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【間違えやすい表記】「魅」の中の「ム」を忘れないで!

 小論文・作文指導者の〆野が普段の添削・採点指導からよく見かける、中高生の間違えやすい表記を紹介し、世の中高生・受験生に警鐘を鳴らすのが、このシリーズ【間違えやすい表記】。

 本日は、「魅」。

 志望理由書などでは「~が魅力的です」などの表現が使われがちなので、中高生は書く頻度の多い漢字なのではないでしょうか。その分、間違える人も多い印象です。

 中の「ム」の部分が、よく忘れられます。

 「魅」の中の「未」が「ミ」という音を表します(形声漢字)。そして「鬼(キ・おに)」が意味を表します。この「鬼」は、「ばけもの」や「もののけ」などの怪異を示します。「魅惑」、「魅了」という熟語を考えれば、そのように心をひきつけて惑わすような力(魅力)に、昔の人は「人ならざる者」の力を感じたのでしょう。

 なお部首は、この「鬼」の部分で「きにょう」と言います。左上から始まり右下にかけて流す「にょう」の仲間です。「道」などの部首「しんにょう」、「延」などの部首「えんにょう」の仲間、「鬼(キ)」なので「きにょう」と言います。

 「鬼」の右に「未」と書く、と覚えておくとよいでしょう。


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