日本のことをどう思ってる?スペイン語圏の人たちに日本のイメージを聞いてみた!
こんにちは、しえです!いつもご覧いただきありがとうございます!
今回は「海外から見た日本ってどうなの?」という話題。私達も海外の国についてさまざまな噂を耳にしますが、噂は事実も嘘も誇張も混じっています。
例えばスペインであれば「スペインの多くはフラメンコを踊る」「スペイン人であれば必ずサッカーが好き」とかね。イメージ先行の情報も多い。これはお互い様で、日本に対してもたくさんの間違った噂がささやかれています。
そこでスペインオタクがスペイン語で「日本にどんなイメージを持っているのか?」とスペイン語圏の様々な国の方に聞いてみたところ、なかなかおもしろい意見が聞けました!では一緒に笑いましょう。ぜひ最後まで!
日本ってどんなイメージ?友人、語学学習アプリ、Xなどで聞いてみた
日本って世界から見ると小さな小さな島国。スペインで「日本に行ったことある?」と聞くと、大抵は「遠いから行ったことない」という返事が返ってきます。
しかしながらそんな人たちも「日本」という国に対してなんとなくのイメージは持っています。これがありがたい意見もあれば耳が痛いことも、それは違うやろ!と思わず笑ってしまうこともさまざま。早速始めましょう。
良いイメージが素晴らしいものばかり
質問方法は「日本や日本人に対してどんなイメージを持っている?」とシンプルなもの。
良いこと、悪いことの指定は一切しませんでしたが、日本人の私から質問されているからか、最初に上げられるのは良いことばかりでした。
educado(教育されている)
日本人はとてもよく教育されている!との意見はかなり多くありました。質問をすると、スペイン語でeducado/a、よく教育されたという形容詞が頻発。教育された?と思いますが、要するにお行儀が良い、という意味です。
電車の中で大きな声で話さない、どこででもタバコを吸わない、ポイ捨てをしないなど私達にとっては当然に思えることがお行儀が良いと思われているようです。
respetuoso(丁寧)
日本人はとっても丁寧ね!というのもよく耳にします。人に会えばお辞儀をする、落ち着いて静かに話す、相手の話をきちんと最後まで聞くなどがそう見えるようですね。
とにかく他人に迷惑をかけないように!相手を尊重しよう!と教育された日本人の振る舞いはとっても丁寧に感じるのだとか。
organizado(組織作られている)
この「組織作られている」という意見も多くありました。和を大切にし自己主張が控えめな日本人は、スペイン語圏の人には「あんなに我慢して偉い」と捉えられていると考えられます。
仕事中は仕事だけ!飲み会もマスト!自分の意見は控えめに!の昔ながらの日本人はスペインでは浮いた存在になること間違いなし。
inteligente(頭が良い)
これは思わず私も「そりゃ人によるで」と言ってしまいましたが、メキシコでは「日本人は頭の良い人が多い」と言われているのだとか。ありがたいことです。義務教育9年の成果ですかね。
メキシコではまだ日本はテクノロジーの進んだ国というイメージがあるので、そのせいで「頭が良い人種」と思われているのかも。実際にそう言われることもあるしね。
limpios(きれい好き)
きれい好き!これはとってもとっても多い意見でした。スペイン滞在中、しえは日本人だしきれい好きなんでしょ!と何度も言われました。これ20年前からずっと変わらず日本人すべてのイメージとして定着しています。
ホームステイ中とかね、ちょっと部屋を散らかしていたら「日本人なのに部屋を散らかしている笑」と言われたこともありました。散らかすこともありますよ、日本人も。
redervados(控えめ)
「控えめ」という意見を良い方に入れようか悪い方に入れようか迷ったのですが、とりあえず良い方に。これは人に迷惑をかけないという意味と、過度に大人しいというどちらの意味も含んでいると思います。
スペインにいると、バルの店員さんや駅員さん相手に自分の都合を押し付けている人をしょっちゅう見かけます。よく喧嘩してるの、お店の人と。
従業員とお客さんの立場は基本対等なので、従業員側も言い返します。そのため言い争いやトラブルの目撃率は日本に比べると段違いに高いですね。
タダでバスに乗ろうとして降ろされ、バスを蹴り飛ばしているツワモノもいました。まあ、これは確実に変な人だけど。
日本人はこのように強く主張をしないため、控えめに見えるのでしょう。普通に感じますよねぇ、これ。
語学学校に通っていた時は明らかに悪い意味で「日本人は全員静かすぎる!」と言われていたので、控えめなのもよし悪しでしょうね。
イマイチなイメージは本当に少ない
ここからは正直に話してくれた、イマイチ良くないイメージを見ていきましょう。「そうですよね」という意見と「そうかな?」という意見、どちらもありましたよ。
trabajo duro(働きすぎる)
日本人は働きすぎ!という噂は残念ながら世界規模で広がっています。残業とかね。
話をしていると、直接「日本人は長時間働くって聞くけど、何時間働いているの?」と言われることもあります。「8時間だよ、普通に」と答えると「8時間分しか給料が出ないってこと?その後も働いているんでしょ?」とか、「私より短い、日本人なのに」と言われたりします。どんだけ働いていると思われてるんだ。いや、みんな働いているのか?
