しまだ諒

読書に救われている

しまだ諒

読書に救われている

最近の記事

苦手な物語というのがある、それらに出くわしたとき私はその作品を頑張って飲み下し理解をしようという努力をした。していた。 しかしこれは間違いで、それでは腹を下すばかりだということに気づいた時、私は急激に成長する事ができた。 趣味で読む小説くらい、好き嫌いをしても良いのだ。

    • 閑雲を引いたら原神にハマった

      約一ヶ月前に原神を始めてみたので折角だしソシャゲに対して苦手意識を持つ人間こと私はプレイしている中で何を思うのか、あわよくば克服したいなというのもあり個人的に記事に書いていこうと思っていた、しかし続きをやろうとは思わなかったのでほとんど放置していた。 なぜかと言うと、シンプルにゲームをするのが煩わしかった、ソシャゲという要因にとは別に、シンプルに。 どうも私はひどくせっかちなようで走ってはすぐにスタミナを切らして回復するまで優雅に小走りをし、また走りを広大な世界で繰り返すの

      • 「シャーロック・ホームズの凱旋」を読んだ。その感想

        ネタバレを含みます 小学生の頃に学校の図書室でシャーロック・ホームズの冒険を読んで、それ以来シャーロック・ホームズに触れたことは無かった。 覚えている物語と言えばまだらの紐くらいで、当時はその気味の悪い殺人トリックに衝撃を受けた事を覚えている。 そしてこの度読ませていただきました「シャーロック・ホームズの凱旋」 初っ端からなにやら様子がおかしい。 なにがおかしいのかと言うと、私はシャーロック・ホームズシリーズはロンドンのベイカーストリートが舞台の物語だと認識していた、現

        • 「地図と拳」を読んだ。その感想

          ネタバレを含みます 「地図と拳」この本を読み終えた時私は素直に面白かったと言えなかった。 面白かった、面白かったと思えたが、地図と拳という作品に対して「面白かった」と口に出す事が、自分の中で何か違うと思った。 この感情についてはよく分からないのだけれどそういう感じがした。 いつも通り感想を書こうと思ったが、正直なところ私ではこの本の感想を上手く書けそうにないと思ってしまった。 色々なことを感じて、色々なことを纏まりなく考えた。 壮絶な武術の修練の中に神を見出すことってあ

        苦手な物語というのがある、それらに出くわしたとき私はその作品を頑張って飲み下し理解をしようという努力をした。していた。 しかしこれは間違いで、それでは腹を下すばかりだということに気づいた時、私は急激に成長する事ができた。 趣味で読む小説くらい、好き嫌いをしても良いのだ。

          500mlのビールで酔っ払う人

          私はお酒が好きだと思う、成人してからは毎年年末にクランドで酒ガチャを注文しているし、YouTubeでお酒に関する情報をにわかに収集してはめぼしいお酒を購入したりしている。 ……この程度でお酒好きを名乗るのは少し違うのかもしれないけれど、私はお酒が好きだと思っている。 それなのに、私はお酒が弱くてすぐに酔っ払ってしまう。 ビールを500ml飲めばたちまち酔っ払ってしまう。 悲しい、もっと多く、長くお酒を楽しみたいのに体がそれを許してくれない。 旅行先や少し遠出した場所での

          500mlのビールで酔っ払う人

          「君のクイズ」を読んだ。その感想

          ネタバレを含みます 著者の持つ寛容さが垣間見えた気がする、クイズは人生で、人生はクイズである。 偶像として振る舞うのも、自分自身を生きるのも、人それぞれの人生において問われてきたクイズと回答の積み重ねだ。 人生で得た知識を使い、問いに正解する、そうして肯定され、生きていける。 熊の場所を克服するのは難しい、そこから命からがら逃げ延びて生きることはできるが真の意味では人は変われない、のかもしれない。 人生の選択(クイズの回答)は熊の場所にこそ見出すべきで、それはとても難し

          「君のクイズ」を読んだ。その感想

          「ファラオの密室」を読んだ。その感想

          ネタバレを含みます 剝き出しの文化に気をあてられた。 私はエジプトに関する知識をほとんど持ち合わせておらず、そんな人間が読むとエジプトの文化に対する怖さとかで、読み進める中でエジプトそのものを嫌いになってしまうかのような気もした。 人の上に立つものや環境等の圧倒的な厳しさや冷徹さ、奴隷たちの諦念と、人々を慰めるような死後の世界への期待がないまぜになって、比較的弱い立場であると言えるであろう自分はそこにひどく共感し、確実に心にダメージを受けた。 にも関わらず読後はすべて

