灰猫

推し文を書く雑食系。最近はブルアカ/アークナイツ/にじさんじ マシュマロ:https:…

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推し文を書く雑食系。最近はブルアカ/アークナイツ/にじさんじ マシュマロ:https://marshmallow-qa.com/graycat_42

マガジン

  • アークナイツ

    狂気的な文量のテキストと美男美女に殺され続けるドクターの記録。

  • ゲーム

    『ピクミン』と『逆転裁判』で義務教育を終えました

  • ブルーアーカイブ

    『ブルーアーカイブ』の感想記事。「キモく誠実に」をモットーに書く予定です。

  • 日記

    思考の言語化。不定期更新。

  • 読書録

    読んだ本のまとめ。好きな本は『エロティシズム』『エンダーのゲーム』『マルドゥック・ヴェロシティ』『キリスト教と戦争』

記事一覧

"臓器の健康状態"が描かれる稀有なソシャゲ――『アークナイツ』のプロファイル欄が凝りすぎている話

 「け、血液中源石密度……? 臓器に異常陰影……? 何だこのテキスト群は❗❓」と、初見時に大混乱したことを未だに覚えている。  ソシャゲでキャラをポチッとした時…

灰猫
2日前
14

おかえり、成歩堂龍一。『逆転裁判5』感想

 『逆転検事1&2 御剣セレクション』の発売を機に、今さらながら『王泥喜セレクション』で『逆転裁判5』をプレイしました。『4』の初プレイから約10年。奇しくも作中時系列…

灰猫
5日前
1

静矢零という男について――『逆転裁判5』3話感想

 『逆転検事1&2 御剣セレクション』が今月6日に発売された。そういえば無印~4、検事、大逆、『ゴーストトリック』はプレイしたのに、5~6は未だに手を出していなかった…

灰猫
8日前
1

助けてくれ。『アークナイツ』が性癖の扉をこじ開けてきやがる

 重厚な世界観、狂気的な文量によるシナリオ、亜人から美男美女まで多様性に富んだオペレーターたち、多彩なジャンルの音楽、盆栽ゲーとしての楽しみ。『アークナイツ』の…

灰猫
10日前
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天の下、皆等しく精進する――『月華夢騒』感想【ブルーアーカイブ】

 「山海経かレッドウィンターがそろそろ来る時期かな? 楽しみだな~❗😊」と密かに期待していたら、火薬庫にダイナマイトをぶち込むとんでもねえ予告スチルが来ちまった…

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3週間前
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ソシャゲで時間を浪費しないための諸策を考える【日記】

 『喧騒の掟』を読みました。「ギャングの抗争が繰り広げられる夜の繁華街で、洋画みてえな軽口を叩きながらドンパチする愉快なお姉さん集団」を期待していたら、100点満…

灰猫
1か月前
28

ソシャゲの魅力と、生活の一部になってしまう恐ろしさ【日記】

 …………た、たすけてくれ。好きになっちまった。  『アークナイツ』を先月から始めました。4.5周年イベント『懐黍離』でぽろぽろ泣き、歳兄妹のシナリオを頭から追い…

灰猫
1か月前
29

夢よ、安らかに眠れ――対策委員会編3章Part4~5感想【ブルーアーカイブ】

 その貌に癒えぬ傷を刻みながら。それでも私たちは、もう一度手を取り合えるだろうか、笑い合えるだろうか。対策委員会編3章『夢が残した足跡』Part4~5(28話~43話)の…

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1か月前
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人生を狂わされた本10選

 そういえばオールタイムベスト記事を書いたことがありませんでした。やります。やらせてください。好きな活字本発表ドラゴンになります。  「その本を読んだことで世界…

灰猫
2か月前
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砂塵に焼かれて星は征く――対策委員会編3章Part1~3・感想【ブルーアーカイブ】

 前略。完走後に感想を書くつもりでしたが、Part3(17~27話)で見事に情緒をぐちゃぐちゃにされました。以下、覚書程度のものですが、対策委員会編3章『夢が残した足跡』…

