Siegbergbahn

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ICEを追いかけて【ドイツ・フランス鉄道旅行2024】

 フランクフルト空港長距離駅からタクシーに乗り、アウトバーンで10分程のパーキングエリアで降ろしてもらう。この裏にはケルン・ラインマイン高速新線が通っており、高速新線を走行するICEを撮影するため、これまでにも何度も訪れている。  最大の目的はオランダ・ベルギー運用から撤退するICE 3M (406形)である。以前はICE 3のみが走行していた高速新線も、ICE 4やICE 3neoが姿を現し、賑やかである。2時間の間に15本のICEが通過していく。  最後に406形を撮っ

    • ドイツ最新の高速列車 ICE 3neo【ドイツ・フランス鉄道旅行2024】

       5月28日、今日はドイツへ向かう。マイレージで予約した便はリヨン空港7時05分発LH1083便フランクフルト行である。まずは地下鉄B線でパールデュー駅に出る。ここから、5時30発Rhônexpressでリヨン空港へ向かうこととする。  Rhônexpressは早朝は30分間隔の運転である。早朝から、多くの乗客がトラムを待っているが、なかなかトラムが来ない。電光掲示板では発車までの時間が表示されていたが、5時30分を過ぎると「あと29分」と変わってしまった。さらに10分経っ

      • リヨンでの一日【ドイツ・フランス鉄道旅行2024】

         5月27日、8時過ぎにホテルを出て、地下鉄とトロリーバスを乗り継いでインターナショナル・コンベンションセンターに向かう。コンベンションセンターの周囲は公園となっており、現代美術館やインターポールなどが並んでいる。ローヌ川沿いは、バス用専用道路と散歩道になっており、その一角には貨車が留置されている。ここはきっと廃線跡で、モニュメントとして貨車が保存されているのであろうと思い、説明板を見ると、実はオノヨーコのアート作品であり、現代美術館の展示品なのであった。  今日はコンベン

        • OUIGOでリヨンへ【ドイツ・フランス鉄道旅行2024】

           5月26日、長時間フライトの疲れは残っているが、時差ボケもあり、5時前に目が覚めてしまう。8時にホテルを出発、親切なホテルのスタッフの運転で、マルセイユ空港まで送ってもらう。  空港からは市内へのバスに乗車する。マルセイユの中心駅であるサン・シャルル駅までは高速道路を経由して25分の旅、8時半過ぎにサン・シャルル駅に到着する。  駅前に出ると美しい街並みが広がる。南仏らしい快晴、市内を見て回りたいところであるが、今回はこのまま列車でリヨンに向かう。  日本でも時々利用し

        ICEを追いかけて【ドイツ・フランス鉄道旅行2024】

          南仏へのフライト【ドイツ・フランス鉄道旅行2024】

           5月25日、自宅を早朝に出発し、7時前に羽田空港に着いた。搭乗するルフトハンザ・ドイツ航空ミュンヘン行LH715便の搭乗手続きは既に開始されている。この時間でもカウンターには行列ができていたが、30分程で手続きは終了した。到着機材の遅れで、出発は定刻の9時40分から10時35分に遅れる予定で、ミュンヘンで乗り継ぐ客の予約変更に時間がかかっていたようだが、マルセイユ行に乗り継ぐ私は乗り継ぎ時間が約3時間あり、問題ないとのことであった。  Wifiレンタルの手続きや両替を済ませ

          南仏へのフライト【ドイツ・フランス鉄道旅行2024】

          フランクフルトからの帰国【ドイツ鉄道旅行2023】

           5月26日、今日は日本に戻る日である。シャワーを浴びて朝食を済ませ、荷物を整理するが、お土産が多く、どう工夫しても、荷物を全てスーツケースに収めるのは難しそうだ。  8時半過ぎにホテルを出る。KelsterbachからS-Bahnに乗れば、フランクフルト空港まではわずか3分である。  空港駅のスーパーに立ち寄り、職場で配るお土産を追加で調達する。荷物の一部を郵便で送ることも考えたが、それも面倒である。Lufthansa Worldshopに立ち寄ると手頃なキャリーバックを

          フランクフルトからの帰国【ドイツ鉄道旅行2023】

          鉄道の町と食堂車【ドイツ鉄道旅行2023】

           Nürnbergは人口51万人でバイエルン州第2の都市である。中世から神聖ローマ皇帝が滞在した歴史を持ち、ナチス政権下では党大会が開催され、戦後はニュルンベルク裁判の舞台になったことでも知られる。  Nürnbergは「鉄道の町」でもある。ドイツで最初の鉄道はNürnbergと隣町のFürthの間に1835年に開通し、現在でもNürnbergは鉄道交通の要衝である。中央駅の近くには1899年に開設された交通博物館があり、多くの歴史資料や鉄道車両が保管されている。  Nürn

          鉄道の町と食堂車【ドイツ鉄道旅行2023】

          南ドイツの新線【ドイツ鉄道旅行2023】

           5月25日、ゆっくり起きて、朝食を楽しむ。ビュッフェ方式ではないが、パンもチーズもハムもゆで卵も一つ一つ美味しい。部屋は広いとは言えないが清潔で、スタッフも非常に親切。家族経営の小さなホテルだが、非常に居心地が良い。ホテルをチェックアウトする。  Mannheim HbfからDortmund Hbf発München Hbf行のICE 913に乗る。車両は昨日に続いてICE 3である。  定刻の8時43分から7分余りの遅れで発車、高速新線に入り、最高250km/hで走り、

