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南仏へのフライト【ドイツ・フランス鉄道旅行2024】

 5月25日、自宅を早朝に出発し、7時前に羽田空港に着いた。搭乗するルフトハンザ・ドイツ航空ミュンヘン行LH715便の搭乗手続きは既に開始されている。この時間でもカウンターには行列ができていたが、30分程で手続きは終了した。到着機材の遅れで、出発は定刻の9時40分から10時35分に遅れる予定で、ミュンヘンで乗り継ぐ客の予約変更に時間がかかっていたようだが、マルセイユ行に乗り継ぐ私は乗り継ぎ時間が約3時間あり、問題ないとのことであった。
 Wifiレンタルの手続きや両替を済ませ、展望デッキへ向かう。8時56分にミュンヘンからにLH714便が到着、機材はA350-900 D-AIXM ”Schwerin”である。この折り返し便に搭乗する。

 手荷物検査や出国審査はいたってスムーズ、搭乗口で出発を待つ。

 10時を過ぎて搭乗、機内は見た範囲では満席、私は後方の左窓側に座る。

 本来の出発時間より約1時間遅れて、10時47分にはプッシュバック、いつも通りC滑走路からの離陸のようで、滑走路34Rの端に辿り着く。

 しかし、ここで横から来たANA2機に先行され、あげくに誘導路を滑走路とは逆の方向へ走り始める。トラブルでも起こったのかと思いきや、機長からのアナウンスでは滑走路変更を指示され、そのため遅延がさらに拡大するとのこと。その間にも34Rから次々と飛行機が飛び立っているのだが。C滑走路の逆側、16Lにゆっくりと進むが、ここで再び停止。横からパリ行のJALに先行される。結局、タキシングに1時間以上を要し、11時49分にようやく離陸する。こうなると、ミュンヘンでの接続が心配になるが、焦ったところで、どうなるものでもない。
 LH715は北回りか、西回りか、日によって飛行ルートが異なる。この便はスカイツリーを回り込むように旋回し、富士山やアルプスを横目に、西へ向かう。

 韓国上空を通過するころにランチが提供される。豚の生姜焼き丼はなかなか美味しい。お馴染みのドイツビール、Becksと共に満足な食事となった。


 せっかくのフライトなので、空からの景色を堪能したいが、左窓側だと日が直接当たるので、シェードは閉めざるを得ない。飛行機は延々と中国上空を飛び、ウルムチ付近を通過して、カザフスタンに入る。この辺りがミュンヘンまでの行程の中間点。

 Wifiサービスは安定して接続できており、仕事上の書類でも書こうと思うが、消灯された狭い機内では作業は進まない。といって眠れないので、ミッション・インポッシブルやナポレオンの映画を見て時間をつぶす。途中でおにぎりと飲み物がサーブされた。

 カスピ海からアゼルバイジャン、ジョージア、黒海上空と、ずっとソウル発ブダペスト行KE961便と並らんで飛ぶ。ルーマニアに入ると、長い旅の終わりが近づく。

 到着1時間前、オーストリア上空で軽食が提供される。ヨーロッパはヴェジタリアンが多いためか、メニューは大豆ミートのボロネーゼであった。これもなかなか美味しく、赤ワインにも合う。ルフトハンザの長距離便では、2回目の食事はサンドイッチになっていが、今回はホットミールに戻っている。さすがにコールドミールでは評判が悪かったのであろう。


 食事が終わるころには、飛行機は降下を始めている。ドイツに入り、親友のまっちゃんの勤務しているはずのMühldorf駅上空を通過、18時26分にミュンヘン・ヨーゼフ・シュトラウス空港に着陸する。

 空港は機能的な造りになっていて、滑走路からターミナルまで延々とタキシングすることはなく、わずか3分でゲートI18に停止する。
 ここから、19時50分発マルセイユ行LH2266便に乗り換える。出発ゲートは建物が異なるK19、入国審査も済ませないといけないし、時間に余裕はない。後方の席であったので降機に時間がかかり、急いで保安検査場へ。幸いにも5分もかからず通過し、シャトル列車で入国審査へ進む。ここは誰も待っておらず拍子抜け。結局19時前にはK19ゲート前に到着する。ミュンヘン空港はヨーロッパでもかなり評価が高いが、いつ来ても、本当に便利である。遠くには、奇跡的に復活を果たしたA380が駐機している。

 マルセイユ到着が遅くなるので、夕食を調達するが、サンドイッチ1個で9.5ユーロ、物価高をいきなり実感させられる。
 LH2266便はA320による運航、外観は美しい新塗装だが、機内は古さを隠せない。

 週末で行楽客が多いのか、満席のようだ。定刻にドアクローズ、20時02分に出発する。
 離陸すると、アルプスを横目に、チューリッヒ・ベルン・ジュネーブとスイス上空を南西へと向かいます。途中で水とチョコレートの他、温かい飲み物のサービスも試験的に行われていた。

 飛行機はフランスに入り、リオン湾で大きく旋回する。マルセイユの港と街の夜景は素晴らしい美しさである。まもなく、21時38分にマルセイユ空港に着陸する。


 ここでもパスポートチェックがあるが、すぐに通過、スーツケースも無事に受け取る。すでに22時を過ぎており、空港内の売店は閉まっている。夕食を調達しておいて正解であった。
 今夜は空港から3km程の場所にあるB&B HOTEL Marseille Aéroport Saint-Victoretを予約してある。ホテルまではタクシーを使うつもりでしたが、タクシー乗り場に行くと、台数が少ないから空港近くのホテルへはシャトルサービスを使うように、とのことであった。シャトルサービス用の区画に行くと、ホテル毎にボタンがあり、押すと直接電話がつながる仕組みになっていた。

 英語で問題なく通じ、10分程で迎えに来てくれて、無事にホテルに到着、長い一日が終わった。

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