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日々の雑感 day42【誕生日に振り返る三つの言葉①】

「まあ、この年になってくると誕生日なんて・・」

と言っていた時期もありましたが、プロコーチになってからは「感謝」の感情が多く占めているような内観を感じられています。

今朝も、マインドフルネスとニック式英会話のルーティーンから一日がスタートしました。

☆振り返ってみると①

現在の僕をずっと支えて来てくれた言葉の一つは、中高で水球をやっていた頃に耳にした、ある先生のお話からでした。

「100の力を持っていても、自分より強い相手には70、80の力しか出せない選手より、90の力をどんな相手でも90発揮できる選手を我々は選ぶ。肉体の力は生まれついての限界はある。けれど、心の力には限界はない。心は決して負けない選手に

という内容だったと思います。
今から思うと、本当に「教育者」としての言葉だったんだなと感じます。

目の前の試合の勝ち負け以上に、子供たちへの財産として挑戦する心を養う環境を有言実行していてくれたことは、感謝ばかり。

世代的にはまあ、いわゆる体育会系。
かなり理不尽で過酷なトレーニングや体験もあったような記憶もありましたが、この言葉は選手として身体的優位に欠けていた僕自身の選手としての向き合い方、過ごし方を支えてくれました。

そしてもちろんそれだけではなく、今も未知な場所や未経験な体験といった様々な経験値を積むうえでの土台となってくれています。

自分以外の誰かの為に活かせる自分の価値を発見した時に【自信】という言葉は単なる自己PR(セルフプロモーション)ではなくなります。その時には、自信という言葉そのものが不適切となり【目的】という言葉がよりふさわしくなっていくのです」(ケイティ・オレンスタイン)

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ハーバード・ビジネス・レビューでケイティは「その為にも他者の評価を気にするのではなく、自分独自のユニークな視点」に集中する事を推奨しています。

え、誰かの為に貢献するなら、相手のことを考えて、相手の望むことをやるんじゃないの?

と思う人も多いですよね。

かつての自分もよくやらかしていましたが、私達は誰かの期待した役割を果たそうとして自分自身を見失ったり、期待に応えられない自分を責めたりします。

さらには失敗を怖れて慎み深いふりをして、受動的に謙虚ではなく、回避することを目的とした行動を起こしたりもします。

あるいは逆に「他人の目を気にしない」という言葉を「自分勝手(エゴ)に振る舞う」と置き換えてしまう人がいますが、これも完全な誤りです。

前記のように「目的」に対して自分の強みを出していく事と「目的」がないままに感情任せに「わがまま」に振る舞う事ではその行動も結果もまったく違ったものになることは、ちょっと想像すれば明らかでしょう。つまり、

自分の殻を破って一歩踏み出すということは、目的(まだ実現していない未来)に向かって一歩進むという事です

私達の「不安」は想像し、比較する未来から生じます。
過去にはありません。

「自信のない」人は本当の意味での目的が明快ではなく、その為の目標が明確ではない。

だから「今」というこの時、この瞬間にやることが見つからない。

だからこそ、動けなくなってしまいますし「目的」に向かう人がまぶしくも感じることが多いのだろうと思います。でも、その感じ方もまた自己正当化による自分勝手な思い込みだったりするわけなんです。

☆失敗に学んでいけるあり方

こうした一歩を踏み出せる真の自信のある人。

そんな人々は、成功体験で彩られた経歴や背景があるわけではなくて、むしろ人より多くの失敗を体験しています。

そして、その経験から自分の出来ない事が何かを知り、認めています。
さらに、誰かの力とあわさることによってよりよい未来、よりよい成果が得られることもまた知っています。ですので、厳しいフィードバックを謙虚に受け止めることも出来て、行動を日々改善していけます。

そう。「自信」と「目的」は表裏一体のような存在で、どちらが欠けても一歩を踏み出せなかったり、間違った一歩を刻んでしまったりするんですよね。

こうして振り返ってみると、15歳の頃から積み上げてきた自信(confidence)と呼ばれる心の土台は、まずまず成長させてこられたのではないかな・・と感じたりもしているのです。

参考


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