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学びの週間を振り返る②


狂犬ゼミ2日目は九州バカこと一平ホールディングス代表の村岡さん。

村岡さんが繰り返し語られていたワードとして

「森を見る」

「碧樹」

という言葉が印象的でした。

初日の富山さんが北海道ではTカードより強いエゾカを持っているように、村岡さんもシェアを握る九州パンケーキを始めとした九州ブランドを展開しています。

☆狂犬ゼミ2日目

村岡さんの著作の中でも北海道というブランドの力に関して触れられていますが、僕も昔、あるキャリア官僚とこんな話をしたことがあります。

「北海道って、デンマークと面積、人口、気候(緯度)がほとんど同じですよね。土壌はむしろ恵まれていると言ってもいい。北海道がデンマーク並みに稼ぐ地域になったら結構、日本の問題とかかなり解決しませんか」

「・・・」

「世界中の海を潜ったジャック・マイヨール(映画グランブルーのモデル)は、沖縄こそ世界最高の珊瑚の海だと語っていました。沖縄がハワイに比肩するようなエリアになったらやはりかなりの問題とか解決しませんか」

「・・・・」

「日本の風土ポテンシャルが発揮されないのは、一体なぜなんでしょうね?」

「・・・・・」

僕が起業準備の方や地域おこし協力隊の支援をするケースでよく当たるのは、とにかく【世界が狭い】ということです。

自分自身だけで完結しようとしたり、あるいは自分の小さな自治体の中だけで何かを無理やり作り、無理やり売り出そうとする。

村岡さんも著作で語られていますが、一村一品運動を始めとして自治体という枠の中に補助金を投入し、競わせてきた。

この補助金システムの為に、ローカル市場は完全にレッドオーシャン化しています。さらには、どこかの地域が何かが成功すれば祭り状態。

「横展開」という名前で行政の事例マニュアルが飛び交い、安易な模倣品が次々と産まれ、成功した何かを埋没させるかのように値下げやデザインのパクリが横行する。

かくして、そんな状態に顧客である国民は飽きてきているし、嫌気すら覚えているともいえるでしょう。だったら企業の商品買った方がいいよねとなるわけです。

☆違う視点で見る

しかし・・。

「九州を一つの島として考える」という村岡さんの見方は、僕の中でとにかく共感の鐘が鳴り続けていました。

これら個々の組み合わせの可能性は無限大にありますし、組み合わせこそイノベーションの王道でもあります。

顧客が必要とし、顧客により高い価値を提供できるのであれば、こうしたコラボレーションの可能性にこそ目を向けていく。それが、新たな地域を再定義することでしょう。

木を見ず森を見よ!の例え通り、村岡さんの「森を見つめる」は広い視点で、俯瞰してみる視野の大切さを説いているなと感じました。

*九州の素材掛け合わせで完成したパンケーキがこちら!

☆共感力をリーダーの土台に

広い視点や俯瞰視座の持ち主は「共感力」が高いと言われています。他の人の立場や考えを理解し、違う角度から物事を眺めようと出来るのは「共感力」あればこそ。

なので、逆に「顧客」や「社員」といった自分以外の誰かの気持なんかわからない、知らないという人の側にいると苦労は絶えません。

ちなみに、苦労知らずのお金持ちの家に生まれて頭を下げずに育ったり、逆に貧しい環境下でも誰かを犠牲にして生き残る生き方をしてきた人は、共感力が低い傾向になりやすいです。

なので、政治家や官僚といった特定の役職が世襲のようになってくると国が停滞する。これは歴史法則とすら言えますね。

前回の富山さんもそうでしたが、本当に共感力ある経営者の存在はうれしくもあり、勇気づけられるものだと思います。会社は大きさよりも、経営者のこうした資質で選んだ方がキャリアで失敗しにくくなると思いますよ。

☆アフターコロナでウイズコロナのこれからに

さて、話を戻しますと、アフターコロナではこの流れがより加速するだろうということです。

これまでのような都市×地方の二項対立も壊れていくでしょうし、人口減少に加えて「疎」というキーワードが日本の不動産や建物を再定義していく事になります。

実際の話、新しいなんちゃらという世間知らずが作った様式に全国民が合わせていくことが仮に現実的だとしましょう。

今実際に話題になっているらしいのですが、「疎」の為にオフィス人数を半分とか三分の一にしてねと言う要請が起こりうるということです。

各社の経営者達は、その時に今のオフィスをそのままの値段で借りるでしょうか(あの三菱地所が国策で大ピンチ!)??

なにせ都心のオフィスビルは、あの狭いデスク1人分に月6万円くらいかかっていると言われています。「疎」にするとその単価が二倍、三倍になるわけですが、その固定費に会社は耐えていけるでしょうか?

(そんなことも想像できないくらい今の政府は劣化しているんですね)

経営者からすれば、そうなればリモートや分散化は必然です。立地によるリスク分散もこれまでとは違った形になっていかざるをえません。

これが極端事例となるこにしても、これからの世界で提供される商品やサービスは否応なく再定義され、リニューアルされていくことになる可能性が高いということです。

☆次の時に備えて

さて、いつもながら長くなってきたのでまとめに入っていきましょう。

原則に立ち返っていくならば、好き、楽しいを大切にスタートしていき「これ!」という所を見つけたらそこにエネルギーを一気に投入していく。

これが「碧樹」の考え方ですね。

*原則におけるやる気と情熱の話は、こちらの回もぜひ参考に。

森を見て、碧樹を育む。

その心はSDGsでの【Think Globally , Act Locally】に通じているようにも感じました。

☆まとめ

自分の地域を愛し、その当たり前の中に潜む「豊かさ」を見出せるか。

その豊かさを可視化し、その価値を信じ、熱のある発信していけるか。

やり遂げる意思はあるのか。

つまるところ、最後は

「It is love」

とまとめてみた今回でした。

これも当たり前のようで当たり前に出来ないことでもあります。やるかやらないかですね!

加えて「生き方に正直に」という村岡さんの言葉もまた響きました。

そんな村岡さんから連想した本はこちら。


次回③はメンタルに寄りま~す。

ではでは!

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