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#022 将来目指している授業について

私は、大学の教育学部に所属する大学3年生です。

noteでは、陸上競技についての投稿が多いですが、最近は卒業まであと2年となり、卒業後の進路について深く考えることも多くなりました。

教師になるという目標を叶えるために、4年で卒業して教師になるのか、さらに2年大学院で研究をしてから教師になるのか、どちらが自分のためになるのかを最近はよく考えます。

そこで今回は陸上競技についてではなく、教育について、私が教師になりたいと思ったきっかけも織り交ぜながら、書いていきたいと思います。


きっかけ

私が教師になりたいと初めて思ったのは、中学生の時でした。

元々、人の役に立てる仕事に就きたい、人から直接感謝されるような仕事につけたらいいなと思っていました。

小学生の頃の人見知りの自分には、人前に立って話す機会の多い教員という職業には、あまり惹かれていなかったと思います。

警察官や消防士のように、町の平和を守るであったり、人を助けるといった職業には憧れを抱いていたと思います。

そこまで興味のなかった学校の教員に、なぜなりたいと思い始めたかというと、中学生の頃の授業がきっかけでした。

誰ひとり孤立させない授業

私が通っていた中学校では、アクティブラーニングの「学び合い」という授業の形式がとられていました。

学び合いについて、初めて聞いた方もいると思うので、簡単に説明させて頂きます。

教師が教壇に立ち、先生が課題や問いを設定したのち、黒板に板書をしながら話を進めていく授業は多くの方が受けてこられた、一般的な授業だと思います。

学び合いでは、授業の前半は「共有の課題」として教科書レベル内容をグループで考え、授業の後半は「ジャンプの課題」という通常よりもはるかに高いレベルで、3分の1くらいの子どもしか分からないような課題を設定します。

それによって、どの子も授業の最初から最後まで受け身ではなく、グループで探求し合う授業が展開されます。

違いは授業を展開していくのが、先生か子どもたちかというところです。

子どもたちだけで課題を解決していく過程の中で、勉強が得意な子は解き方を教えてあげたり、苦手な子は解き方を教わりながら、課題を探求していきます。

私は特に数学が得意だったので、数学の授業では解き方を教える側に回ることが多かったです。解き方を教えると、もやもやが解決した子からは「ありがとう」や「分かりやすい」などといった言葉をかけてもらうことがあります。

私はそれが嬉しくて、自分が人の役に立っているということを実感し、徐々に教員という職業に惹かれていきました。

※一部引用させていただきました。


私がやりたい授業とは

これまでの話の流れからも分かるように、私は中学時代に経験した学び合いを、教師になって実践したいと考えております。

しかし、その学び合いを生徒側では経験しましたが、まだ教師側の立場で学び合いがどういうものなのかということを、あまり知りません。

教師をするには、必ず学び合いがどういう仕組みなのかということを知ってからでないといけないということはありません。

しかし、最近は学習指導要領の改訂により、学び合いのようなアクティブラーニングの授業が推進されてきています。いずれ学び合いはメジャーな授業の形態になると私は考えています。

学び合いを実践したいのであれば、学び合いについて深く知るために研究をすることは、十分に価値のあることだと思います。

また、これは私が学び合いを経験して感じたことですが、子どもたち同士の仲が深まるところも、学び合いのいいところだと思います。

ほぼすべての授業で会話をするため、私の通っていた中学校から転任された先生方からは、他の学校に比べて生徒同士の仲がよかったと言います。

休み時間に遊んだり、放課後に遊んだりして友情を育むことはもちろんよいことですが、それにプラスして、授業中の学習のやり取りによって仲が深まることは、学び合いのよさだと思います。

将来に向けて今できること

一番は、大学の授業を大切にすることだと思います。

大学で学んでいる大学数学は、はっきり言ってしまえば中学や高校の数学の問題を解くためには、必要のない知識です。今大学で学んでいる数学の内容を、高校までに知っておけばよかったと思うことはほとんどありません。

それなのになぜ大学数学を学習しなければいけないのか。

これは、知識が豊かな教員を育成するためだと私は考えています。

子どもたち主体の授業をいっても、教師が何もしないわけではありません。場合に応じて授業の到達目標に子どもたちが達することができるようにサポートをします。

知識のある教員のあるほうが、上手に課題解決のヒントを子どもたちに提示できると思います。


これまで私が将来目指す授業について話をしてきましたが、読む前よりも私が目指す学び合いについて、どういうものかを知って頂けたかと思います。

もし、興味を持ってくださった方がいれば、参考資料として茨城新聞のYouTubeチャンネルが8年前に配信された、学び合い活動の動画のリンクを貼らせて頂きますので、ご覧になって頂ければと思います。