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名のつかぬ日々

20
濁り血
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#詩

慰め

寂しい悲しい

人肌恋しい

ぽかんと空いた穴を満たす

熱く交わしながら囁きあう

言葉に潜む愛の有無などすぐ分かる

快楽より直感が勝る瞬間

そんなわけで

一度脱いだ服と心を仕舞うのには

ほんの少し遅すぎて

ふと

萎えてしまった感情に

流されるがまま鳴き続ける

何年もの間 恋だ愛だの

そもそもそこには何もなかったの、だの

いやはたまたあったのかも、だの

そんな慰め

もうそ

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不仲事実婚

燃えるような恋をして

子供ができた

としても

愛しい時間が続くわけではない

愛とは移りゆくものだ。きっと。

少なくとも永遠という2文字を

期待するものではない、かも

少なくとも両親の子である以上

愛しあった2人の間に産まれたのだと思いたい

でもそれがたまたま

燃え上がっている間にセックスし産まれた

のであれば

消えてしまった火は

どこを辿れば再び燃えてくれるのだろうか

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