          南ドイツの新線【ドイツ鉄道旅行2023】

          愛しの電車、愛しの街、愛しのビール【ドイツ鉄道旅行2023】

           夕方まで撮影を楽しむことにする。まずはDüsseldorf HbfからS-Bahnに乗り換え、Köln方面へ2駅目のDüsseldorf-Oberbilkへ。  さらに一駅乗って、Düsseldorf-Eller Südへ。  再びS-Bahnに乗り、3駅目のDüsseldorf-Garathへ。ここは私の定番撮影地。最愛の車両であるICE 3を毎日のように撮影した場所である。Düsseldorfから帰国して5年余り、行き交う列車も変わりつつある。  撮影を終えて、S

          愛しの電車、愛しの街、愛しのビール【ドイツ鉄道旅行2023】

          蒸気機関車の面影を追って【ドイツ鉄道旅行2023】

           Emdenはオランダとの国境近く、エムス川の河口付近に位置する人口5万人あまりの町である。Emden港は北海に連なる貿易港であり、現在は自動車の輸出入でヨーロッパ有数の規模を誇っている。以前は鉱石の輸入も盛んで、ここから、重工業が発達したRuhr地方やSaar地方へ鉄道で輸送されたのであった。  朝のEmdenは10℃に届かない寒さであった。小ぶりながら、拠点駅らしい雰囲気の構内から駅前広場に出ると、大きな水道塔と、静態保存されている043形 (44形蒸気機関車の重油燃焼式

          蒸気機関車の面影を追って【ドイツ鉄道旅行2023】

          夜行列車で北へ【ドイツ鉄道旅行2023】

           Mannheim Hbfのホームに上がると、Basel SBB行ICE 375 (ICE 4)は既に入線して発車を待っていた。  19時35分定刻に発車する。夕食を取ろうと食堂車に向かう。Hamburg-Altonaから延々と走ってきただけあり、食べ物は売り切れているし、グラスもないとのことで生ビールも提供できないとのこと。仕方がないので瓶ビールとサンドイッチをもらう。夕暮れの黒い森 Schwarzwaldを眺めながらのビールというのも悪くないし、黒パンにきゅうりサラダを

          夜行列車で北へ【ドイツ鉄道旅行2023】

          マンハイムにて【ドイツ鉄道旅行2023】

           MannheimはFrankfurt (M)から約70km南に位置するBaden-Würtrnberg州の街。人口は31万人に過ぎないが、大学の町として有名なHeidelberg、ライン川を挟んで対岸に位置し、世界最大の総合化学メーカーBASFが本社を置くLudwigshafen am Rheinなどと共に、ヨーロッパ有数のRhein-Necker都市圏を構成している。  5月22日と23日は展示場 "Rosengarten"で用務がある。会場までは中央駅から徒歩で10分程

          マンハイムにて【ドイツ鉄道旅行2023】

          鉄道フェスティバル【ドイツ鉄道旅行2023】

           Nördlingenは1500万年前の隕石落下でできたリース盆地に築かれた町。中世の雰囲気を残し、観光客に人気がある。最近は「進撃の巨人」のモデルとしても知られている。私もこの美しい街を見たくて・・・・と言うわけではなく、駅に隣接するBayerisches Eisenbahnmuseum バイエルン鉄道博物館で開催されている"2. Nördlinger Eisenbahnfest" (第2回ネルトリンゲン鉄道フェスティバル)を目的に来たのであった。  駅で待つことしばし、D

          鉄道フェスティバル【ドイツ鉄道旅行2023】

          蒸気機関車にゆられて【ドイツ鉄道旅行2023】

           5月21日5時過ぎに起床し、身支度を整えてホテルを出る。Frankfurt (M) Hbfに行くと、ICE 4が並んでいた。ICE 4は2016年より納入が開始された高速列車、12両編成50本、13両編成50本が既に出揃い、増備中の7両編成も最終的に38本となる予定で、すでにドイツの高速列車では最大勢力である。最高速度を265km/hに抑え、経済性を重視した設計がなされている。13両編成は全長374mに及び、ドイツ鉄道史上最長の列車である。  05時50分発Chur行IC

          蒸気機関車にゆられて【ドイツ鉄道旅行2023】

          フランクフルトへ【ドイツ鉄道旅行2023】

           5月20日8時45分に羽田空港第3ターミナルに着いた。出国審査は大行列がとなっていたが、Lufthansaのチェックインカウンターは空いており、手続きはすぐに終了。両替やポケットWifiの手続きも済ませて展望デッキへ。  9時50分過ぎにFrankfurt (M)発のLH 716便が着陸してきた。機材は747-8i、D-ABYD "Mecklenburg-Vorpommern“。この折り返しのLH 717便に搭乗する。  ピーク時間が過ぎたのか、出国審査は先程の大行列が

          フランクフルトへ【ドイツ鉄道旅行2023】