灰猫
2か月前
38

人外縛りプレイで実感した。『ユニコーンオーバーロード』は至高のSRPGだと

 先週から引き続き『ユニコーンオーバーロード』をプレイしています。ついに獣人の国バストリアスを踏破。おかげさまで獅子、梟、狐、狼、熊の獣人たちが続々と仲間になり…

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3か月前
17

やはり人間は愚か。人外軍を結成します。【ユニコーンオーバーロード】

 「病気の妹を助けるために仕方なく盗賊稼業をしていたんだ……見逃してくれ……」と言われたので見逃してやったらこのザマです。はぁ~~~~やっぱ人間ってクソだわ。か…

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3か月前
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アクスタが届いたので推し本をお供えしました~

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3か月前
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長き旅路の果てに――『十三機兵防衛圏』感想(※ネタバレあり)

 『ペルソナ』も『女神転生』も遊んだことがない私ですら、そのアトラス作品の噂は絶えず耳にしていた。その名は『十三機兵防衛圏』。シナリオの評価が尋常ではないほど高…

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4か月前
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私は『バニーガーデン』に屈しない、絶対に。

おいおいおいおい❗❓❗❓ FOOOOOOOO❗❗ きゃーーどのチェキもかわいすぎぃ💕 凛………… 凛、誕生日おめでとう。 この店で一番高いお酒、 あたしが呑ませてあげるから…

灰猫
4か月前
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"超"克せよ、神話の果てへ――『超探偵事件簿 レインコード』感想

 天網恢恢疎にして漏らさず。しかし皮肉にも、太陽神の名を冠するアマテラス社が支配するその街は、真実を覆い隠すかのように雨が降り続けていた。路肩の下水道に流されて…

灰猫
5か月前
7

"臓器の健康状態"が描かれる稀有なソシャゲ――『アークナイツ』のプロファイル欄が凝りすぎている話

 「け、血液中源石密度……? 臓器に異常陰影……? 何だこのテキスト群は❗❓」と、初見時に大混乱したことを未だに覚えている。  ソシャゲでキャラをポチッとした時に見れるプロフィールといえば、身長・年齢・趣味・性格などが簡潔にまとめられている記号的なものが一般的だと思う。ところが『アークナイツ』は様相が全く異なっている。いやだってさ、まさか臓器の健康状態が詳述されているとは普通思わないじゃん……しかもおよそ健康的とは言えない診断結果。そりゃ驚きもする。  このように、『アー

おかえり、成歩堂龍一。『逆転裁判5』感想

 『逆転検事1&2 御剣セレクション』の発売を機に、今さらながら『王泥喜セレクション』で『逆転裁判5』をプレイしました。『4』の初プレイから約10年。奇しくも作中時系列と同じく、長い時を経て"成歩堂龍一の復活劇"を見届けることになりました。……感慨深いなあ。あの恐怖のツッコミ男がもう34歳か。  『4』を終えた当時は「成歩堂! あんたほどの人がなんでそんなに腐れちまったんだ!? 納得できねえよぉ……!!😭」とモヤモヤ感が残るばかりでしたが、本作で払拭されました。ナルホドくん

静矢零という男について――『逆転裁判5』3話感想

 『逆転検事1&2 御剣セレクション』が今月6日に発売された。そういえば無印~4、検事、大逆、『ゴーストトリック』はプレイしたのに、5~6は未だに手を出していなかったなとふと思い出し、さっそく『王泥喜セレクション』で『5』をプレイしている。  約10年ぶりに王泥喜と再会、そして成歩堂の復活を目の当たりにした私は、画面の前で思わず身を震わせていた。気づけば真宵ちゃんの年齢を通り越した。それほどの歳月を経ての再会なのだから感動もひとしおだ。あの頃と変わらないスーツ姿、しかしあの

