見出し画像

【歴史】朝ドラの興味の矛先

支払っている受信料を、無駄にしないためにも(??)

NHK大河ドラマにハマってる」なんてことを、先日書きましたが。

コロナ禍以降、家にいる時間も増えたせいなのか。NHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)も、よく観るようになりました。

朝ドラは、わたしの日課

ごくたまに観ていたこともあったけど、ちゃんと通して観るようになったのは、コロナ禍以降。一時前職の職場が「開店休業」といえるほどの時期に、出勤制限がありました。出勤が一週間に1回程度までになり、突然降ってわいた、自由な時間。
その頃は、シェアハウスへ引っ越す前=実家に住んでいたこともあり、生活リズムは家族と同じ。仕事がなくても、家族に合わせて、自然と早起きしていました。
新型コロナウイルスに関するニュースで気が滅入る中、朝ドラはひととき、そういったつらさや、ささくれ立つ心を慰めてくれていたように思います。

現在は在宅で仕事するようになったこともあり、朝ドラ視聴が、朝の欠かせない日課となっています。

朝ドラにハマったきっかけは、2020年前期の「エール」。

明治末期、福島に生まれた古山裕一は、独学で作曲の才能を開花させる。青年になり、音楽に導かれるように関内音と結婚。不遇の時代を乗り越えヒット曲を生み出していく。時代は戦争へと突入し、多くの戦時歌謡を作曲する。戦後は、傷ついた人々の心を音楽の力で勇気づけようと、新しい時代の音楽を奏でていく。

上記Webサイトより

歌謡曲や行進曲、そして、エール=「応援歌」をたくさん作ったことで知られる作曲家・古関裕而こせきゆうじさんをモチーフに描かれた作品です。
わたしは小さい頃からサッカーより野球派なので、阪神タイガースの「六甲おろし」や高校野球の大会歌「栄冠は君に輝く」など、自分にとってなじみ深い曲を書かれた方ですし、彼の妻は愛知県のご出身ということで、ほんの少し身近。
朝ドラを通じて、彼らの生きざまを、初めて知りました。

森山直太朗さん演じる、裕一の担任の先生である藤堂先生が戦死するシーン、本放送はもちろん、再放送や年末の一気見放送で観るたびに、大泣きしていました……。

他にも、2021年後期「カムカムエブリバディ」や

1925年、岡山市内の和菓子屋で生まれた安子は、ずっと家族との幸せが続くことを願った。しかし戦争の足音が近づく。昭和から平成、そして令和へ。安子、るい、ひなたの三世代の女たちが、それぞれの時代の試練にぶつかりながらも、恋に、仕事に、結婚に、自分らしい生き方を見出していく。そして、3人の傍らにはラジオ英語講座があった。

上記Webサイトより

最近では、前作(2023年前期)「らんまん」などなど

好きなもののため、夢のため、一途に情熱的に突き進んでいく!春らんまんの明治の世を舞台に、植物学者・槙野万太郎の大冒険をお届けします!!連続テレビ小説108作目『らんまん』は高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を、美しい草花の情景とともに描き、日本の朝に癒しと感動のひとときをお届けします。時代は幕末から明治、そして激動の大正・昭和へ ―そんな混乱の時代の渦中で、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ主人公・槙野万太郎(神木隆之介)とその妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描きます。

上記Webサイトより

例に漏れずハマる、今作

今作(2023年後期)「ブギウギ」。

連続テレビ小説『ブギウギ』。ヒロインは趣里。「東京ブギウギ」で知られる歌手 笠置シヅ子さんがモデル。戦後を明るく照らしたスターの物語。

公式Webサイトより

※ 今からでも、間に合います!※
↓ ↓

そしてこちらが、次週予告(本note公開時点)。

「いつの間に第11週?!」とびっくりしています。

主役であるスズ子役・趣里さんの歌の上手さ・魅せ方に、毎回感動。
下記ふたつの動画で、圧巻のステージをご覧ください!!

上記「大空の弟」については、こちらのnoteもぜひ。(引用失礼します)

母が笠置シヅ子さんを知っている世代なので、いっしょに観ていると「そっくり」と。確かに、お顔も似ているし、歌い方も似ているような。
「似せている」「再現している」というのもあるのでしょうが、似ている人を探してきているのかな、とも思えて「NHK、すごいな」って思っています。

一周回って、当時の歌が新鮮に思えて。最近では、Spotifyで、当時の曲を聴くようになりました。

こちらのプレイリストは「ブギウギ」劇中使用歌と当時の曲の両方が聴けるため、よく聴いています。

つくづく思うことは

先程紹介した、動画の違い。「ラッパと娘」は本格的に日本が「戦争」に入る前で(とはいえ、日中戦争のさなかにありましたが)、下記は「太平洋戦争」突入後。

思うのが、やっぱりわたしにとって「あの戦争」は、どうにも頭からこびりついて離れない、ということです。

今までの日常が、突然がらっと崩れ落ちる恐怖。

なぜこの時代に興味を持つのか」ということを、参加しているブランディングコミュニティのメンバーと話していて、こう思っていたのですが。

よくよく思い直すと、それはきっと「突然」崩れ落ちるのではなくて。徐々に崩れていくもの、なのではないか。
特に「ブギウギ」を観ていて、そう思います。

大阪時代、ラインダンスなどのレビューで人気を博した「梅丸少女歌劇団」。東京へ移籍して「スイングの女王」とまで言われるほどに成長したスズ子の所属する「梅丸楽劇団」。どちらも、大変華やかな舞台です。
(上記で紹介した「ラッパと娘」は、梅丸楽劇団時代のステージです)

しかし、日中戦争に突入し、1938年の国家総動員法制定から、日本は大きく変わっていきます。「ブギウギ」劇中でも語られるように、敵性言語(=英語)禁止や、ステージにおける三尺四方(約90cm四方)内の動き限定、など。
(上記で紹介した「大空の弟」がそれにあたります)

もちろん、現在も世界で行われている空襲と同じように、戦争により、突然生活が一変してしまうこともあります。が、戦争というものは、徐々に平穏な生活を蝕み、気づけばその渦中にいるもの、なのではないか。
「ブギウギ」を観ていて、そんな考え方に変わってきました。

先に紹介した「エール」も「カムカムエブリバディ」も「らんまん」も。描き方はそれぞれ違えど「あの戦争」を描いたものでした。

フィクションであっても、あの時代にあったことを後世に伝え、知っていかなくてはならない。日本における太平洋戦争を描いた作品を目にするたびに、そう思わずにはいられません。

そして、今につながる「これから」

戦前・戦中があれば、当然「戦後」もあるわけで。「ブギウギ」でどう描かれていくのか、今後を楽しみにしています。
焼け野原から立ち上がっていく過程、そして、現在につながっていくこと。
過去があるから、今のわたし、わたしたちがあることを、忘れずにいたいな、と思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。


この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,388件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?