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ほんとはピアノ大好きで、ただ弾いてるだけで幸せ。

映画でも有名なマイケル・ナイマンのピアノレッスン。


有名な曲なので、聴いたことがある方も多いと思います。以前ライブをやった時に弾いた思い入れのある曲です。

叙情的な曲なので、自分の世界に入って、悦に浸るように弾きたかったのだけど、なんというか、恥ずかしさが邪魔をして入りきれなかったんです。

身体とかグイングイン動かして弾く弾き方が小っ恥ずかしくて。

昔から自分を出すのが苦手で、本来人前にはでたくない性分。でも演奏はしたい。聴いてくれる人たちにも何か感じでもらいたい。自分の殻を壊したいのに壊せない。

ピアノの先生にも「もっと自由に」と言われる呪いだけど、自分を表現することってこんなに難しかったかな?

過去に遡って思い出してみると、もう小学生の時には人前で弾くのがイヤだった記憶がある。

なんでイヤになったんだろう?

なんで目立ちたくなくなったんだろう?


ピアノのことで笑い者になった記憶はない。むしろ目立った。でも、田舎だったからピアノが弾けること自体珍しくて、ピアノを弾けることでイジメにあったことはある。お前だけ目立ってんじゃねぇよって。

知らないうちにピアノが嫌いになっちゃいました。


僕の学校は、みんなと同じことをする。みんなと違うことはしちゃいけない。目立ったことをするな。何も考えないで、先生の言うことだけ聞きなさい。お互いを監視し合うような環境。

ほんとはピアノ大好きで、ただ弾いてるだけで幸せ。誰かに認められる、認められない関係なくて、ただ好き。


だけど、過去の経験から殻に閉じこもってしまったのも自分。なのに自分で作ってしまった殻はけっこう硬い。もう大人なんだから過去のことなんて関係ないと頭では理解してても、無意識に刷り込まれてこびりついてる。

今もう一度ピアノに向き合っているのは、「純粋な自分」に戻る作業なのかもしれません。

誰よりも楽しく、誰よりも自由に。そんな音をだしてみたい。

少しずつ殻を壊して、自分に戻っていきたい。

いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。