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ピアノを弾こうとしたら先生が…

3年ほど前からピアノを習いに通っています。急遽ライブをすることになり、聴きにきてくれるお客さんのために、少しでもいい演奏をしたいというのがきっかけでした。

20歳ぐらいまでは趣味程度に習っていましたが、その後ずっと辞めていたので、また先生に習うのは久しぶり。スマホでググり、近くのピアノ教室を探しました。怖い先生じゃないといいな…ピアノの先生ってスパルタの人多そうだから。

ドキドキしながら体験レッスンに行きました。第一印象はちょっと怖そうな気がする。そう、僕はけっこうヘタレなんです。実際はとても優しい先生だったのですけどね。

どのぐらい弾けるか聴きたいとのことで、プルプル緊張しながら弾きました。引き終わってからの最初の一言は忘れられません。

「指使って弾いちゃダメ。」

「え?」何を言われているのかさっぱりわからず、1人挙動不審に。指使わなかったらピアノ弾けないじゃん。。

意味が全くわからない。。キョトンとしている僕をよそに、どのように弾くかを説明してくれました。この先生はロシアのピアニズムを教えている方で、海外に留学して、プロとして活動されて、大学でも教えている先生。今までのどの人とも教え方が違う先生でした。

説明は半分くらい意味不明だったけど、すごい先生なのはわかりました。直感的な感覚でしたが、ヤバい、この先生は本物だと感じました。

昔から思ってたのですが、なぜプロのピアニストの人はあんなに別次元の音がでるんだろうとずっと疑問でした。あんな音、絶対にならないですもん。

もしかしたらプロの人にしか出せない音の秘密がわかるかも!ただ秘密を知りたい、そのまま3年間お世話になっています。

ピアノの音の作り方、音楽の深さ、音楽家としての呼吸、妥協しない姿勢、しっかり生徒と向き合ってくれる熱い思い、毎回レッスンが濃くて楽しいんですよね。

この3年間ひたすら力を抜く脱力の練習しかしていないんですが、これがまた難しい。。弾こうとするとすぐ力んでしまうので。

でも、指を使わない弾き方は少しわかってきた気がします。長い時間弾いても疲れなくなってきたし、音も変わってきました。

新しい世界を教えてくれる、純粋な自分に戻れるピアノがやっぱり好きです。

いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。