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「何もしない」春もいいもんよ

「春は新しいことが始まる予感がする」と誰かが言った。
「新しいことに挑戦する季節だ」と語る人もいる。

もちろん挑戦することは大事だ。ワクワクする予感も、感じたら楽しいだろう。

しかし私の場合は、学生時代は「また学校に通わなければいけない」恐怖と「しかも新しい環境になる」恐怖で、気が狂いそうだった。大学中退後も、「みんなが進んでいく中で、自分だけ取り残されていく」不安でワクワクなどしなかった。

去年までは「新しいことをしよう」という強迫的な考えから、4月になると資格のスクールに通い始めたり、アルバイトを始めたりしていた。でもその結果待っていたのは、いつも閉鎖病棟だ。無理をするとすぐ疲れてしまう心と身体は、春だからといって遠慮してはくれない。だから、今年からは逆に「何もしない」ことにした。「今までと同じ生活を送る」のだ。

新しいことを始めて、元気になる方はそうするのがいいと思う。だが、焦って無理をして何かを始める必要は、私はないと思う。春と言えば「スタート」な感じがするのも、人間が決めたことだ。今は日本でも秋入学の大学もあるし、「スタート」することを焦る必要は全くない。

自分ができる時にスモールステップで歩けば、十分だ。

ちなみに私の今年の目標は、合計6ヶ月自傷をしないことだ。1月はしなかった。2月はした。3月は今晩しなければしていないので、もう3ヶ月のうち2ヶ月していないことになる。めっちゃえらい。毎日のように自傷をしていた私が、ここまで成長するとは。私的には、この春の始まりは100点以上だ。

それでいい。

4月は新生活が始まるよって方。
学校が始まるよって方。
みんなのキラキラに押されるかもしれないけれど、辛い時は辛いって言っても大丈夫。自分のペースで歩けば、いつかどこかに辿り着くから。



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