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太めの実家で暮らすアラサー女、お金に対する考えの"甘さ"に気づく。


令和になったとは言え、結局旦那が多く稼ぎ、妻が主に家事をしている家庭が多いように感じるんだけど、実際どうですか?

我が実家は典型的なそれなので、まだその固定概念からどうしても抜け出せていないわたしが、彼氏と別れる可能性が濃厚になってきた今、これじゃダメだよな……と自覚するまでの気持ちをつらつら語る記事です。



働くということに対するスタンス

彼は、やりたいことで仕事を選んだ人ではない。
就活めちゃくちゃ協力したからわかるんだけど、彼はできるだけ省エネでいいお給料の、生涯続けられそうな職を探していた。
できることなら働きたくない。
でも男だし、働かないと。将来できるかもしれない家族を養わないと。
みんな楽したいはずだから、奥さんはできることなら働かないですむように専業主婦にしてあげたい、なんて言っていた。
なんなら自分が専業主夫になりたい、とも言っていた。
(わたしは家事の大変さを知ってるから専業主夫が楽だとは思わないけど。)

働くということにこういう姿勢なわけだ。
でも世間体をめちゃくちゃ気にするから、ちゃんと新卒で就職したし、就いた仕事ではちゃんと活躍してる。
大金が手に入ったら、もうまったく何もしたくないらしいけど。
とにかく、楽していいのなら楽したい人。

仕事はお金のためってこと。
お金で安心が欲しい。
自分が女の子だったらパパ活してたかも、とポロッと漏らしてたことも覚えてる。こういう発言からも価値観がわかるよね。

対してわたしは、自分のアイデンティティとして、今の仕事はずっと続けるつもり。
稼げる仕事ではないけれど、やりがいがあるし、幼少期からずっと自分とともにあったものだから、やめるつもりはない。
結婚したとしても、子育て期間を除けばできる範囲で働きたい。
フリーランスだから、自分のペースで仕事はいつでもできるだろうという気持ち。

でもわたしがこんなふわっとした気持ちでいるのは、やっぱり女だからだと思う。
わたしはお金の面で、どこか人生を舐めている節がある気がする。

今まで、いつかは結婚できるだろう、結婚できなくても実家にいればなんとかなるだろう、などという甘い考えでいた。
完全に他人に稼いでもらって、自分の稼ぎをちょい足しすればいい感じになるだろう、という舐めた構え。

しかし彼との別れの窮地に立っている今、そうも言ってられないことに気づいた。
今のわたしは結局彼頼りで、彼が結婚する気になるのを待つだけの女になっていたということに愕然とした。



わたしに養ってもらおうかな、と時々ぼやく彼。
そういうとき、決まってわたしは、「任せといて!あなたが何もかも嫌になったらわたしがなんとかするから!」とか言っちゃってたんだけど、わたしは本気でそれだけ稼ごうと思って行動したことはない。
自然と、彼が稼ぐ側なのが当然、みたいな気持ちでいたんだ、わたしは。


女性は、逃げ道として結婚して家庭に入るという選択肢があるという刷り込みに、わたしは令和になっても知らない間に甘えているなと自覚したわけだ。



わたしの現在の暮らしと働き方

20代後半、実家暮らし。
業務委託契約で仕事をしている個人事業主。芸術系。
だから社会保険は自分もち。福利厚生ほぼ無し。
出勤は週4、月1仕事あり、たまに大きな仕事をちらほらもらう。
昨年まではバイトもしていたけど、職場が閉店してしまったので今はしていない。

実家で家事はしっかりしているが、生活費は入れていない。入れなくていいから貯金しろと言ってくれている。
公務員父のおかげで今日まで安心して暮らせている。
ありがたいことに、お金にはあまり困ったことはない。
大学に入った頃に、親の収入のありがたみがやっとわかった。
わたしができたせめてもの親孝行としては、小中高大全部公立に行ったこと。


祖父母は皆近くに住んでいて、介護が必要だったりしっかりしていたり色々。
今は介護で忙しい母の代わりにわたしがガッツリ家事担当。

正直わたしは低収入だが、実家にいる限りお金に困らない。
家事の面ではよく動いている方だと自負しているけど、お金の面では甘えに甘えている。

週4で働く今のスタイルは、少し、いや、かなり余裕がある。
空き時間をすべて仕事のために使えばスキルアップにもつながるんだろうけど、そこまでの向上心はなく。
週5にしたら、他に入ってくる細かい仕事が手に負えなくなるんじゃないかと思って増やせずにいる。

彼はしっかり暦通りに週5で働いているし、毎日早起きして満員電車に揺られていることを本当に尊敬している。
それに比べてわたしは、やりたい仕事を遅めの時間帯に始めるから、家事をする暇もあるわけで。もういつでも結婚できるよ?と言わんばかりの生活をしているところも、これまた人生を舐めてしまっている気がして、自分自身に対して少しモヤモヤする。