助けてくれ。『アークナイツ』が性癖の扉をこじ開けてきやがる

 重厚な世界観、狂気的な文量によるシナリオ、亜人から美男美女まで多様性に富んだオペレーターたち、多彩なジャンルの音楽、盆栽ゲーとしての楽しみ。『アークナイツ』のそんな数々の魅力は、プレイし続けるほどに増すばかり。プレイ開始から約1か月半、この沼にずぶずぶと沈み続ける日々を過ごしています。  ……しかし真の恐ろしさを悟ったのはつい最近のこと。世間にあまりバレていないだけで、本作はとんでもない性癖破壊ゲーである。私はもう戻れない領域にまで来てしまいました。ということでシナリオの

固定された記事

天の下、皆等しく精進する――『月華夢騒』感想【ブルーアーカイブ】

 「山海経かレッドウィンターがそろそろ来る時期かな? 楽しみだな~❗😊」と密かに期待していたら、火薬庫にダイナマイトをぶち込むとんでもねえ予告スチルが来ちまった。  そんなわけで初見時のインパクトがとにかく凄まじかった『月華夢騒』。伝統を厳格に重んじる玄龍門と、外部からの「変化」を受け入れる玄武商会。緊張状態が依然として続き、「変化」を拒む生徒が多いこの自治区に、毎週のようにクーデターが起きるレッドウィンター自治区を束ねる連河チェリノが訪問すれば、どのような化学反応が起きる

ソシャゲで時間を浪費しないための諸策を考える【日記】

 『喧騒の掟』を読みました。「ギャングの抗争が繰り広げられる夜の繁華街で、洋画みてえな軽口を叩きながらドンパチする愉快なお姉さん集団」を期待していたら、100点満点のシナリオをぶつけられました。最高。ブラックラグーン、便利屋68、そしてペンギン急便。やっぱこういう役回りのキャラは無条件で大好きになっちゃう。  そんなわけで引き続きアクナイ沼に沈んでいるのですが……いやあこのゲーム、マジで怖いですね。無策で挑むと時間がクッッッソ溶けちゃう。  シナリオの膨大な文量はもちろん

ソシャゲの魅力と、生活の一部になってしまう恐ろしさ【日記】

 …………た、たすけてくれ。好きになっちまった。  『アークナイツ』を先月から始めました。4.5周年イベント『懐黍離』でぽろぽろ泣き、歳兄妹のシナリオを頭から追い始めたところ、『洪炉示歳』『画中人』でニェンに突然轢かれました。限定300連回して辛くも採用。3連休でメイン5章を一気に読み進めるために育成をコツコツ進めている最中です。いずれ本作でも感想記事を書きたいですね。  そんなわけで今の私は『ブルーアーカイブ』と『アークナイツ』を並走、もとい先生とドクターを兼任していま

夢よ、安らかに眠れ――対策委員会編3章Part4~5感想【ブルーアーカイブ】

 その貌に癒えぬ傷を刻みながら。それでも私たちは、もう一度手を取り合えるだろうか、笑い合えるだろうか。対策委員会編3章『夢が残した足跡』Part4~5(28話~43話)の感想をお届けします。 "最強"の証明、二対の翼 想像を遥かに超える最高の試合。くどいかもしれませんがスクショ多めで長めに語らせてください。  高クオリティな3Dデフォルメ/2Dアニメーションは言わずもがなですが、素晴らしいのはその細かい戦闘描写の数々。二人が「最強」と評される理由は純粋な力だけではない。相

人生を狂わされた本10選

 そういえばオールタイムベスト記事を書いたことがありませんでした。やります。やらせてください。好きな活字本発表ドラゴンになります。  「その本を読んだことで世界の見え方が劇変した」「何年経っても脳裏に焼き付いて忘れらんねえ」を基準に選書してみました。SF小説、宗教学、思想書が中心。ひょっとしたらあなたを狂わせる本になりうるかも。目次で気になった本からどうぞ。感想はあまりネタバレしない範囲で。 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック SF映画『ブレー