          「ファラオの密室」を読んだ。その感想

          息をしているだけ

          生きてるだけでまる儲け、生きてて偉いというのは全くその通りだと思う。 社会や個人の間柄において関係性を持ち、自分の知らないうちに人に迷惑を掛けたり掛けられたり、サービスを利用したり提供したり。 そうして人と人は支えあって生きている。 私は愚にもつかぬ未熟な人間だ、人より頭の回転が遅く身体能力も低い。 人の気持ちが理解できず愛嬌もなく、出来る事と言えば相手の機嫌をどうにか損なわぬ様にと振り絞る下手な愛想笑いが関の山だ、きっと相手にもこの心情は見透かされているに違いない、本来人

          息をしているだけ

          コンビニ弁当を味で選べずにいる

          コンビニ弁当ってありますよね、コンビニエンスストアにて販売されているあのお弁当。 知っていますか?コンビニというのは基本的に24時間営業で、今やそこで販売されているものは24時間手に入るものとなっている。 つまり日本全国24時間春夏秋冬いつでもお弁当が食べられるのだ。 凄くないですかこの事実、正直異常なことだ。 人類史上有り得たことのない状況だと思うし、あまりに素晴らしい。 しかしこのテクノロジーには私の想像だにしない問題が存在した。 いや大げさに言い過ぎた、問題があるの

          コンビニ弁当を味で選べずにいる

          ソーシャルゲームに苦手意識を持つ人間が原神をやる、その記録。

          原神、方々でよく聞くタイトルだ。 私が原神について知っていることと言えばゲームのリリース前後期、原神はデータにウイルス的なものを含んでいて、開発会社が世界の情報を牛耳るべく生み出された道具だと騒ぐ人たちがいたな、という記憶だけ。 あれは結局のところどうだったのだろうか。 リリースから数年、世情に疎い私の耳にも入ってくるような一大コンテンツであり続けていることを考えると事実無根の噂話だったのだろうな。 あの時騒いでいた人達は今も原神をプレイできずにいるのだろうか。 私はソー

          ソーシャルゲームに苦手意識を持つ人間が原神をやる、その記録。

          おしゃべりから逃げてきた

          雑談というものの意味が分かっていない。 意味を求めること自体お門違いなことなのだろうと思ってはいるが、意味が分からないことが世間一般で当たり前に行われている事実が見過ごせない。 私もおしゃべりをしてみたい、本当に意味のない時間なのだろうか? 実はおしゃべりにピンと来ていないけど人付き合いの都合で仕方なくしている人とかいるのかな。 おしゃべりの始まり方ってどんな感じなんだろう、とりあえず挨拶から始まるとして、一言目はなんだろう。 まず考えつく事と言えば場所や時期に基づいた話

          おしゃべりから逃げてきた

          2024年は狂気的に生きていきたい。 狂気的なほどに一つのことに傾倒してみたい。

          2024年は狂気的に生きていきたい。 狂気的なほどに一つのことに傾倒してみたい。

          コミュニケーションが先か交友関係が先か、0から1になるというのは実は異常なことなんじゃないかな。

          コミュニケーションが先か交友関係が先か、0から1になるというのは実は異常なことなんじゃないかな。

          出来るだけシンプルに生きていたい。 最低限の手続きで、最低限の選択で、生きていたい。 感情の波を乱したくない。 興味のない選択肢に囲まれている、いつの間にかそうなっていた。 昔は興味を持てていたような気がする。

          出来るだけシンプルに生きていたい。 最低限の手続きで、最低限の選択で、生きていたい。 感情の波を乱したくない。 興味のない選択肢に囲まれている、いつの間にかそうなっていた。 昔は興味を持てていたような気がする。

          表出した怒り

          怒りの感情が苦手だ。 自分が抱くことも、他者が抱くことも、その感情が表出することも。 放たれた怒りは何よりも重苦しくて、空間に溶け出した怒気に触れるだけで身体は妙に誇張された危険信号を訴える。 放たれた怒りが存在するということは、怒りを放つ人間が存在するということ。 鈍く錆びついた凶器のような感情を、人に向けることができる人間が存在している、その事実だけで私はこの世に対する期待を諦めることができる。

          表出した怒り

          意味のないことをやるのはめちゃくちゃ難しい。 遊びも仕事もどちらでもないことでも、意味を見失った瞬間にできなくなってしまう。 初期衝動の摩耗によって浮かび上がる意味のなさに怯えていながら、意味から意味に繋げるゲームをプレイさせられている。

          意味のないことをやるのはめちゃくちゃ難しい。 遊びも仕事もどちらでもないことでも、意味を見失った瞬間にできなくなってしまう。 初期衝動の摩耗によって浮かび上がる意味のなさに怯えていながら、意味から意味に繋げるゲームをプレイさせられている。