また、実家に同居している方の祖母と折り合いが悪く、家にいることはストレス。
でも外に出るとお金がかかるから、家にいる時間を長くしたい。でもストレス。ジレンマ。

家を出ることは何度も考えた。別に今一人暮らしを始められるお金はあるっちゃあるけれど、職場への交通の便も良すぎるので、実家でお金を貯めることの方がメリットがでかい気がして結局出られないでいる。

今、同じ場所でもう一日稼働することにするか、まったく違うバイトを始めるかで悩んでいる。
でも時給を見ていると、空き時間で副業でYouTubeはじめた方が儲かるのでは……と邪念が振り払えなかったり。

良くないなあと思いながらこの生活を続けてはや半年。


ちなみに彼も実家暮らし。
最近一人暮らしを考え始めているらしいが、すべて家のことは親に甘えて生きてきた彼に、そんなことできるのか?と勝手に心配している。
一緒に住もう!とはなっていない。
まずは自分でちゃんとしたいらしい。家事を覚えたい、と。
でもわたしは実家で家事を覚えた。別に実家で家事は覚えられるよ?と言いたくなるが、言わない。


節約・貯金・資産形成

貯金は普通ぐらい。
収入が少ない割には貯めている方だと思う。
「フリーランスだから国民年金基金に入った方がいいだろう」と言われて、言われるがままに入ってはいる。
でもNISAもiDeCoもやってない。
これでいいのか、最近毎日悩んでいる。
節約系YouTuberも、大概株や投資をしている。
勉強しないと厳しい世界だよな…と逃げているけど、これもそろそろ真剣に考えたいところ。

付き合った当初、彼が鬼の倹約家だった影響でポイ活にハマり、趣味は全部やめて貯めていた時期があるので、浪費はしていない方だと思う。
気持ちばかりの節約術をコツコツやってはいるけれど、そもそも入ってくるお金が少ないのと、生活費は実家に甘えているから、大きな影響はない。数百円単位の節約ばかり地味にしている。


ちなみに彼は、働く前から結婚資金を貯めているぐらいにはお金に真剣に向き合っているタイプだった。なんなら株始めたりもしてた。
けど社会人になってから、金銭感覚がバグったのか、周りの影響なのか、服や靴や財布はいいものを買い、車を買い、昔のあなたはどこへ……?状態に。
仕事も金融関係だし、お金には詳しいんだけどね。


わたしが今の貯金額で割と余裕こいていたのは、絶対彼と結婚するつもりだったからだ。
彼は前はお金をしっかり持っていたし、わたしとはやく結婚したいと言ってくれていてかなり安心してしまっていた。まあ口だけだったことは過去記事を読んでいただければ明らかなんだけど。
わたしは、ほとんど貯金がない女よりかは多少貯金がある女と結婚した方が相手も嬉しいだろう、ぐらいの上から目線で、ずっと他人任せを極めていた。




さて、この貯金額で今はよくても、今後一人で生きていくにしても、他の誰かと結婚して子どもができたとしても、足りるはずなくないか???ということに最近ちゃんと気づいたわけだ。

祖父母の介護の話を聞いていても、まあお金がかかる。
子育てドラマを見ていても、まあお金がかかる。

かなり周りの人たち結婚していってるけど、同年代のみんなはどこまでちゃんとお金について考えて生きてるの?
あんたたち、果たして本当にそこまで考えて結婚したのか?
勢いだけで結婚したんじゃないのか!?


………まあ他人のことは置いといて。


とにかく、わたしは他力本願な生き方を猛省した。

明日にでも結婚できる、と声高々に言っている、自分が無いわたし。
ちゃんと将来のことを考えたお金づくりができていないのに、他人ががんばって働くからわたしはこれぐらいでいいでしょ〜?というようなテンションで今の彼と結婚したいとふわっと思っていた浅はかさを恥じた。


花嫁修行的なことばっかり先行してやって、生活力がついているからって、自分のことをしっかりしていると勘違いしていた。
わたしは人を養えるような稼ぎの無い、将来を他人に縋っているだけの非自立人間だった。


彼に干されて病んでいる暇があったら、わたしはまず自分でお金のことをちゃんとしよう。



でももどかしいのは、自分で言うのもなんだけど、わたしは報連相ができるし要領が良いので(←)、きっとどんな場所でもバリバリ働けるだろうに、やりがいと今までのサンクコストを理由に、稼げない仕事をしていることだ。
数年悩んだ末、自分でこの仕事を選んだんだけどね。
苦しいけど、きっと今の仕事をしながらももっと稼げる何かがあるはずだ…と模索中。


本気になれば、きっとできる。
若いうちに、体力があるうちに、がんばれるだけがんばっとかないと。
ただ座って、考えすぎて病んでるだけで20代が終わってしまうのはまずい。


まずは少し高めに貯金額を設定して、目標達成するところからかな。

もう彼はアテにしない。
実家もいつかは出る!


自分の将来のために、地盤を固めようと決心した2024年9月!

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