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猫短歌:春が来ればきみは

吹雪く日もしんしんと降りつもる日もすべてはきみが春になるため/銀猫
ふぶくひもしんしんとふりつもるひもすべてはきみがはるになるため

 去年の今頃は、癌で余命宣告されていた次男猫の治療で、週に一度、大学病院へ、そのほか週に一、二度、かかりつけのクリニックへ通っていました。
 治療と言っても、癌がわかった時点で既に末期でしたから、少しでも苦しまずに過ごすことができるように、という緩和治療でしたが。

 宣告されたのは一月中旬で、余命は二ヵ月とのことでした。

 当地の春は、感覚的には四月からです。わたしも、パートナーも、次男猫に近所の桜を見せてあげたくて、去年の今頃は必死でした。

 あの日々がもう一年前なんて。

 次男猫に会いたくてたまりません。

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