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リスクとは何か?

今日はどうしても書くことが思いつかなったので、普段からなんとなく書こうと思っていた「リスクとは何か?」という問いについて考えてみたいと思います。

リスクと言われると、一般的に「リスク=危険」と捉えられることが多いですが、実はファイナンスの分野や経済学の分野においては、異なる定義がなされているということをご存じでしょうか?

ファイナンス上の定義では、「リスク=ある事象の変動に関する不確実性」と定義されることがあります。ポイントは、マイナスな変動のみではなく、プラスの変動も含め、不確実性そのものを示すということです。

リスク=不確実性と捉えることにどのような意味があるのでしょうか?

ファイナンスのリスクの概念における、リスク=不確実性と捉える視点を知ると、目の前の自分の行動をリスクの観点から考えることができるようになり、リスクをある程度コントロールできるようになるという点でメリットがあると考えています。

よく「リスクを取る」という言葉を聞くことはありませんか?
リスクという言葉にセットにされるのが「リターン」という概念です。

何のためにリスクを取るのかというと、リターンを得るためです。リスクを取らずして、リターンを得ることはできません。
ファイナンスの分野で使われる考え方ではありますが、現実の世界でも基本的には同様なのではないかと考えます。

不確実で多くの人が敬遠するようなチャレンジングなことをやってみようとする時、そこには「リスク」が存在します。チャレンジングなことには、もちろん成功する確率と失敗する確率の両方が存在し、失敗する確率が一般的に高くなるでしょう。しかし成功した場合どうでしょうか。誰もがやろうとしないチャレンジングなことに成功した時、そこには大きなリターンがある場合があるのではないでしょうか?

裏返すと、それなりに大きなリターンを得ようとした場合はリスクを積極的に取る必要がありますし、リターンを得られないリスクは取るべきではないということになります。

そう考えると、リスクは「あるorなしで自分にはコントロール不可なもの」という概念ではなく、「どの程度許容できるかを自分でコントロールできるもの」という概念であることがわかります。

リスクというものに対して、極度に恐れる対象ではなくなります。自分がどれくらいのリターンを期待した上でどれくらいのリスクを取っていくのかを”選択”し、”コントロール”することが可能な対象となります。

私は、大学の経済学でファイナンスにおけるリスクの概念を学んでから、投資の世界だけではなく、日々の選択やキャリアの考え方の中でも、リスクはコントロール可能な対象であるという感覚を持ち、意思決定する際の判断軸の一つになっています。

言葉の概念が変わると、自分のその言葉の扱い方も変わるという面白い例でした。

誰かの何かの参考になれば嬉しいです。

それではまた。

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