ちなみに日本では「スペイン人はあまり働かない」と言われていますが、これは嘘です!働く人はちゃんと働いています。
no hablan bien inglés (英語を上手に話さない)
これはごめんなさい。「日本人は英語を上手に話さない」は残念ながら統計が出ていますね!スペインにも負けています!詳しくはこちら。
https://note.com/sietesiete11/n/nbbe0f8d1fa38
英語に関してはその認知を正すことはできません。「確かにそうかもしれんな」と返答してしまいました。
bajitos(背が低い)
南米エリアでは特に「日本人は小さい」と思われているみたいです。人によります、でも女性は確かに小さいかもな、と言っておきました。
同じアジア圏でも中国人や韓国人の女性って結構スラッとした方多くないですか?私のような150センチ半ばのちんちくりんは少ないイメージ。これもステレオタイプかしらね。
ちんちくりんでも器は大きい日本人でいたいものです。
なんでそうなった?思わず笑った意見も
日本と日本人についてのイメージを聞いていると、時々変な意見に出会うことも。思わず笑ってしまいました。
buenos en matemáticas(数学が得意)
まずは「数学が得意」。なんでやねん!これは多分、テクノロジーに強いイメージから来ているものでしょう。この意見をくれた方は、「昔知り合った日本人がものすごく数学を勉強していた」と話していました。
一人の行動が日本人全体の印象を決めることもあるんですね。良い印象も悪い印象もたった一人で決まることもあるので、可能な限りお行儀よく振る舞いたいですね。
hablan igual que en el anime(アニメと同じように喋る)
これね、本当にそう思っている方がいます。「日本人はアニメと同じように喋る」、この意見を聞いたのは一度だけではありません。複数回。
ドラゴンボールの悟空や、クレヨンしんちゃんのしんちゃんみたいに、日本人男性は自分のことを「オラ」と呼ぶと思っている人もいました。一人称に「オラ」を使う方、残念ながら私は出会ったことがありません。方言だとあるのかな?
スペイン語圏でも日本のアニメ人気は凄まじく、日本語を勉強している人、日本に来ている人に「どうして日本を選んだの?」と聞くとかなりの確率でアニメきっかけ。アニメを見すぎて、話す日本語がアニメ風になっている人もいました。「〜してるぜ」「お前の名前は?」とかね。大変申しわけないけれど笑ってしまいました。ごめんね。
no reír mucho(あまり笑わない)
日本人は表情が乏しく「あまり笑わない」という意見も。こちらの投稿を御覧ください。
レアル・ソシエダに久保選手が入団してすぐのこちらのツイート。
コメント欄には現地ファンから「この子、笑わないの?」との書き込みが!「点を決めた時には笑ってたから、今年はたくさん笑顔が見られるね」「こっちだと少し笑っているよ」と追加の意見。確かにものすごい笑顔ではないけれど、微笑みの部類に入りませんか?
スペイン語圏の方から見ると、少し口角が上がっているくらいの微笑みは笑顔のうちに入らないようです。こりゃ日本人は表情が乏しい!と言われるはずです。
日本人で得した経験、損した経験
このように、私達日本人に対しては良いイメージが大半。ちょいちょいマイナスイメージもありましたが致命的に悪いものは見られませんでした。
これだけ良い印象を持ってくれているからか、旅行をしていても長期で滞在していても日本人で得をした経験がたくさんあります。
ホームステイ先には「日本人が良い」と言ってくれる家庭があったり、入国審査はほぼスルー状態、初対面なのにアニメの話で盛り上がったり、飲食店でオマケをもらったり、小さな物から大きな物まで山ほど。本当に日本人で良かった。
損した経験は私は覚えがありませんが、強いて言えば「きれい好き」から「掃除が好き」と思われていることかな。
学生時代に様々な国の人とシェアハウスに住んでいた時、なぜかキッチン周りの掃除は私がすることになっていました。「日本人は掃除好き」と思われた結果です。
自分でやれよな!と思いながらも、汚れると掃除してしまう・・。自己主張が控えめなので「掃除しろ」とも言えない。悪循環です。好きでやってるんじゃないのに。お掃除が好きな日本人らしい日本人の方は大丈夫かもね。
まだまだ謎の国、日本
今回はスペイン語圏の方が考える、日本のイメージについてお話しました!いかがでしたか?こうやって並べてみると良いイメージが多く、勝手にプレッシャーを感じてしまいます。日本人たるもの恥ずかしい行動はできない。
情報が山のように飛び交う時代であっても、まだまだ日本は謎の国。「本当はサムライはまだいるよ」と嘘をついても、信じる人は多い。謎の国だからこそ、海外での振る舞いには十分に気をつけたいものです。
でも自己主張はもうちょっとしたほうがいいね、絶対。ぼんやりしてるとグイグイ来るよ、スペイン語圏の人たち。負けないでね!
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