見出し画像

淡い色系ラベンダーのご紹介!

Twitterとかで日本全国ラベンダー好きたちのラベンダーイメージ/感触を探っていると、どうしても紫色のものがド定番というか「それしかなくない!?」レベルだったので、"栽培歴3年目"のエフゲニーマエダがここぞと薄いブルーや淡いパープル系のラベンダーをご紹介してみようと思います!

超にわかなりの勉強速度をとくと見よ!!

みたいなニュアンスです((笑

ラベンダーの世界って、見た目重視の園芸品種からオイル用の工芸品種まで、色形から香りまでかーなり多くの品種が存在しています。
もれなくその中に淡い系の品種もいくらかいるのですね。
今回はそれらをババーッとさらけてみる回。とくと、ご覧あれ……!

■2号はなもいわ(L.angustifolia 'No2 Hanamoiwa')

スクリーンショット 2021-09-25 18.45.19

富良野・ファーム富田さんを訪れた人や日本のラベンダーの歴史について調べてみた人では多分ご存知なんじゃないかというレベルのニッチな品種ですね。
オカムラサキ…ノウシハヤザキ…ヨウテイ…ハナモイワ…といった具合に!

北海道では歴史ある品種です!

●まず先に個人的なはなもいわの好感ポイントをあげさせていただくと、
オイル生産史的には活躍したのですが、鑑賞目的の表舞台にはなかなか出られずな惜しい品種。
つぼみの状態では珍しく白に近い妖美な出で立ちで、咲くとかなり鮮やかなラベンダーパープルの姿に一変する!!!
そのギャップが魅力。

日本ラベンダー史的には、確か1937年に南フランスからはるばるタネでやってきた香料用ラベンダーの中にいた品種のひとつだったはずです。
(南フランスの各地で集められたいろんな品種のタネが日本にやってきた)

オイルの生産年数としてはかなり遅めの1967年に優良品種認定(採れる量と成分配合が優れる)を受けたハズです。(遅咲きの優秀っ子!)
名前の由来は”札幌市藻岩地区南沢”というところでラベンダーが栽培されていたことで、地区の名前をとって花藻岩、、、と。

富良野で見られるラベンダーシリーズで唯一、つぼみ状態(皆さんが見慣れているラベンダーの状態)だと真っ白に見えるんですよ…!
開花まで達してない時期限定ですが、その際他の常時紫色な品種と並べて植えてあると、そのシルエットがまた新鮮だったりします。

スクリーンショット 2021-09-25 19.09.53

で、一通り開花すると色はこのようなラベンダーパープルに。。。
(色鮮やかな列がはなもいわ列)

悔やまれることに未だつぼみがイイ感じに仕上がってきている時期にラベンダーを見に行ったことがないので、的確な写真を示せないのが残念…!!

スクリーンショット 2021-09-25 19.18.01

花穂は3号濃紫などに似て先にまとまって付くタイプですね。

あまり園芸店で出回らないのはその"白さ"が逆にラベンダーっぽくなかったからだとか。。。
多くの方々にとってラベンダーといえば紫色のイイ香りがするお花!で完結しているようで、私的にはまだまだ奥があるぞォ〜といった感想!

スクリーンショット 2021-09-25 19.20.10

あ、この品種のオイル単体/シングルオリジンオイルは富良野のファーム富田さんで購入できたはずです!
3号濃紫のように甘ったる過ぎず、オカムラサキのように後味が紅茶っぽくもなく、その中間を攻めるスッキリ具合で個人的に推しです!
(シャンプーとかに混ぜてみると丁度良いんじゃないかなぁ〜)


■ブルーマウンテン(L.angustifolia 'Blue Mountain')

スクリーンショット 2021-09-25 19.52.10

このブルーマウンテンの苗を買おう!と決めた理由というのが、「コモンラベンダーの中で最も濃い色の花を咲かせる」という謳い書き。

で結局2年目にて、濃い色って開花した花の方かい!!というギャップを見せつけてくれた品種。(どうやらコーヒー豆的な要素は関係ないらしい...笑)

よくよく見てみれば、つぼみ状態では青白いタイプのラベンダーで、隣のピンクラベンダーであるミスキャサリンと比べて薄青と薄ピンクのギャップが美しい!!

