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「フジ子・ヘミングの「魂のことば」 フジ子・ヘミング
「神にただ、「ああしてください」「こうしてください」と願いごとをするだけではいけない。自分の今の状態から幸せを考えもしないで、もっといい状態を得たいと欲望だけをぎらぎらさせている人が多い。
いつも「どうもありがとう」と、いま生かされていることへの感謝の気持ちを持たないと。」
「フジ子・ヘミングの「魂のことば」 フジ子・ヘミング
タイトルのように、フジ子・ヘミングさんの体験から生まれた「魂のことば」が、すばらしい旋律を奏でています。
「すごい!」
「そうだよね!」
「頑張ろう!」
「ありがとう!」
自分の中の魂が叫びます。
読み終わったあと、フジ子・ヘミングさんのピアノの演奏が無性に聴きたくなりました。
たくさんの言葉が心に沁みます。その中でも宝石のように光輝いた言葉がありました。
すべてのことは顔に現れる、というようなことが聖書に書いてあるけれど、その通りだと思う。
いくら上手に化粧してみても、偽者は必ず見破られるものよ。
人はこれさえあれば幸せになれる、との思い込みがある。
最初は「体さえ健康ならば」と思っていたのが、そのうち「もっと、お金がほしい」「持ち家がほしい」と、次から次へと、手に入れたいものが増えていく。
すべてが、揃っていないと幸せではないと思うようになったら、それはとても不幸なことよね。
恋の楽しさはドキドキすること。きょうは逢えるだろうかと、朝からその人のことばかり考えて。
恋心は、一番の生きる活力になるのよ。
どんなにつらい悲しみも、すべて時が忘れさせ、癒してくれる。
たくさん泣いて、嫌な時が過ぎていくのを、ただ待つしかない。
どんなに教養があって立派な人でも、心に傷がない人はには魅力がない。
他人の痛みというものがわからないから。
ピアノでも絵でも誰もやっていないことを目指している。
みんなと違っていいのよ。違うことが素晴らしいことなのよ。
地球の引力は目に見えない。
愛というものも、この目で見ることはできない。
”見えないもの”にこそ、目を注いでほしい。
”見えるもの”は、この世限りのものであり、”見えないもの”こそ、永遠に続くものだから。
「神にただ、「ああしてください」「こうしてください」と願いごとをするだけではいけない。
自分の今の状態から幸せを考えもしないで、もっといい状態を得たいと欲望だけをぎらぎらさせている人が多い。
いつも「どうもありがとう」と、いま生かされていることへの感謝の気持ちを持たないと。」
「どんな大変なご苦労があったんだろうか?」と思われるフジ子ヘミングさんのこれらの言葉の隙間から、”真実の優しさ”があふれ出ています。
【出典】
「フジ子・ヘミングの「魂のことば」 フジ子・ヘミング 清流出版
いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。それだけで十分ありがたいです。