SilentLights

​​​​​はじめまして。 私たち兄弟は、詩の絵を描いています。 心のふかみに眠る、…

SilentLights

​​​​​はじめまして。 私たち兄弟は、詩の絵を描いています。 心のふかみに眠る、 かけがえのない物語・かけがえのない青空。 その温かみを、 まだお会いしたことのない、未知の人々と 共有することができればと、 心から、つよく願っています。

マガジン

  • Innocence in blue⦅ Yellow ⦆

    とおいあなたを愛する気持ち・祈りを ことばに託して ( YELLOW )

  • ⦅ Mother's house ⦆

    かけがえのない、母なる輝きに感謝して・・・

  • Innocence in blue⦅ Green ⦆

    とおいあなたを愛する気持ち・祈りを ことばに託して

  • Innocence in blue⦅ Blue ⦆

    とおいあなたを愛する気持ち・祈りを うたに託して

  • Innocence in blue⦅ White ⦆

    とおいあなたを愛する気持ち・祈りを 絵に託して

最近の記事

  • 固定された記事

⦅楽曲⦆Innocence in blue

​​​​​Slowly open your eyes High above the grass Girl in blue Her dancing and dancing In the blue sky Silent wind is blowing Over the grass Cheers of the children In the wind Scent of the grass In good old summer To the singing of the birds Girl's steps in blue To the breathing of the dawn Children's chorus Higher and higher Over the sky With her arms wide open She's turning into The summer blue, The blue sky Slowly open your eyes High above the grass Girl in blue Her dancing and dancing With the white birds Morning dew is glowing On my cheeks Children running barefoot Through the grass Summer lights in me Forever and ever To the singing of the birds Girl's steps in blue To the breathing of the dawn Children's chorus Higher and higher Over the sky With her arms wide open She's turning into The summer blue, The blue sky

    • YELLOW ⑨

      ​​​​​「 ねえ・・・   もう 起きてる? 」  ん?  消え入るような・・・  かすかで  ほとんど聞き取ることもできない・・・  誰の声だろう?  声のする方へ 目を向けると、  その視線の先には  一人の女性がいた。  僕の方へ  背中を向けて横になりながら、  彼女は  その小さな肩を  わずかに震わせていた。  布団から むき出しになった、  その裸の小さな肩。  真っ白で、 何の汚れもなくいたいけで、  まるで少女を思わせる

      • YELLOW ⑧

         ​​​​​その時 僕はもう木の根元、  あの大きな木の下にはいなかった。  所々に  歳月を感じさせる灰色の染みのできた、  白い天井が見える。  僕が横たわっていたのは、  朝露に覆われた  みずみずしい草原の上ではなく、  堅く粗末なベッドの上だった。  古びた  白いカーテンからは、  明るみ始めた外の  やわらかな光が射し込み、  小さな部屋を  そっと控えめに照らし出していた。  湿り気を帯び、  枕は冷たい。  目元からは 今も

        • YELLOW ⑦

           ​​​​​どれほどの時間が経過しただろう、  気がついたときには  さっきまで響いていた合唱曲は、  映画の中の背景音楽のように  ずっと後方へと退き、  ほとんど聞こえなくなっていた。  そして最後まで、  僕の耳元すぐ近くで  この唄を歌い上げていたのは、  たった一人の女性。  他のすべてのものの歌声が  どこかへ消えてしまったあとも、  彼女だけが たった一人、  僕に向かって  歌いかけてくれているようだった。  ・・・いや、 違う。

        • 固定された記事

        ⦅楽曲⦆Innocence in blue

        ⦅楽曲⦆Innocence in blue

        マガジン

        • Innocence in blue⦅ Yellow ⦆
          9本
        • ⦅ Mother's house ⦆
          1本
        • Innocence in blue⦅ Green ⦆
          71本
        • Innocence in blue⦅ Blue ⦆
          2本
        • Innocence in blue⦅ White ⦆
          2本

        記事

          YELLOW ⑥

           ​​​​​夜明けの唄は  途絶えることなく 今も続いている。  鳥がうたい、  コオロギがうたう。  女性たちは  朗らかに合唱する。  この大合唱が終わる頃、  日の出を迎えるのだろうか?  すべての歌声、  すべての音色は うまく調和し、  かつてどこにもなかった  唯一のハーモニーをつくり出している。  ド・レ・ミ、 ド・レ・ミ。  ド・レ・ミ、 ド・レ・ミ。