スクリーンショット 2021-09-25 20.06.48

ほら、花びらの裏っかわポプリになるつぼみ部分がほとんど色なし系のラベンダーです。
ブルーマウンテンも2号はなもいわに似て、開花すると一気に色が様変わりするタイプですね。

薄色2種比べてみた!

じっくり開花後の色合いを比べてみると、2号はなもいわは赤っぽく、ブルーマウンテンは名の通り青っぽい紫色をしています。
(色彩判別に優れる女性じゃないとなかなか気づかないかなーーーっ!?)

そして、かなり大柄に育つのが特徴だったり。。。

スクリーンショット 2021-09-25 20.12.11

収穫時、用途別にサイズ分けしたときの風景ですが、大きいものではゆうに40センチ近くに達しています。これはなかなかの大きさ!

ささっとオリジナルの園芸品種が多い英国ダウンデリーナーサリーのラベンダーカタログを覗いてみたのですが、ブルーマウンテンはご不在でした。
英国品種ではないのでしょうかね?
本種について詳しく調べていないので詳しく掘り下げてみます!

とりま!日本国内では普遍的に入手できる品種のよーですよっと。。。


■フォーボーストーム(L.angstifolia 'Foveaux Storm')

スクリーンショット 2021-09-25 20.22.38

薄い色ラベンダーの代表格!我が農園薄い色ラベンダーの真打登場!

と満を持してご紹介できるであろう、まんま薄い色系ラベンダーのフォーボーストームです。
あまり大きくならない園芸品種かつ早咲き品種なのか、この撮影日時は7月22日なのですが、すでに咲き終わり感がすごい。。。
絶好の撮影機会を逃してしまった感じですハイ。

スクリーンショット 2021-09-25 20.26.52

あった!唯一撮って残していたフォーボーストーム咲き始めた頃の写真!
見た目は2号はなもいわっぽいんですが、ポプリと花それぞれの色味がかなり淡いんですよね。淡いパープル系!

こじんまりと育つ性格からか、フォーボーストーム(L.angstifolia 'Foveaux Storm')は花壇植えとかにオススメ品種かもしれません!

スクリーンショット 2021-09-26 0.50.22

青味寄りの淡い紫!って感じの色だと思います。
薄色系ラベンダーの花色でも青寄りだったり赤寄り、ピンク系だったりと分類が結構あるので…!!


■ブルーアイス(L.angustifolia 'Blue Ice') 未所有/国内販売あり

スクリーンショット 2021-09-26 0.54.15

https://downderry-nursery.co.uk/product/blue-ice/

未入手の品種ですが、かねてより入手願望が強い薄色系ラベンダーの個人バリ推しをご紹介!(英国ダウンデリーナーサリーさんのページより画像拝借。。。)

その名ブルーアイスといい、ラベンダーの中ではかなり青味の強い薄紫色を呈しています。人によっては水色!!と例えるくらい青っぽいそう。。。
2年前に「ラベンダーは紫色しか存在しないだろう」と思っていた自分にとってブルーアイスの花色はかなり衝撃的でした!

安心してください、しっかり日本国内での取り扱いがありますbb

しかしここ3、4年は親木の調子を見合わせているらしく、苗用枝の養生期間らしいです。(枯れて無くなってしまわなければいいけど…)

にしても、ほんと美しい青味だと思います。。。
まだ見たことはないですが、ラベンダーってドライフラワーにすると青味が強くなるので、ブルーアイスはまさに水色のスワッグが作れるんだろうなぁ〜と今更ながらワクワクしています、、!!!


いかがだったでしょうか!?

このページを読むだけでも、国内のラベンダーにこんな色の種類があったんだー!と新しい発見だと思います!

そして一つ惜しいのが、品種それぞれでビミョーーーに香りが違っていること!!

花ごとの香りの違いをお伝えできれば感動モノなんでしょうが、、、現代技術ではまだ現地で花の香りを直接体験してもらうしかなさそうです(笑)

とこんな感じで、サボりサボりの最近のnote執筆ですが、埋め合わせ的に花の色別で記事にしてみました!
ゆくゆくはピンク系(濃紫ピンクとかミスキャサリン)ホワイト系(オカムラサキホワイトやロングホワイト)でも分けて紹介したいですね。


ではでは!おくれごめんあそばせよう。。。

__________________________________

■Twitter : https://twitter.com/DIYpolca
■Instagram : http://www.instagram.com/sika_ring/
■Creema : https://www.creema.jp/creator/3252280

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。