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猫短歌:プライモーディアルポーチ

盾はもうボロボロだから欲しかった心にプライモーディアルポーチ/銀猫
たてはもうぼろぼろだからほしかったこころにぷらいもーでぃあるぽーち

 猫を飼っている方はおわかりと思いますが、猫のオナカには、太っている訳ではないのにタプタプと揺れる部分があります。ヘッダー画像の猫は我が家の亡き次男猫ですが、オナカの部分がたっぷんたっぷんしています。これがプライモーディアルポーチです。なお、次男猫のプライモーディアルポーチの部分は禿げていますが、これは過剰グルーミングによるもので、ポーチとは禿げているものである、ということではありません。

 プライモーディアルポーチは、トラ、ライオン、豹、チーターなど、ビッグキャットたちも持っています。役割のひとつが、「腹部を守るため」とのこと。オナカを攻撃されたときにポーチが傷つくことはあっても、そのタプタプが内臓までの被害を妨げて守ってくれる、ということのようです。

 数年前のわたしは、仕事と急な疾患と上司からのパワハラで相当ストレスを抱えていました。だから、盾はもうボロボロだったのです。

 十月一日の「NHK短歌」の番組で、選者の川野里子さんが「カタカナ語を生かそう」というテーマでお話してくださいました。そのときに、「アヌビアス・ナナ」という水草の名を詠み込んだ山田航さんの歌をご紹介くださいました。
 これを見て、わたしも何か印象的なカタカナ語を詠み込んで短歌を作りたいと思ったのです。

 プライモーディアルポーチ、印象的に感じる言葉でしょうか。 


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