しろくろ[精神疾患×LGBT]

解離性障害と双極性障害Ⅱ型をもつ、LGBT当事者🏳️‍🌈 趣味はピアノ弾き語り♪虐待サバイバ…

しろくろ[精神疾患×LGBT]

解離性障害と双極性障害Ⅱ型をもつ、LGBT当事者🏳️‍🌈 趣味はピアノ弾き語り♪虐待サバイバー。 病気のこと・LGBTのこと・体験談など発信中! 投稿頻度は病状にもよると思いますが、のんびり続けていきます。

マガジン

  • 創作

    音楽や絵など、自分を表現した創作活動。気が向いた時に投稿します。

  • 辛かった親との記憶と乗り越えようとしている今

    毒親で苦しんだ過去や、虐待のこと、その記憶と向き合っている今のことを書いています。

  • 精神科や閉鎖病棟のリアル

    10代の頃から精神科に通院し、閉鎖病棟への入退院を繰り返してきた私が考える、精神科のリアルについてお話ししています。

  • 解離性障害のあれこれ

    解離性障害を持っている私の日常や、解離に関する対処法やこれまでのことを書いています。

最近の記事

  • 固定された記事

「誰かのため」に生きる人生を手放す【毒親】

自分は誰のために生きているのか。そう考えたことは、あるだろうか。 私は先日ふとそのことを考えて、道を見失ってしまった。自分が「人のため」に生きている自覚はあった。最近は「自分のため」の行動も増えたが、それでも友人の相談役になったり、顔の見えないSNSでも人の相談を受けることしかしてこなかった。私には、相手の求める言葉が分かったし、最近は適度な距離の取り方もわかってきた。私に依存してしまう友人が出てからは、「ここまでは私も相談に乗るけれど、ここからは専門家に聞こうね」という線

    • 【詩】道

      今日は、高校1年生になったばかりの私が書いた詩を、載せてみようと思う。この頃の私は、夢に見ていた音楽高校に入学してキラキラしていた。この選択が将来の私を豊かにすると信じきっていたし、私は音楽家として成功すると思い込んでいた。地獄のような家庭環境も、私の努力次第で変わると思っていた頃だ。それでも、やはり不安はあったのだろう。この道は正しいのか、といつもどこかで思っていた。拙い詩だが、あの頃の私が必死に自分を慰めた言葉たちを見守っていただけると嬉しいです。 道 あ、だんごむし

      • 「困難な若者」を「可哀想だ」という大人へ

        ※ここでは「若者」の視点として述べていますが、「全ての方」に対してこのように考えています。ただ、私が若者の視点しか経験がないため、このように書かせていただきました。 ここ数日、「君は可哀想だ」と暗に言われることが多い。 例えば家族が、節約に節約を重ねている余裕のない生活の私を「可哀想だ」と言った。「困難な若年女性について」という内容の講座で、「可哀想な救うべき」対象として「定職に就けない困難な女性」を語っていた。 余計なお世話だ。 生活苦と単に食欲がないという理由で、

        • GWが不安な人はここにもいるよ

          今年もゴールデンウィークが始まる。明日からは3連休があり、5月に入ると4連休がある。途中の3日を休めば10連休だ。「休みだー!」という方もいれば、「全然休みじゃないし、ゴールデンウィークだからこそ忙しいんだよ」という方もいるだろう。私の場合は、普段から仕事も学校も行っていない療養中の身のため、「休み」という感覚はあまりない。 だが、精神疾患をもっている私にとって、連休というものは恐怖である。学生時代は嬉しかったはずなのだが、今は全く嬉しくない。なぜなら、訪問看護ステーション

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        「誰かのため」に生きる人生を手放す【毒親】

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        記事

          「親を許せば楽になる」とかいう人へ【毒親】

          今日は、「親を許す」ということについて、今現在の考えを綴っていこうと思う。 まず、私の親は「毒親」である。父や妹と会話をすると「お前は悪影響だから」と怒られた。祖父の存在を無視して生活しなければ、殴られた。39度の熱があっても学校に行かされた。小学校で作った「母の日の手紙」を目の前で破られた。閉鎖病棟に入院するまで追い詰められた私に、母は怒ってこう言った。 「あんたが死んだら、誰が私の老後の世話をするのよ。」 そして父は、そんな母と私の関係を知っていて、手を差し伸べることは

          「親を許せば楽になる」とかいう人へ【毒親】

          街の中にある私の「居場所」

          今日は、ある公園に行った。最近お気に入りの公園だ。広大な芝生の上に小さな森がいくつかあり、テニスコートや野球場、子どものための広場まである。ご高齢の方から小さな子どもたちまで、様々な声が飛び交う。 私はこの公園を自分の「居場所」だと感じている。木々はいつも優しく私を受け入れ、日によって異なる顔を覗かせる。その声に私も応え、木々たちとコミュニケーションをとるのが好きだ。 ヘルプマークをつけて電車に乗る。私は、電車も好きだ。学生の頃は、家や学校に居場所のない私が、唯一居られる

          街の中にある私の「居場所」

          この世界の端っこの鍵のついた部屋のお話。

          誰にでも「嫌いな音」というものは、あると思う。特にトラウマや精神疾患を持っている人は、怒鳴り声や人混みの中のざわざわなど、様々な「できれば避けたい音」があるのではないだろうか。私にも、ある。ある日までは、1番嫌いな音は、「母が自室に近づいてくるスリッパの音」だった。子どもの頃から、夜寝ている時もその音を聞き分け、「何をされるのだろう」と震えていた。 そんな私が今1番嫌いな音は、閉鎖病棟で隔離される時に、看護師さんが閉める鍵の音だ。 その音が聞こえると、私は自分の力では部屋

