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【蒸留日記vol.8】余った木材ぜんぶ混ぜ込み蒸留してみた!

んちゃんちゃー!
本日も個人的に楽しくなってるクリスマスDay。
とかいって夜はイベントにお呼ばれしてるので、"蒸留のお片づけ"と称していままでやった蒸留で余った枝(木材)の蒸留をやってみます!

今まで葉っぱの蒸留メインだったんですけど、木材の蒸留は初となります…‼︎

■エシカルプロジェクトなので素材余さず全部使う。

これら細枝をのこぎりと鉄バサミで細切れに。腱鞘炎になるかと思った。

ほっとんど木材です。
なので重量がとんでもないです。
蒸留後片付けるの大変そうだなぁー…とか思いつつ眺める。

なにやら緑色のものも見えるんですけど、撮影なんかで使った針葉樹の葉っぱもわずかに突っ込んであります。

調べてみると、針葉樹それぞれの精油・エッセンシャルオイルの香りは確かに違っていて、香り物質の構成がぜんぜん違うんだとか。
ピネン主体だったりボルニル主体だったりツジョン主体だったり。

そもそも種によって遺伝構造が違うので、香り物質が生み出される代謝酵素が違えばそりゃ香り変わるよねーと納得。。。

めっちゃ入ってます。針葉樹ごちゃまぜです。これぞ森林浴。

【投入したボタニカルたち】
・トドマツ木材 ・トドマツ葉 ・アカエゾマツ木材 ・アカエゾマツ葉
・ニオイヒバ葉 ・クロマツ葉 ・スギ葉 ・スギ球果

12/24 蒸留実施

針葉樹の精油・エッセンシャルオイルは主に葉っぱから抽出されたオイルと、木部・木材から抽出されたものとで2タイプが存在しているようです。
ヒノキ精油なんか調べてみると葉っぱと木部とで売り分けされているのをよく見ます。

そして細胞レベルで香りを分析?してみると、それぞれ香り物質が作られる場所が葉っぱの中木質細胞の中とでぜんぜん違うんですよね。
木材の中には葉緑体は存在しないので、代謝構造も当然違います。

なので同じ植物であっても、部位ごとで香りが絶妙に違ってくるんですよね。
ワインやコーヒーを嗜まれる方だと、より香りの違いがわかりやすいんじゃないかなーと思います!


■木材を蒸留してみる。

ちゃんと蒸気通るのかなコレ

木材にもしっかり精油成分は存在しているんですよ〜。
よく松の枝なんかを折ると薄黄色の松ヤニが出てきますよね。
その松ヤニも精油成分が大いに溶け込んでいる物体。

なのでここまで細切れにしときゃーふんだんに出てきてくれるでしょ〜とみてます。

木材は葉っぱに比べて硬くて肉厚なので、
蒸留時間も3時間とじっくり抽出してやることにします!

上部の乳白色部分が初期に抽出された精油成分

蒸留開始から20分ほど経った頃のセパレータのようす。
乳白色のオイル成分が溜まってますね。ワォ。

で2、3時間経つとどうなるのかーというと。。。

アラ不思議!3時間経った頃には蒸留水より透き通ったオイルに!

3時間蒸留したんですが、ご覧の通りすごい透き通ったオイルになったんですよね。
正直、なんで色が変わるのかはまだ全くの謎!

どういう成分変化が起こっているのやら。。。

それぞれ突っ込んだ樹木のボタニカルはさまざまですが、トドの木材だけがほぼを占めてるんですよね。トド9割。
それ以外は1割ずつくらいなので、香り自体はトドマツからはやや離れたかなー?くらいの変化。

いやー本来ならスギとかヒバやらを1:1:1:1くらいできっちり対等に分けてあげるべきなんすけどね、ブレンドオイル作り。

で、ブレンドオイルの製法はそれぞれシングルオリジンでトドマツ精油!だったりヒノキ精油!とかをオイルとして抽出したあと、混ぜ込んでいくスタイル(のはず)

なので素材段階、蒸留釜のなかでブレンドしちゃう方法は以外と稀なんじゃないかって想ってたりするおいらでっす!


ただ、やはり保存容器が足りなかった。。。
しっかり買うべきだった。

■いままでの蒸留note

北海道の景色をかたちづくる代表的な針葉樹。
本州がスギなら北海道ではトドマツ、といった具合。

北海道を代表するクリスマスツリー(トウヒ属)の木、アカエゾマツ。
ヨーロッパのトウヒ属と比べて成長が遅いし本数も少ないのでなかなか大木はお目にかかれない。

北海道にヒノキは生えていないので、その仲間のニオイヒバがわりと植えられている。ニオイヒバは明治になって外国からやってきた。
ヒノキの仲間なので割とハッキリした香りを持っている。


んではでは!
本日のトドマツ木材メインで余ってたボタニカル資源いろいろ混ぜ込んで蒸留してみた回でした〜〜〜!

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。