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どん底に落ちたら、掘れ。

これを読んでいただいているあなた、人生でどん底に落ちた経験はありますか?(冒頭から重たい質問を投げてしまった……。失礼!)どん底の基準は人それぞれでしょうが、行き場がないと感じる時、不安や焦りで結構苦しいもんです。そんな時、あなたならどうするでしょうか。。。。

はい。ここまで読んでいただきましたが、以降、自分のために書き殴っているので、読者の皆さんは、ここでさようなら。以下、ただひたすら自分の思考整理のために書いています。
私の、私による、私のためだけのnoteです。


どん底に落ちた人へかけられる一般的なメッセージは、どん底に落ちたら「這い上がれ」だ。

しかし、「どん底に落ちたら、掘れ」である。

このシニカルでハッとさせられるアフォリズムは、養老孟司さんが著書で書いたもの。人生で何度も経験できない貴重な「どん底」の機会に、もっと自分を見つめ、新たな自分を発見しろというニュアンスだったと思う。

さて、なぜ私がこんなことを書いているのかというと、私自身がいま、どん底にいるような気分だからだ。なぜなら、体調を崩し布団で横になっているから。なーんだ、ただの体調不良かよ、と侮ることなかれ。たかが体調不良、されど体調不良。本来、会社にいるはずなのに、取り残されているような感覚。気分が悪く、喉が痛くて、寒気がして、頭痛がひどく、嘔吐した。これはもう、どん底なのだ。

そんなわけで、仕事を2日続けて休んでいる。実はこの2日間、出勤していれば昇進して次の仕事をするための研修期間だったこともあり、タイミング悪く遅れをとった。なんとなく精神的なダメージを受けている。病院で検査を受けるとインフルエンザではなかったが、軽い風邪と筋緊張性頭痛の組み合わせとのことだった。

筋緊張性頭痛は、持病みたいなもので、前々からストレスが溜まると発症する。後頭部から首筋、肩への圧迫感が強くなり、頭が重く、こめかみや頭が締め付けられるような痛さがある。過去には卒論提出の時期、新入社員として配属された直後、仕事が忙しい時期など、こんつめて何かをやっていると、筋緊張性頭痛で吐いたり、痛すぎて家から出られなくなった経験がある。

ところで、なぜ、このタイミングで筋緊張性頭痛を起こしたのか。不思議なことに、あまりピンとくるような出来事がない。そこで、ただ横になっているのも暇なので、最近の自分のことを色々と掘り返し、内省してみることにした。

環境的要因として、仕事が新たなステップに上がろうという時期だったり、妻が妊娠したりなど、少なからず環境に変化のある時期だった。しかし、それらはストレスの原因ではない。

思い当たる兆候として、近頃、仕事で関わるお客さんに対し、えらくイライラしたり、満員電車での通勤をひどく苦痛を感じたりなど、これまで難なく対処できていたものが、大きな負担に感じるようになっていた。なぜか。さらに掘り下げて考えた。考えた末に、ある根本的な要因に気がついた。



最近、睡眠時間が少ない……。あと運動してない……。


原因は「睡眠不足」と「運動不足」ではないのか

<睡眠>
Apple Watchが計測する睡眠分析を確認すると、1月に入ってからの平均睡眠時間が今のところ5時間台だ。他の月と比較すると、過去3ヶ月間の平均睡眠時間はどれも6時間は超えている。ちなみに昨年の春先は7時間前後で寝ていた。今月は総じて睡眠時間が短い。原因として考えられるのは、なんとなくいつまでもダラダラ起きてる習慣が身についてしまったからだろう。

<運動>
運動は最近びっくりするくらいしていなかった。ランニングの管理をしているAppを見ると、最後に走ったのは3ヶ月以上前!昨年の10月3日に1km走ったのが最後。走らなくなった理由は寒いから(笑)いやいや。勿論、ランニングの素晴らしさは知っている。最初は寒くても、走り出せば温かくなる。汗をかけば、心が洗われた気分で爽快。しかし、面倒くさがって、怠った。
夜更かしする→朝ギリギリまで寝る→慌てて洗濯物干し→慌てて身支度→慌てて仕事へ向かう。これがここ最近のルーティンとなっていた。

ぼくはこう推察する。これといった大きなストレスの原因はなくとも、睡眠不足と運動不足によって、ストレスに対処しきれない身体となり、溜め込んだものが体調不良、筋緊張性頭痛を引き起こしたのではないかと。大したことではないけれど、心身の健康は大事だ。どん底の私は、さらに深堀りし、次の改善策を考えた。


【改善策】 睡眠:毎日6時間〜7時間は寝る

なんという当たり前の改善策だと笑ってしまうが、できていないのだからこれが今後の目標。平均して睡眠時間が6時時間を切ってしまうのはあんまりなので、最低6時間を眠るように心がけたい。11時には布団の中にいるイメージだ。

『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』を読み返してみると、「睡眠を健全にしなければ、健康にはなれない」と書かれていた。そうそう、以前こういう睡眠に関する本を読んだが、すっかり忘れている。生活習慣は定期的メンテナンスしないといけない。

「十分な睡眠をとらずにいると、何をするのも遅くなり、創造力が衰え、ストレスが増大し、仕事のパフォーマンスが下がる。要するに自分の能力のごく一部しか使えなくなるのだ。」
  ショーン・スティーブンソン『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』

【改善策】 運動:毎朝20分の運動を心掛ける

ランニングは自分にとって、幸福を感じるために必要な手段だったはずなのに、この有様だ。改めて運動の重要性を再認識して、天気の良い日は走るように心がけたい。自分の健康状態だけでなく、ものを創ったり、勉強したりするにもランニングはいい影響がある。

『一流の頭脳』では、科学的エビデンスに基づいて、運動によってストレスを抑えられる効果が紹介されていた。それだけではない。運動によって、知能指数の向上、認知機能低下を防止、ストレス物質コルチゾールの軽減、集中力ややる気、記憶力、発想力、運動によってあらゆる能力が向上するということも立証されている。

ランニングは心身の埃を洗い流すもの。感覚的な表現だが、実際にそう感じている。気分が晴れやかになりストレスに強くなったり、集中力や記憶力が向上するという科学的根拠の裏付けもある。ランニングってメリット多いな、と改めて実感。錆び付いた身体を再び動かし、キレのある生活を送りたいものだ。


突然の体調不良によってどん底に落ちたけれども、自分の生活を掘り返し、生活リズムを見直すきっかけとなった。体調を崩してはじめて、健康の有り難みがわかる。さて、明日は仕事に行けるだろう。気を取り直して、リスタートだ。

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