砂塵に焼かれて星は征く――対策委員会編3章Part1~3・感想【ブルーアーカイブ】

 前略。完走後に感想を書くつもりでしたが、Part3(17~27話)で見事に情緒をぐちゃぐちゃにされました。以下、覚書程度のものですが、対策委員会編3章『夢が残した足跡』1~27話までの感想を書き殴ります。 十六夜ノノミ①――「ゴールドカード」と「大人のカード」 個人的に真っ先に語りたいのは十六夜ノノミ。ホシノは元から片鱗があったので、3章で過去が掘り下げられることについては当然身構えていたんですよ。……だからこそ盲点だった。今回のシナリオでこの子に対する印象が180度が変

人外縛りプレイで実感した。『ユニコーンオーバーロード』は至高のSRPGだと

 先週から引き続き『ユニコーンオーバーロード』をプレイしています。ついに獣人の国バストリアスを踏破。おかげさまで獅子、梟、狐、狼、熊の獣人たちが続々と仲間になり、当初から目標に掲げていた「人外のみで全ユニットを構成する」がようやく実現しました。こうして並べてみるとビジュアルが良すぎて最高ですね。ふふっ、寝る間も惜しんでバランス調整した甲斐があったぜ……  で、この"人外縛りプレイ"を通じて改めて「恐ろしいほど洗練されたゲームデザインだなこれ……」と実感しまして。さらにずぶず

やはり人間は愚か。人外軍を結成します。【ユニコーンオーバーロード】

 「病気の妹を助けるために仕方なく盗賊稼業をしていたんだ……見逃してくれ……」と言われたので見逃してやったらこのザマです。はぁ~~~~やっぱ人間ってクソだわ。かくなる上は人外軍(有翼人・獣人・エルフ)を結成し、悪しき皇帝の支配を打ち砕きます。  そんなわけで「人外のみで全ユニットを構成する」を目標に『ユニコーンオーバーロード』をプレイしています。現在はLV.10~15程度。一刻でも早く人外を加えたいので、LV差が結構きついものの、大陸南方にあるエルフとダークエルフの国エルヘ

アクスタが届いたので推し本をお供えしました~

長き旅路の果てに――『十三機兵防衛圏』感想(※ネタバレあり)

 『ペルソナ』も『女神転生』も遊んだことがない私ですら、そのアトラス作品の噂は絶えず耳にしていた。その名は『十三機兵防衛圏』。シナリオの評価が尋常ではないほど高く、2019年にPS4版が発売された今なお、隠れた名作として語り継がれているゲーム作品だ。  ――というのは陳腐な売り文句に聞こえるかもしれないが、本作を取り巻く環境は"異様に静かな熱気"に包まれているように思う。たとえるならシン・エヴァ公開直後の雰囲気に近しい。SNSでふと見かけたミームやネタバレが作品に触れるきっ

私は『バニーガーデン』に屈しない、絶対に。

おいおいおいおい❗❓❗❓ FOOOOOOOO❗❗ きゃーーどのチェキもかわいすぎぃ💕 凛………… 凛、誕生日おめでとう。 この店で一番高いお酒、 あたしが呑ませてあげるからね。  ……屈してません。2024年4月、発売後間もなくSteam売上ランク1位 & Nintendo Switch ダウンロードランキング2位達成という快挙を成し遂げ、大きな話題を呼んだ作品がある。その名は『バニーガーデン』。夜のお店に客として通い、バニーガールたちと交流を深める恋愛アドベンチャー

"超"克せよ、神話の果てへ――『超探偵事件簿 レインコード』感想

 天網恢恢疎にして漏らさず。しかし皮肉にも、太陽神の名を冠するアマテラス社が支配するその街は、真実を覆い隠すかのように雨が降り続けていた。路肩の下水道に流されてゆくのは雨水か、あるいは行き場をなくした誰かの涙か――  かくして、『超探偵事件簿 レインコード』の物語が幕を開ける。本作は、ダンガンロンパ制作陣が再結集して贈るダークファンタジー推理アクション。記憶を失くした少年ユーマ・ココヘッドは、謎が具現化した異空間"謎迷宮"に干渉する力を持つ"死神ちゃん"とバディを組み、超人