蒸気機関車の面影を追って【ドイツ鉄道旅行2023】
Emdenはオランダとの国境近く、エムス川の河口付近に位置する人口5万人あまりの町である。Emden港は北海に連なる貿易港であり、現在は自動車の輸出入でヨーロッパ有数の規模を誇っている。以前は鉱石の輸入も盛んで、ここから、重工業が発達したRuhr地方やSaar地方へ鉄道で輸送されたのであった。
朝のEmdenは10℃に届かない寒さであった。小ぶりながら、拠点駅らしい雰囲気の構内から駅前広場に出ると、大きな水道塔と、静態保存されている043形 (44形蒸気機関車の重油燃焼式