Siegbergbahn

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フランクフルトからの帰国【ドイツ鉄道旅行2023】

 5月26日、今日は日本に戻る日である。シャワーを浴びて朝食を済ませ、荷物を整理するが、お土産が多く、どう工夫しても、荷物を全てスーツケースに収めるのは難しそうだ。  8時半過ぎにホテルを出る。KelsterbachからS-Bahnに乗れば、フランクフルト空港まではわずか3分である。  空港駅のスーパーに立ち寄り、職場で配るお土産を追加で調達する。荷物の一部を郵便で送ることも考えたが、それも面倒である。Lufthansa Worldshopに立ち寄ると手頃なキャリーバックを

    • 鉄道の町と食堂車【ドイツ鉄道旅行2023】

       Nürnbergは人口51万人でバイエルン州第2の都市である。中世から神聖ローマ皇帝が滞在した歴史を持ち、ナチス政権下では党大会が開催され、戦後はニュルンベルク裁判の舞台になったことでも知られる。  Nürnbergは「鉄道の町」でもある。ドイツで最初の鉄道はNürnbergと隣町のFürthの間に1835年に開通し、現在でもNürnbergは鉄道交通の要衝である。中央駅の近くには1899年に開設された交通博物館があり、多くの歴史資料や鉄道車両が保管されている。  Nürn

      • 南ドイツの新線【ドイツ鉄道旅行2023】

         5月25日、ゆっくり起きて、朝食を楽しむ。ビュッフェ方式ではないが、パンもチーズもハムもゆで卵も一つ一つ美味しい。部屋は広いとは言えないが清潔で、スタッフも非常に親切。家族経営の小さなホテルだが、非常に居心地が良い。ホテルをチェックアウトする。  Mannheim HbfからDortmund Hbf発München Hbf行のICE 913に乗る。車両は昨日に続いてICE 3である。  定刻の8時43分から7分余りの遅れで発車、高速新線に入り、最高250km/hで走り、

        • 愛しの電車、愛しの街、愛しのビール【ドイツ鉄道旅行2023】

           夕方まで撮影を楽しむことにする。まずはDüsseldorf HbfからS-Bahnに乗り換え、Köln方面へ2駅目のDüsseldorf-Oberbilkへ。  さらに一駅乗って、Düsseldorf-Eller Südへ。  再びS-Bahnに乗り、3駅目のDüsseldorf-Garathへ。ここは私の定番撮影地。最愛の車両であるICE 3を毎日のように撮影した場所である。Düsseldorfから帰国して5年余り、行き交う列車も変わりつつある。  撮影を終えて、S

        フランクフルトからの帰国【ドイツ鉄道旅行2023】

          蒸気機関車の面影を追って【ドイツ鉄道旅行2023】

           Emdenはオランダとの国境近く、エムス川の河口付近に位置する人口5万人あまりの町である。Emden港は北海に連なる貿易港であり、現在は自動車の輸出入でヨーロッパ有数の規模を誇っている。以前は鉱石の輸入も盛んで、ここから、重工業が発達したRuhr地方やSaar地方へ鉄道で輸送されたのであった。  朝のEmdenは10℃に届かない寒さであった。小ぶりながら、拠点駅らしい雰囲気の構内から駅前広場に出ると、大きな水道塔と、静態保存されている043形 (44形蒸気機関車の重油燃焼式

          蒸気機関車の面影を追って【ドイツ鉄道旅行2023】

          夜行列車で北へ【ドイツ鉄道旅行2023】

           Mannheim Hbfのホームに上がると、Basel SBB行ICE 375 (ICE 4)は既に入線して発車を待っていた。  19時35分定刻に発車する。夕食を取ろうと食堂車に向かう。Hamburg-Altonaから延々と走ってきただけあり、食べ物は売り切れているし、グラスもないとのことで生ビールも提供できないとのこと。仕方がないので瓶ビールとサンドイッチをもらう。夕暮れの黒い森 Schwarzwaldを眺めながらのビールというのも悪くないし、黒パンにきゅうりサラダを

          夜行列車で北へ【ドイツ鉄道旅行2023】

          マンハイムにて【ドイツ鉄道旅行2023】

           MannheimはFrankfurt (M)から約70km南に位置するBaden-Würtrnberg州の街。人口は31万人に過ぎないが、大学の町として有名なHeidelberg、ライン川を挟んで対岸に位置し、世界最大の総合化学メーカーBASFが本社を置くLudwigshafen am Rheinなどと共に、ヨーロッパ有数のRhein-Necker都市圏を構成している。  5月22日と23日は展示場 "Rosengarten"で用務がある。会場までは中央駅から徒歩で10分程

          マンハイムにて【ドイツ鉄道旅行2023】

          鉄道フェスティバル【ドイツ鉄道旅行2023】

           Nördlingenは1500万年前の隕石落下でできたリース盆地に築かれた町。中世の雰囲気を残し、観光客に人気がある。最近は「進撃の巨人」のモデルとしても知られている。私もこの美しい街を見たくて・・・・と言うわけではなく、駅に隣接するBayerisches Eisenbahnmuseum バイエルン鉄道博物館で開催されている"2. Nördlinger Eisenbahnfest" (第2回ネルトリンゲン鉄道フェスティバル)を目的に来たのであった。  駅で待つことしばし、D

          鉄道フェスティバル【ドイツ鉄道旅行2023】

          蒸気機関車にゆられて【ドイツ鉄道旅行2023】

           5月21日5時過ぎに起床し、身支度を整えてホテルを出る。Frankfurt (M) Hbfに行くと、ICE 4が並んでいた。ICE 4は2016年より納入が開始された高速列車、12両編成50本、13両編成50本が既に出揃い、増備中の7両編成も最終的に38本となる予定で、すでにドイツの高速列車では最大勢力である。最高速度を265km/hに抑え、経済性を重視した設計がなされている。13両編成は全長374mに及び、ドイツ鉄道史上最長の列車である。  05時50分発Chur行IC

          蒸気機関車にゆられて【ドイツ鉄道旅行2023】

          フランクフルトへ【ドイツ鉄道旅行2023】

           5月20日8時45分に羽田空港第3ターミナルに着いた。出国審査は大行列がとなっていたが、Lufthansaのチェックインカウンターは空いており、手続きはすぐに終了。両替やポケットWifiの手続きも済ませて展望デッキへ。  9時50分過ぎにFrankfurt (M)発のLH 716便が着陸してきた。機材は747-8i、D-ABYD "Mecklenburg-Vorpommern“。この折り返しのLH 717便に搭乗する。  ピーク時間が過ぎたのか、出国審査は先程の大行列が

          フランクフルトへ【ドイツ鉄道旅行2023】