          この世界の端っこの鍵のついた部屋のお話。

          「底無し」の寂しさ

          「あなたの持っている寂しさは、他人(ひと)には埋められないよ」 この言葉は、初めての入院の時にベテランの看護師さんから言われたものだ。20歳になりたてだった私には、この言葉の意味は全くわからなかった。 私は、いつでも「誰か」に依存することで、自分の寂しさを埋めようとしてきた。友人・好きな人・教師・カウンセラー・養護教諭。特定の1人を決め、その人に依存した。依存の仕方も言葉で伝えるならともかく、私の場合は自傷をすることで気を引こうとしたり、相手を困らせることで自分への愛情を

          「底無し」の寂しさ

          喪失感。

          noteをいつも通り開いたが、何を書いたらいいのかわからない。 昨日、お財布と電源を切ったスマホと鍵だけ持って、家を飛び出した。行き先は特に決めていなかった。ただ、遠い場所に行きたくて、行方不明になりたくて。夜の12:00を過ぎた頃のことだ。街をうろうろと歩いて、橋に行こうとふと思い立った。橋に向かう途中で、交番があるのを思い出した。声をかけられたら面倒だな、と思って、時間を確認すべくスマホの電源を入れた。 大好きなアーティストが、ライブ配信をやっていた。『ラブソング』自

          【歌詞】はざま

          私は、限界がくるといつも曲が降りてくる。今回は、メロディも歌詞もついた1つの歌が降りてきた。すぐにスマホで録音をして、音を譜面におこす作業をする。今日は、その歌詞をnoteにも残しておこうと思う。 ※私は作詞を学んだことは一切ないので、温かい目でみてください。 「はざま」 生きている 死んでいる その違いはなんだろう 生きているのを感じない  この手は死んでいるのと同等だ 生きたい 死にたい その違いはなんだろう 死にたいと思ったベットの中 ふとあの歌が聴きたくなった

          4/11 解離性障害のリアルな1日

          ※解離性障害の症状は人それぞれです。この記事は、あくまでも私の場合なのでご了承ください。 今回は、今日実際に起こった「解離性障害」をもつ私のリアルで不思議な1日をお話ししたいと思います。 朝は8:30頃目が覚めました。いつも通り朝食を食べ、いつも通り歯を磨く。その時、ふと意識がもやもやしていくのを感じました。このもやもやは倒れる合図!と思った私は、ベットに急いで横になりました。 次に意識が戻ったのは、16:00です。この間、寝ていたわけではありません。目は時々開きました

          4/11 解離性障害のリアルな1日

          ダブルマイノリティの生きづらさ

          私は精神疾患を持っている。それに加えて、LGBT当事者である。このように複数のマイノリティ性を持っていて、生きづらさを抱えている当事者を「ダブルマイノリティ」というらしい。今回は、私が感じる「ダブルマイノリティ」ならではの生きづらさをお話ししようと思う。 1番大きな生きづらさは、「どのコミュニティにも入りづらい」ということだ。例えばLGBT当事者の集まりに行くと、 「普段はどんなお仕事をしているんですか?」 と聞かれる。それに対して、 「精神疾患を持っていて療養中なんです」

          ダブルマイノリティの生きづらさ

          「何もしない」春もいいもんよ

          「春は新しいことが始まる予感がする」と誰かが言った。 「新しいことに挑戦する季節だ」と語る人もいる。 もちろん挑戦することは大事だ。ワクワクする予感も、感じたら楽しいだろう。 しかし私の場合は、学生時代は「また学校に通わなければいけない」恐怖と「しかも新しい環境になる」恐怖で、気が狂いそうだった。大学中退後も、「みんなが進んでいく中で、自分だけ取り残されていく」不安でワクワクなどしなかった。 去年までは「新しいことをしよう」という強迫的な考えから、4月になると資格のスク

          「何もしない」春もいいもんよ

          私の人生の主人公は精神科医なのか?

          ※私の出会ってきた精神科医の話なので、全員に当てはまるわけではありません。 今、私はとても感情が動いている。この感情に名前をつけるとしたら、「怒り」「失望」「絶望」辺りだろうか。 今日、診察があった。そこでSNSやブログを始めたことを、やっと言った。これまで言わなかった理由は、99%反対されるだろうと思っていたからだ。 悲しいことに、希望の1%にはならなかった。 「気分の波がある人は、SNSや発信をやらないでください。」 とはっきり言われた。 悲しかった。悔しかった。

          私の人生の主人公は精神科医なのか?

          裏保健委員だった頃

          学生時代の私には、居場所がなかった。学校には行きたくなかったが、家にいるのはもっと嫌だった。第一、心が辛いというのも、身体が辛いというのも、私の家では学校を休む理由にはならなかった。コロナというものが流行してしまった今ではありえないが、小学4年生の私は朝の熱が39度あっても、学校に行かされた。(もちろん屋外での全校集会で倒れた。) そんな私が唯一心と身体を休ませられるのが、「保健室」という空間だった。小学生の頃から通い始め、大学を中退するまで通った。中学2年生と高校2年生の

          裏保健委員だった頃

          私の受けてきたことは虐待なのか?【毒親】

          ※虐待について書いています。フラッシュバック等の可能性がある方は、自衛をお願いいたします。 最近の私は、限界がきた時にnoteを書いている。noteを書いているうちに、少しずつ気持ちが落ち着くからかもしれない。 今日は、ついさっき急に限界がきた。激しくフラッシュバックして、暴れた。椅子が床に広がった布団の上に横になっていた。 また、考えてしまったのだ。 「私の受けてきたことは、虐待なのか?」と。 正直、そんなことを考えたってどうしようもない。もう過去のことだし、、と続

          私の受けてきたことは虐待なのか?【毒親】