者がさっきのホームページのレインボーの紹介記事を見て、レインボーにランチ食べに来てくれたりなんかしたら(妄想)


 そんな妄想はさておいて


 美味しいものを食べたり楽しい時間を過ごすために大熊町を「訪れる人」が増えることを、町の人達も、喜んでくれている気がする。
 訪問するたびに、それは強く感じる。
 もちろん、そこで暮らしている方々にとっては、まだまだ不便なこともあったりするのだろうけれど。

 大熊町で、美味しいものを食べて楽しい時間を過ごす観光客が、もっと増えたらいいな、と思う。
 私も、また観光客として、レインボーにランチを食べに行こうと思う。
 もちろん、次からはメタルTシャツ姿で。


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