          YELLOW ⑤

           ​​​​​小学生ぐらいだろうか、  まだあどけない少女の歌声。  大人の女性の歌声からは、  何事にも揺るがない  強い意志のようなものが感じられる。  一人、 二人、 三人・・・  その中には  母の声も混じっているように  僕には思われた。  晩年を迎えた  年老いた母の声ではなく、  まだ僕が小さかった頃の、  若く初々しい母の声。  気のせいだろうか?  若かりし頃の母の声なんて、  そもそも覚えているはずがないのだ。  不意に 僕の

          YELLOW ④

           ​​​​​そのうちに、  僕の思いが何かにつながったのか、  女性の歌声が  そっとこだましてくる。  一人、  また 一人と。  銘々の歌声は  きれいに重なり合いながら、  僕の元へと 舞い降りてくる。  何人ぐらいいるだろう?  風のような唄のメロディーにのって、  この空高く、  あのあたり。  夜明けの唄の湧き起こる、  あの同じあたりから、  どこかなつかしい  女性たちの歌声が聞こえてきた。  そう、 これでいいんだ。  こ

          YELLOW ③

           ​​​​​目を覚まさなくては。  気持ちの上では、  僕はそんなふうに決意を固めている。  でも からだは動かない。  ・・・動けない。  僕は大地に深く沈み込んでしまっている。  それでも、  うつろな意識をはっきりさせ、  僕は目を大きく見開いて、  複雑に入り組んだ葉のわずかなあいだから、  白み始めた空を透かし見た。  もっと高く、 もっと高く。  きっと この空高く、  はるか遠いところから、  ピアノとギターを基調とした  このリズ

          YELLOW ②

           ​​​​​ずっしりと太い幹から、  四方八方へからまり合いながら伸びた無数の枝が、  あちこちで大きくしなっている。  鳥たちがせわしなく枝から枝へと飛び回り、  このささやかな唄に合わせて  力いっぱいさえずっているのだ。  そして その動きに応えるかのようにして、  木全体もそっとささやき始める。  その真新しい息吹きまで、  僕にははっきりと聞き取ることができる。  何メートルぐらいあるだろう、  空高くまっすぐにそびえ立つ大きな木の根元で  

          YELLOW ①

           ​​​​​ド・レ・ミ、 ド・レ・ミ。  耳になじんだ  聞き覚えのあるメロディーが、  どこか遠くの方から届いてくる。  ピアノの音がする。  軽やかに弾んだ  ギターの音も聞こえてくる。  それに、たくさんの鳥のさえずりも。  甲高く澄んだ、  どこまでも透明な響き。  いつもなら不快に感じるカラスの声さえも、  そのいきいきと脈打つ旋律の中では  耳に心地よく響いてくる。  リズムは  ふわっとステップを踏むように弾み、  躍動する。  

          +6

          ⦅詩⦆きみが、かなしみをうたうとき

          ⦅詩⦆きみが、かなしみをうたうとき

          +5
          +4

          ⦅詩⦆青空のかなたに、きみはまなざしをのこしていった

          ⦅詩⦆青空のかなたに、きみはまなざしをのこしていった

          +3

          ⦅詩⦆ぼくがきみを愛していれば、暗闇を抜ける助けになるだろう

          ⦅詩⦆ぼくがきみを愛していれば、暗闇を抜ける助けになるだろう

          きみを愛する、かけがえのない自分の心を信じて

          きみを想い ぼくは 草原のうえに 横たわる・・・ やわらかな風が しずかな よあけを つげる・・・ 目をとじて きみを 想いつづけることで ぼくの心の中に かけがえのない 黄色い光が 広がってゆく・・・ きみを 愛すること・・・ きみを 心から 愛しつづけることで ぼくは この暗闇を かけがえのない光へと 変えてゆけるだろうと 信じている・・・ きみを愛する かけがえのない自分の心を ぼくは 強く 深く 信じている・・・

          きみを愛する、かけがえのない自分の心を信じて

          ⦅詩⦆旅立ち

           ​​​​​あさつゆをふくんだ  くさのうえ  なつくさのかおり  よこたわる  少女の瞳に  あおぞらが ひろがる  すみわたるかぜと  あさひのきらめき  かなしみは  だいちをはなれ  そらのよろこびへ  とける  少女は  いま  鳥になる  白い鳥よ  はてしない そらへ  もっと たかく  もっと たかく

          ⦅詩⦆旅立ち

          ⦅詩⦆夢

           ​​​​​あなたのかたることば  そのひびきは  そうげんにふく  風の音のなかに  あなたのはだのあつみ  そのぬくもりは  そうげんにのぼる  朝日のきらめきのなかに  あなたのいきたたましい  その かけがえのないものがたりは  そうげんをかける  ちいさな少女の瞳のなかに