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用土試験の報告とココナッツアイス避難花壇作り!

今回花壇に植え替えたのはココナッツアイス(L.angustifolia 'Coconut Ice')という中型のピンクラベンダー!のはず。。。

⤴︎⤴︎まさか鉢植えが失敗するとは知る由もなかった頃本種を植えた記事⤴︎⤴︎

「のはず」を付けたワケというのも、鉢植え/用土試験の試料として使い、挙句失敗したために、どの株も花を見ることができなかったんですよー。
まぁココナッツアイスが咲かなかった失敗要因と状況は本記事の後半に載っけます!

無事咲いていればこのような花がみられたそう!
ところどころに色の濃いピンク花が散らばって咲くのが
本種ココナッツアイスの特徴らしいです!

■ピンクラベンダーなので花壇の色変えてみた。

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英国6品種試験花壇の奥に造成しました。通路の規格もキチンと揃え・・・

内径34センチを表した木尺も作りました!中央にハマってるのがそれです!

で、来年花咲くことを期待して、ピンク花とこのレンガ色の花壇ブロックと色の相性は良いのか悪いのか見てみたいと思います!
(というのもホームセンターでグレーっぽい色のブロック在庫がだんだん無くなってきたから…)


後半情報ですが、ココナッツアイスは購入して我が園にやってきたポット苗当時のサイズからほぼ大きくなることができなかったんですよ。
4月半ばに植えたはずなのに10月までの半年間ほぼ姿形を変えることがなかった奇有な株たちです。。。

■土入れのようす。

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来年の春(5月)には再び植え替え、場所を変える予定なので用土も移動しやすいように鉢底ネットを敷きました。

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鉢底石として赤玉大粒を敷き・・・とはせず、黒土と混ぜて使用しています。
今まで実践していた【大粒赤玉土のみを底に敷く】とどうも水が抜けすぎてラベンダーが吸水することができないっぽいんですよね。

これがラベンダーが大きくなれない理由のひとつ⤴︎⤴︎

黒土と合わせることで保水性を確保しつつ、細い根っこが花壇底でモシャモシャ広がらないよう大粒の赤玉を含ませてゴロゴロ感を持たせている、といった調整具合です!

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メインとなる花壇の用土配合は【黒土1:赤玉中粒1:エゾ砂0.5】という割合。
赤玉土は中粒がうまく混ざり、ちょうど良い感じかなー?と。
このくらいを根っこでグワッと掴んでくれると根っこが強くなるかもね。

水が落ちすぎるのが怖いのでエゾ砂もさほど多くは混ぜていません!
かといって来年多雨年にHITして腐れが起きなければいいけどね…!

■植えた。出来映えはいかに…!!

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ロイヤルパープルのときよりコンパクトに収まっちまいましたね!
よくもまぁ半年間たいした成長もせず生きてられたなぁ〜と思う。

枯れた個体は6株おって、20株スタートだったので、かれこれ残ったのは14株。
14株を敷き詰めるとこんな感じに収まりました。
これで雪の下で越冬してもらう感じ!

意外とスペース余ったので、なるべく枯らしたくなかったホムセン購入謎ラベンダー「ナリサワっぽいやつ」と名付けている子をここに移しました。
来年元気に咲いてね!!(チッソ分くれてやるからよっ)


残り1ヶ月分ちょっと大きくなるのを期待して、有機石灰はあまり混ぜてません!
というのも、石灰分は葉っぱと茎を厚く強くする効果があるそうで、成長をゆっくりしたものにする肥料だそう!
カビや病気防止として、雪降る直前に撒きます!


続いて用土試験の考察に移らさせてもらいやっす・・・!

●鉢植えと排水用土試験は失敗したっぽい。

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すべての用土試験サンプルではないのですが、花壇に植え替えるまでの現状といったところ。4月半ばに植えてからほぼ大きくなっていません。
いままで極端にココナッツアイスの登場が少なかったのはこのためです。

6月7月のまったく雨の降らなかった干ばつのおかげで、雨から供給されるチッソ分(N)も供給されず、水分と樹体を大きくする栄養素が得られなかったワケです。。。すまぬよーう

さらに毎日照りつける太陽光が黒いポリ鉢を全体的に加温していきます。
土の中は40℃近くになっていたことでしょうね。。。
これじゃあ根っこはまともに育たなさそう。

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やっと雨が降り始めた8月から水分供給を受けられるようになり、黒土株の葉っぱがいくらか元気になってきた感じがします…!!
比べると微妙な差ですが、すこしばかり大きくなってる感じですね。
しかし時すでに遅しなんじゃよ、、、

はじめは黒土ばかりの用土というのも、雨が降ると硬く固まって悪影響かなーと思っていたのですが、ガチゴチになるばかりというわけではなかったみたいですね。
石灰がなじんで溶け染みわたると土が硬く締まるっぽいです。(勉強した!

❶鉢植えという水落ちしやすい構造自体の問題

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ハーフ鉢植えを検証し始めた頃からうっすらと気づいてはいたのですが、鉢単体だとまず水が真下に落ちていくばかり。そして1日で水切れがきます。
対して地面に埋まっているハーフ鉢植え土中の水分をそのまま利用できるので、基本的に水切れという現象は考えにくいもの。

それに配合用土が排水性にすぐれたものを使っているとなると、サボテンでも育てるのか!というような土壌構成と言えるかなぁと。

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テラコッタ大鉢に植え替えた途端給水ができず成長が止まり、葉っぱがかなり落ちてしまったラベンダートルー(Lavandula angustifolia)

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花壇植え鉢植えで葉っぱの量の差が歴然な3号濃紫(L.angustifolia 'No3 Noushi')。
手前の鉢植えはほぼ花も咲かなかった。

案自体はブロック花壇に負けてボツになったけど、地植え・地中水分を生かしたいアイデアの原型⤴︎⤴︎

❷鉢底石が保水性を極限まで落とした

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鉢底半分に大粒赤玉土、これが毒だったようです。
"ラベンダーの育て方(東京版)"を学んでしまった2年目の頃に、ラベンダーは砂漠に近い乾燥帯で育つので「なるべく水を与えないような用土に植える」を実践してしまった悪い例です。

このような土壌構成だと、苗がある程度成長して根っこが伸びるにつれて一気に水のない赤玉大粒エリアに差し掛かります。
ここで根っこが水を吸えなくなり、成長が滞ってしまったようです。

少なくともラベンダーは雨や雪の降る水資源豊富な土地/北海道でうまく育ったことを半世紀以上前に曽田香料さんが歴史で証明しているので、素直に歴史を学ぶべきでした。。。

思った以上に水必要なんだなぁラベンダーって、、、という感想。

❸赤玉土2:エゾ砂1の配合は極限に水を保たない用土

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むしろ枯れて死ぬとの瀬戸際だったような気もします。
ココナッツアイスに関しては20株購入したうち、6株が枯れてしまいました。

はじめは上手くいくー!と思っていたのも、失敗踏んで原因を探るっていうの有意義なもんですね。
ラベンダーは砂漠に近い環境で育つやろ!と思って、
有機質を徹底排除→岩石質ばかりの砂漠のような用土 を作ったのがこの排水性用土でした。

まぁ結果は失敗、わずかに黒土を混ぜて膨らせていた4号花壇5号花壇では満足いかずとも年々大きくは育ってくれてるみたいです。

となると、少なからず水とチッソ分(有機質)が必要なんだなぁーと思える検証でした!


やっべ!時間かけすぎた!ではでは!急ぎ終わりますっ!笑

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。