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マンハイムにて【ドイツ鉄道旅行2023】

 MannheimはFrankfurt (M)から約70km南に位置するBaden-Würtrnberg州の街。人口は31万人に過ぎないが、大学の町として有名なHeidelberg、ライン川を挟んで対岸に位置し、世界最大の総合化学メーカーBASFが本社を置くLudwigshafen am Rheinなどと共に、ヨーロッパ有数のRhein-Necker都市圏を構成している。
 5月22日と23日は展示場 "Rosengarten"で用務がある。会場までは中央駅から徒歩で10分程、隣接してMannheimの象徴である水道塔があり、周囲は公園となっている。

 

 ドイツ料理がいくら好きでも、連日続くと飽きてくる。こういう時、便利なのがアジアン・インビス。安くて、美味しい店が多い。揚げた鴨肉を付けた焼きそばでランチとする。

 街中には次々とトラムが行き交う。HeidelbergやLudwigshafenにも足を延ばし、広範囲のネットワークを誇る。

 夕方、中央駅へ。ちょうどスイスのInterlaken OstからHamburg-Altonaへ向かうEC 6が来た。牽引するのは101形。ドイツでは客車列車がダイヤ改正の度に減少し、特に長編成の国際列車は数えるしか残っておらず、貴重な存在である。
 都市交通を担うS-BahnにはSiemens製の最新型電車"Mireo"の463形も頻繁に発着している。
 そして、私が最も好きなICE 3もようやく撮影することが出来た。ICE 3は2000年に営業を開始した。ドイツでは初めて動力分散式となった高速列車で、最高330km/hの性能を有する。単電源式の403形が50編成、4電源式で国際運用に充当される406形が17編成、さらに改良型の4電源式である407形が17編成も製作された。事故や火災で一部廃車も出ているが、まだまだ健在であり、リニューアル工事も行われているが、406形は引退の噂が絶えない。

ICE 4
ICE 3のうち国際運用に対応した4電源式の406形によるAmsterdam行
単電源式の403形

 繁華街にあるショッピングモールに戻ってお土産を購入し、ホテルへ戻ると、お腹も空く。さて、夕食はどうしようか。検索すると"Rheinterrassen Gasthaus am Fluss"が良さそう。電話すると、拙いドイツ語でも何とか予約成功。すぐにレストランに行く。選んだのは、季節もそろそろ終わるシャパーゲル (白アスパラガス) のシュニッツェル添え。ビールが進んで大満足。

 

 夕暮れの中、歩いて中央駅に寄ると、ちょうどICEが到着するようなのでホームへ。次々とやってくるのは、全てICE 4、その存在感には驚くばかりである。

Rhein-Necker都市圏の近郊輸送を長年支えてきた425形
ICE 4が3本並ぶ

 翌朝、ホテルを朝7時に出て、再び中央駅に行き、発着する列車を撮影する。Mannheim Hbfはドイツ鉄道のネットワークの要衝である。北はRuhr地方・Hamburg・BerlinからのICEが相互に接続して、Stuttgart・München方面やBasel経由スイス方面へ」向かう他、Paris行のICEも発着している。朝のラッシュ時間帯ということもあり、次々と列車がやって来ては、慌ただしく発車していく。

朝はICE 3の姿も多くみられる
ミラノ行きのECE
463形
Frankfurt (M)方面からMannheim Hbfに入線するICE 4
403形
403形
パリ行の407形
ICE 3とICE 4が並ぶ

 撮影に満足したところで、ホテルに戻ってチェックアウトし、そのまま中央駅に近いホテルへ移ってチェックイン手続きを行い、Rosengartenへ戻る。空いた時間は街を散歩したり、中央駅で過ごす。夕方に「ワインを片手に」というセッションで発表を済ませて、ほろ酔いになったところでMannheimでの用務は無事に終了する。

 


101形が牽引するInterlaken OstからのHamburg-Altona行EC 8はパノラマ客車を連結

 ホテルに戻ると、時刻は19時近い。ここから旅に出ることにしよう。

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