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「マーケティング」という仕事について 考えてみる

「マーケティング」と一言に言っても、その捉え方は結構様々だと思う。私自身、マーケティングに係わる仕事に十年以上携わってきているが、その仕事内容は多種多様である。

「盲人と象」の有名な説話があるが、見る角度、見る人によってマーケティングをどう捉え、語るかは千差万別であると言える。

本記事では、私自身の経験やこれまで読んできた様々な書籍や情報等も踏まえて、「#マーケティングの仕事」というものについて、改めて書いていきたい。自身の立場を明確にすることで、その捉え方についても偏りがあることも踏まえて読んでいただければ幸いである。

「マーケティング」という仕事について書くということ


どこかのタイミングで、自身としてのマーケティングに関する経験をまとめてみたいという欲求はあったものの、冒頭で記載した通り、どういう切り口でまとめていくのか、考えては立ち止まり、考えては立ち止まり、を繰り返し、なかなか手を付けることが出来なかった。

noteという、比較的気軽に投稿出来るプラットフォームを活用することで、まずは自身の頭の中を吐き出してみて、その上で整理するというアプローチをしてみたいと思う。

どう吐き出していくのか、フレームワークなり、構成要素なりがあれば、それはそれで楽だが、それがあれば、すでに整理されている訳で、とりあえず、思いつくままに、書き連ねていきたい。

という事で、今回は所信表明のようなものだが、まずは自身の「マーケティング」に係わってきた仕事の棚卸からしてみたい。1社1社の中でも深い話もあるので、今回はまずは概略に留める。

私の「マーケティング」に係わる仕事の棚卸(概略)

私は現在、転職を繰り返し4社目にあたる外資系コンサルティング部門で働いている、社会人歴で言うと約20年弱の人間である。

1社目はシステム会社の営業職であり、一般的にはマーケティングと呼ばれるような仕事ではないため省略するが、その後、マーケティング領域の案件を多く扱う戦略コンサルティング会社でのコンサル経験、大手の総合広告代理店での営業経験、そして、現在の外資系コンサルティング部門での顧客体験関連のデジタル化支援と以下に概略を記載する。

仕事の棚卸その1 マーケティング領域の戦略コンサルティング

2社目は設立10年程度、社員数10~15名程度の小さな戦略コンサルティング会社。今思えば当時からデザインとビジネスを結びつけたコンサルティングを標榜している先進的な会社だったと思う。この会社では、主に自身が携わったものだと以下のような支援を行っていた。

  • 新規事業・新商品開発支援

  • 新規戦略策定支援

  • ブランディング・マーケティング戦略策定

  • 商品開発におけるマーケティング・リサーチ支援

    • ユーザーアンケート調査(調査設計・調査表作成・実査・集計/分析)

    • グループインタビュー・ユーザーテスト

    • フィールド調査

  • 各種実行支援

    • Webサイト制作・サイト解析

    • 展示会運営支援

    • ヴィジュアルマーチャンダイジング(営業改革)

また、広告代理店からも良く依頼を頂いており、マーケティング戦略をこちらで描いて、コミュニケーション戦略を代理店が描くと言うような協業を行っていた。

仕事の棚卸その2 総合広告代理店でのマーケティング支援

3社目の大手総合広告代理店でのアカウント担当営業では、外資系の食品メーカーを担当させていただき、主にマーケティングの中でもコミュニケーション領域に中心に、以下のような仕事に携わっていた。

  • (ブランドの)コミュニケーション戦略・計画の策定

  • オウンドメディア開発(サイト制作、コンテンツ開発からPDCA等)

  • ECサイト運営支援

  • ブランドサイト構築

  • SNSアカウントの立ち上げ・運用支援

  • 各種データ分析

    • サイト解析

    • CRMデータ分析

    • MROI分析

    • アトリビューション分析

  • メディアプランニング

  • デジタル広告系の高速PDCAの運用

  • 各種広告制作作業のダイレクション

    • テレビCM(地上波、BS/CS、地方局)

    • 新聞広告

    • チラシ

    • OOH(屋外広告、交通広告、タクシー等)

    • 雑誌

    • ラジオ

    • 店頭POP

    • デジタル広告

    • イベント

    • PR

総合広告代理店においては、当然すべて1から10まで一人で行える訳でもなく、各種専門家である、マーケティングプランナー(ストラテジックプランナー)やクリエイティブ・ディレクター、メディアプランナー、各種制作や運用の専門会社と協力しながら、営業の立場で全体のダイレクションや遂行を行った。ただ、デジタル系やデータ系は当時の代理店においても黎明期でもあったため、手探りながら、深く携われたのはとても良い経験だった。

仕事の棚卸その3 顧客体験・マーケティングのデジタル化支援のコンサルティング

そして4社目。外資系のコンサルティング部門においては、顧客体験、マーケティング業務自体のデジタル化支援を中心に、こちらも上流の構想策定のような段階から、システム開発及びその活用の伴走支援、業務や組織開発など多様な観点でマーケティングに携わっている。

  • デジタル化に向けた構想策定支援

  • デザインシンキングのワークショップを活用したカスタマージャーニーマップ策定

  • デジタル化に向けた業務要件定義

  • システム・マーケティングテクノロジー(CMS,CDP,MA,データ基盤)の選定や構築支援

  • マーケティングテクノロジー(システム)の要件定義、及び開発(におけるプロジェクトマネジメント)

  • システム・デジタルを活用した新たなマーケティング組織の設計、人材育成や立ち上げ支援

  • 業務運用設計

  • マーケティング業務・実務の伴走支援、トレーニング

  • UIUXを起点とした体験設計の見直しや制作

  • 各種データを活用したデータ分析・可視化・インサイト導出支援

まとめ「#マーケティングの仕事」とは、かように多種多様である

私自身の一連のキャリアだけでも、マーケティングの形や見える視点が異なることが分かるように、自身が所属する組織の強みや立場、マーケティング自体の潮流・変遷と相まって、様々な領域・角度でマーケティングに携わってきたことが分かる。同じ「#マーケティングの仕事」と言っても、これだけ見ている立場や語る人によって違うのである。

今後、継続的にこれまでの経験を踏まえて「#マーケティングの仕事」について記していきたいと思う。

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