ビーズ刺繍 ラウンデル&クロス
2022年2月制作。
自分でデザインを一から考えるのは、大変だけど楽しい。
ペンギン※のあとも引き続き本に載ってる作品をいろいろ作った。
しばらくしてまた自分で考えたのを作ってみたくなった。
でも、自分の刺繍技術レベルにちょうどいいイラストをさらっと描けるほどのエゴコロはない。
なんか図案になりそうなのないかなーと、目に留まったのがラウンデルだった。
※ペンギンはこちら
イギリスの古いミリタリー冊子にラウンデルの一覧が載っている。
一番上の段。
図案はただ円を重ねるだけ。色を変えればイギリスにもフランスにもベルギーにもなるのだ。これは便利。
…でも、ただ色を変えるだけではつまらない。刺し方とかビーズの組み合わせもいろいろ変えてみる。
最初に作ったのはイギリス。スパンコールの模様が見えるように平面的に並べた。タルトにフルーツを乗せるイメージで。
フランスは赤スパンコールをひらひらと立体的に刺した。
ベルギーは赤の部分を広く黄色(ゴールド)を狭くしてデザイン的にバランスをとった。ポピーみたいになった。
同じデザインでも厚みが違うと印象も違う。
スパンコールを寝かせたイギリスはすっきり軽やかに、ひらひらフランスは複雑に、パールをぎっしり並べたベルギーは重厚に見える。
気分が乗ったので少し複雑なデザインもやってみた。
ドイツの細い十字はあとでアクセサリーに仕立てにくいかなと、太めにしたらなんかかわいらしくなった。
今回一番難しかったのはアメリカ。
星がお花になってしまったので、ほどいて最初から作り直した(けどまだお花…いやヒトデ?)。
刺繍土台はフェルト、裏布はフェイクスエード。タックピン金具を貼った。
ドイツ以外は同じ直径2cmの円で制作した。けど、刺してるうちに土台が波打って少し小さめに仕上がったのもある。
もっとシンプルにラウンデルらしく作る事もできそうだけど。
あえてラウンデルらしさから逸脱して自由に技法を試してみた。
新しい技法を覚える、だけでなく素材のストックが増える事でも表現の幅が広がる。
いろんなキラキラ素材を使ってアレンジするのが楽しかったし、デザインの勉強にもなったと思う。
そして何より、一見ただの円や十字のモチーフにしか見えないところが、実は逆に気に入ってる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?