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予定になかった余計な事&1号ようてい苗の仮定植&ボゴング大株の移植&ヒロハ系統見本花壇の完工!

さて休暇2日目、今日のラベンダー研究園の改装作業進捗でっす!
ついにラベンダー属系統種見本花壇のレイアウトが全て完成しましたよ〜!

この後ミーティングがあるので、急ぎいきましょう!

■本日1発目に行った、余計なこと!!笑

苗木到着から4日も待たせている1号ようていを即刻植えなきゃいけない状況なのになぜか行った、余計な植え替え作業です⤴︎⤴︎

内容は、上を読んでね!!(サボり)

■’1号ようてい’の苗木仮植え!

29日本日の作業で一発目にメイレット花壇をいじくったおかげでいくらか遅出となってしまいましたが、ようやっと裸の根っこを土に収めることができました。。。

わが研究園で最後まで植えられていなかった北海道伝統品種ラベンダーである1号ようてい(L.angustifolia 'No1 Yotei')が、ついにやってきました。
これでウチに1、2、3、4号とその発展品種が揃い踏みです…!

'No1 Yotei' is are 羊蹄山がシンボルであるニセコエリアでの商用栽培がちょうど打ち切られた1964年に作出され、ゆかりの地に植えられることがなかったという、なんとも皮肉感じる品種です。
香りとしては北海道品種の中で最もバランスの良く美しい香りを持つ品種です。
アロマに特に尖った特徴がなく香り澄んでいて、オールマイティに役回りができるマルチなラベンダーだと思っています。

急遽1号ようていの苗木を2023年はここで養生させることに

ようていだけの10株分の花壇を作ろうかとも悩んでいたのですが、時を争う状態やんということで、直近植えて株数を増やす予定がなかったバレンスダークバイオレットの花壇に仮に植えさせてもらうことにします。

この花壇のエリアは比較的日陰にかかる時間が多く、4日とも乾燥に曝され弱り気味のようてい苗木をいきなり強烈な日射の下に放つのはかわいそうなので、まずは涼しく水分を得やすいこの場所に仮で植えることに。

疲れからか何故か一番左にはラバンジン・スーパーが。恐らく環境適正試験。

でこのように10本の1号ようてい苗木が植わさりました!
やはり4日も箱の中で待たせるとややしなびてしまってました。
けどラベンダーは葉物野菜とちゃうし、ゆっくりでも樹勢回復してくれるでしょう!と願うばかり。。。

かなり昔の、60年代のラベンダー資料で1号ようていの特性について書かれたものを読んだことがあるのですが、名のある品種のなかでもようていは特に根っこの活着が難しい品種であるよう。

その懸念がよぎりますが、、、挿し穂でもないので大丈夫でしょう。恐らく。

■ヒロハ花壇のためにボゴング大株の引越し!

内容は、上を読んでね!!(サボり2回目w)

■ヒロハ&ヘテロフィラ花壇の造成・完工!

▶︎About ヒロハラベンダー/Lavandula latifolia

コモンラベンダーと比べて圧倒的に葉っぱがデカいLavandula latifolia

えーとラベンダー栽培2年目に品種の学習としてラバンジンの片親であるとして導入したヒロハですが、5株を1年で枯らしました。素では越冬できなかったみたいです。

で5年目の今年、再び2株導入です。
今年こそはあの手この手尽くして越冬させます。(用土変えて藁カバーを敷く)

樟脳/Camphorが20%近くも含まれているので特にいいアロマはしませんが、耐暑性&耐湿性があるとして精油生産品種であるラバンジンラベンダーの片親となっていることで有名です。
園芸的にもさほど美しい花は咲かせないようです。

▶︎About ヘテロフィララベンダー/L. x heterophylla

ヒロハとデンタータの交配種がヘテロフィララベンダー

What is ヘテロフィララベンダー?と言われると、ようはこういうこと(上記画像)になります!

どうやらデンタータはヒロハラベンダーと交雑できるようで、そこで生まれたハイブリッド種というのがLavandula x heterophyllaになります。

通称Sweet lavender/スイートラベンダーとも呼ばれるのですが、これは系統名ではなく'xxxx'で表記される品種名のようです。
(ラバンジンでいうグロッソやグロスブルーなど!)

別にコモンラベンダーを凌ぐ甘い香りはしなさそう・・・。

花壇を用意するところから。

先住民らに移住してもらい、ここにヒロハ系統見本花壇を構える

見た感日が落ち気味ですが、作業としては数をこなしていて手慣れているのを信じて夜通し作業をやっていきます。

ここにいらっしゃったボゴング&謎ラバンジンたちを移住させた内容は上の項「ボゴング大株の引越し!」をご参照くださいまし。。。

で、まずは跡地をキレーイにします。

投光器を設置して作業場を照らしつつ、花壇ブロックを調節しつつ組んでいきます。

ヒロハ系統花壇には2品種2株ずつ植える。

葉っぱのサイズが人差し指ほどもあるラベンダーの1種L.latifolia

まずは"葉っぱのデッカいやつ"から植えていきます、植えました。

以前5株のヒロハを枯らしたときは、土がまったく黒土を含まないNonチッソな用土でした。
それじゃあチッソ得られんし無理ないよなぁーとか思いつつ、今回は黒土を含めた配合用土で植えました。
雪の下でも枯れないくらい大きく育ってもらいたいっすね。

よく見ると葉っぱがギザギザしてるのもあるL.x heterophylla

この苗状態ではそれといったハイブリッド的特徴がまだ葉っぱだけのヘテロフィララベンダーを2株奥側に植えていきます、植えました。笑

フラワーカードに"スイート"って書いてあるんですが、これは品種名。
この苗木の学名を書くとLavandula x heterophylla 'Sweet'になります。
ほかにもヘテロフィララベンダーの品種がいくらかいるんじゃないすかね?まだ調べてないのでわかりませんが。。。

まだ春ですがこの苗たちは時期の進んだ本州からやってきたので、花茎カットを施します。(ポット苗だけどヒョロヒョロと徒長気味)
他のラベンダーたちに成長段階を合わせるイメージで、まずは樹体ボリュームと葉っぱの量を増加させる剪定管理を8月まで行っていきます。

定植完了後

で!とりあえずの時期に合わず伸びた花茎をカットしました!

20:30頃にようやく完工!

で、6列目のレースラベンダー(L.multifida,L.pinnata,L.canariensis)たちが未到着ですが、ついにようやく見本花壇のレイアウトが完成しました!
見本園の文字通り美しく並びましたね!

これで4月半ばから始まった旧式レイズドベッドの撤去作業から始まった系統見本花壇がこうして造成完了したわけです!

いやぁーお疲れお疲れ!!

これにてお客さんを迎えてある程度のラベンダーツアーを行うことができますね!ラベンダー園のガイド、これは楽しみ!


ではでは!クソ眠いので寝ます!

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。