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適度な希釈の窒素肥料をどこから得るか?という問い。

こんちわこんちわ。
4月に入ってからというもの、毎日いいお天気続きの北海道!
ラベンダーの成長駆け出しも順調にスタートしそうですね!

※注釈しておきますが、本記事は北海道など寒冷地域でのラベンダー生育特性に則って書いており、関東や関西以西などの暖かい地域では適合しない方法の可能性があります!

栽培地域・気候の違いに注意!

いよいよラベンダーたちが揃って雪から顔を出しました!

しかし頭打ちなのが、なんでも最近雨が降らない・・・

春晴れの毎日が続いてるんですが、春のポカポカ陽気のおかげで雪がなくなった花壇はカラカラ状態。。。
そんなこんなで雪解け後にラベンダーたちが抱える問題というのが、水切れ問題なんですよ。

●春の雪解け時期は土がカラカラに…

日照時間と気温が上がってきて、ラベンダーたちは春を感じて新芽を開き、葉っぱを大きくしていきます。
ラベンダー本来の地中海沿岸・現地でいうと、雨季乾季が切り替わっていくタイミングです。
葉っぱを開くには縮んだスポンジを膨らすのと同様に『水』が必要不可欠なワケなんですが、、、

春を迎えたラベンダー株のベストな状態

通常、庭先とか田畑に植えられてる春のラベンダーっちゅうのは、畝や平地以下の土壌水を利用できるんです。
図に表すとこういうことですな。雪解け水が染みた地下にはそれなりの水分が存在してるんです。

が。

高畝である花壇植え、花壇栽培のラベンダーではこれとは状況が違ってきます。

冬と初夏の季節の変わり目は春晴れが長く、雪解け水もすぐに地面に落ちてしまうのでどうしても水不足に陥りやすい点があります。

特にラベンダーは水はけが良い用土で育てられていることが多いので尚更と言えるでしょう。

●おまけにチッソ分も不足する

加えて葉っぱの展開新芽の形成に必要なチッソ分。Nですね。
これも不足するんです。

天然環境でチッソ分はどこから供給されるか?というと、答えは雨です。

雨は植物にとって重要なチッソ分の補給路です。
空気中にたくさん存在するチッソ分を雨水に溶け込ませてそのまま地上へもたらします。

が、雨が降らないとなるとチッソがもたらされないということは目に見えますよね。

でも雨が降らないんじゃぁ〜…!

そうなった場合、どっからチッソ分をもってくるか?というと、北海道や北日本ではちょうどよい幸がありますね。

そうです、雨が固形と化した『残雪』を使いましょう!


●A.チッソ分を与えるために雪解け水を撒けばいい!

そのまま雨が固まりとなって堆積しているベストポーションがありますね!

しかも雪を使うにはメリットがあって、天然環境と同じチッソ濃度に希釈されているという点があります!

ホムセンでチッソ栄養剤を買うのもいいんですが、希釈を考えるのが面倒・・・
といったときに雪解け水が使えるんですな!

「そこまで多くチッソ分いらへん・・・」というチッソ嫌いのラベンダーにとっても都合のよい分量でチッソ分を供給できる寸法なんですナ!


そもそも論、なぜラベンダーはチッソ嫌いとされているか?
というと、ラベンダーがちょうど新しい葉っぱを広げて大きく伸びる時期に『梅雨』があるんですよ。

葉っぱがまだ硬くなっていない、いわゆる首がすわっていない時期に長期間のジメジメ時期がやってくるんです。
そんでもって、新しい葉っぱが腐れたりカビたりして栄養不足でダメになるんですね。
そういう理屈で梅雨時期にラベンダーがくたばるワケです。

そんな本州の方は有機石灰を撒いて対策しているそう。
成長が鈍化して葉っぱが硬くなるらしいですよ!


ということで、春のこの時期に雪を溶かした水やりという初の試みですが、この甲斐あって大きく育ってほしいもんですね!

しばらく雪解け水撒き効果を観察してみたいと思いますbb

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。