人間が地質学的な行為者となった時代 | ハイデル日記 『人新世に生きる』
西暦2000年に世界で初めて「Anthropocene」という言葉が使われてから21年が経った。
その提案者パウル・クルッツェンは、安定と繁栄の時代「完新世(Holocene)」は数百年前にもう終わり、我々はすでに次なる地質時代「Anthropos(人類)+ cene(新たな時代)」ーー人類が地球の地質や生態系における支配的アクターとなり、地質学的なスケールの影響力をもつようになった時代ーーに突入したと考えるべきだと訴えた。
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