『先を見据える力〜教育に必要なものとは』

これから先の人生を見据えたり、未来を予測をして行動することは得意でしょうか?または普段から出来ていますか?

私はというと、ついつい目先のことに囚われて行動してしまいがちで、後々後悔する場面の多い人間です。

今日は私が小学生時代に出会った「先見の明」をお持ちだった担任の先生について書かせていただきたいと思います。

1996年、私が当時小学校6年生だった時の担任の先生な話なのですが、今思い返すと素晴らしく未来を予測する力のある先生だったのです!

当時はインターネットが普及し始めたばかりの頃でした。「インターネットって聞いたことある?」なんていう会話をしていた頃でしたね。

学校の調べ物などは図書館の本で調べることが主流でしたし、ネットの出始めは検索しても今みたいに多くの情報が出てこないという状況でした。

そんな頃に先生が語っていたのが、

「君たちは何か調べ物をする時に、図書館に行って本を見つけたり、新聞を読んだり、話を聞いたり、今は情報を集めるのにとても大変な思いをしているかもしれない。けれど、これから先インターネットが普及すると、今とは全く違う状況になる。調べたい物を検索すればすぐに情報が見つかる時代になるんだ。それは単に今よりも〝便利になる〝ことを意味するだけではない。情報が溢れる世の中になるということは、正しい情報だけではなく、それだけ間違った情報や嘘の情報も多く出回ることになる。君たちは今よりずっと簡単に情報を手に入れられるかもしれないが、その分正しい情報を見極める力が大切になるんだ。ある意味今よりももっと大変になるかもしれない。」

というものでした。

学生時代すでに、インターネットが当たり前になっていた世代の人々にこの話をしても、正直あまりピント来ないかもしれません。

けれど当時はまだ今の様な情報社会ではなかったので、知りたい情報を手に入れるのが大変な状況でした。先生の話を聞いて、「溢れる程の情報を簡単に手に入れられる」という状況を一応は理解したつもりでしたが、正直あまりピンと来ていなかった様な気がします。

この話は暫くずっと忘れていたのですが、26年程経った現在ふと思い出したのです!

何故急に思い出したのかと言えば、26年前に先生が話していた状況と現在が重なったからだと思います。

昨今、国と国との戦いにおいても「情報操作」「情報戦」などと言った言葉が使われているように、まさに真実を見極める力が試される時代となってしまいました。

ここまで先を見据えた未来について指導してくれた先生は、後にも先にもこの先生しか居ませんでした。

当時授業を全然ちゃんと聞いていなかった私でも、こんなにちゃんと頭の片隅に記憶していたのが不思議でなりません^^;

やはり子供時代の教育が大切であることを深く感じます。

もしもこの後に中学や高校、大学でもこの先生と同じように指導をしてくれる先生と出会っていたなら、今になって突然この話を思い出すだけではなくて、「情報社会の未来に向けてどうしていくべきなのか?」にもう少し深く関心を持っていた可能性があります。

そういうと何だか他人任せのような言い方に聞こえますが、一度しか言われないよりも何度か同じ話を繰り返しされた方がやはり記憶には残るはずだと思います。

情報の溢れ返る社会でどんな問題が起きるのか?どのように正しい情報を見極めるべきか?なんていう話し合いの授業が学生時代にあったら、もしかするともう少し今に備えられていたのかもしれませんね。

現在に目を向けることも大切ですし、過去を知ることも大切です。

けれどこうした未来の予測立てをした指導も大切なのではないかな?と感じるこの頃です。

担任の先生が話していた未来予測は、他にもいくつか記憶している話がありますので、またいつか記事に出来たらいいなと思います!

お読みいただきありがとうございました!










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