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脳卒中

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#上肢

壁での腕伸ばしの注意点

壁での腕伸ばしの注意点

①体幹屈曲したまま上肢を伸ばそうとしてしまう
肩甲骨が前傾してしまう

②麻痺側下肢に重心がのせられてない

メリットとしては
体幹伸展筋を働かせられる

肩の可動域改善

下肢の重心移動能力向上

内在筋を働かせる

内在筋を働かせる

麻痺側上肢を座面に付き、手関節背屈、肘伸展させストレッチを行うことがあるが、それでは外在筋がはたらき、緊張が増してしまう恐れがある。

テニスボール等を握った状態で同様にストレッチを行うと内在筋が働きやすくなり、相反抑制により外在筋の緊張が緩和する。

人間は同じ刺激であると慣れてしまうため、手の位置、つかむもの、高さ、姿勢などを常に変化させ、刺激入力を行っていくことが大切。

麻痺側物品操作の注意点

麻痺側物品操作の注意点

①母指、示指に力が入りすぎてしまっている。
操作する際、安定性にかけてしまう。
手関節は小指側が硬くなりやすく、硬さが原因で小指が支えられない可能性がある
尺側のストレッチが大事。
豆状骨から引きだすように手関節の動きを出していく
肘から尺側の柔軟性を出していくことが大事

正しい握力の付け方

正しい握力の付け方

握力をつけようとすると、ボールや市販の握力を鍛える器具を強く握り、鍛えようとする人が多いだろう。

しかしそれでは外在筋ばかり使ってしまい、かえって筋肉が緊張してしまう。

特に脳卒中患者は指が伸ばしにくいということ出てきてしまう。

したがって、外在筋ではなく、内在筋を鍛える必要がある。

具体的な方法としては前腕はテーブル等の安定した面に置き、手掌を面につける。

そのまま手をすぼめるようにし

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肩の動きを出すための脊柱回旋運動

肩の動きを出すための脊柱回旋運動

脊柱の回旋運動は肩甲骨の運動に大きな影響を与える。

脊柱に可動域制限があると肩甲骨の動きが阻害され痛みを伴ったりする。

さらに、脊柱の回旋には必要条件があり、脊柱が伸展されていることである。

脊柱が屈曲したままでは回旋運動が出現しにくく、肩甲骨の動きに変化が見られにくいことが多い。

そのため、肩の動きのために脊柱回旋運動は重要となる。

方法としてはバスタオル等をロール状に丸め、背中に置き

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四つ這いで行う腕立て伏せ

四つ這いで行う腕立て伏せ

通常の腕立て伏せの約50%の負荷がかかる。

重心を前方にかけるほど上肢の負担は大きくなり、後方にいくほど負担は減る。

壁腕立て伏せの効果

壁腕立て伏せの効果

脳卒中患者は健常者と比較し転倒リスクが高く、脳卒中後の骨折の約30%が上肢に発生している。

立位にて、壁に手をつき、腕立て伏せを行うと体重の52%の負荷が、

低い椅子の座面を用いると72%の体重負荷が腕にかかる。

上腕三頭筋や前鋸筋が使えるよう、身体はなるべくまっすぐに保ち、行っていく。

麻痺側上肢リーチ練習で気をつけるべきこと

麻痺側上肢リーチ練習で気をつけるべきこと

最初は安全面を考慮し、パートナーと向かい合い、リーチ練習を行うと良い。

リーチする場所、スピード、

触れる、叩く、パンチなど触れ方を変える、

リーチする場所を動かし、追わせるようにリーチするなどする。

ボールや本などを渡す方法では、より日常に近い形式の練習となる。

麻痺側を動かす前にすべきこと

麻痺側を動かす前にすべきこと

麻痺側は感覚や運動イメージが著しく低下している。

そのため、はじめに非麻痺側で鏡や動画を用いて動作を確認する習慣をつける。

どのタイミングで肩や肘が曲がり始めるのか?などを確認する。

正面や鏡での姿勢や運動を何度も認識させる。

動作は髪をかきあげる、ポケットに手を入れるなどなんでも良い。

側臥位での麻痺側上肢空間コントロール

側臥位での麻痺側上肢空間コントロール

座位より重力に抗し、可動範囲を求められる。

非麻痺側を下にし側臥位となり、上肢を腹側から背側に動かし、戻す練習。

体感は正中位で保ち、骨盤の回旋は防ぎたいが、動作が難しいようであれば、骨盤回旋の助けを得ながら行っていく。

上肢の痙縮コントロール自主トレ

上肢の痙縮コントロール自主トレ

安定した座位姿勢で、足の上に麻痺側上肢の乗せる。

足の外側に手を下ろし、肘や指をリラックスさせる。

肘が伸ばしにくい場合は、体幹や頚部の回旋を用いる。

肩でコントロールしないように注意する。

肘のコントロールとストレッチ

肘のコントロールとストレッチ

肘を前方に突き出すようにして、肘を伸展させていく。

上腕三頭筋の機能を取り戻すことが大切。

重力が上腕三頭筋の作用である肘の伸展を補助する。

非麻痺側で補助する場合は、非麻痺側母指で麻痺側の小指球を掴み、コントロールする。

肘伸展させる際に、母指で小指で押し下げる。

手指伸展位のまま肘伸展できれば、非麻痺側母指でさらに手指を伸長させられる。

肘を伸展させる時は、前腕を回外させながら行う

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肩甲骨の内外転運動

肩甲骨の内外転運動

膝、体幹を曲げ、中腰の状態で肩甲骨を内外転させていく。

三角筋後部も活性化するので、腕を外転させ身体から腕を離す力も活性化させる。

亜脱臼予防自主トレ

亜脱臼予防自主トレ

脳卒中後の多くが肩関節亜脱臼を生じる。

不適切な神経活動による筋の弱化や痙性などが原因で引き起こされる。

リラックスした姿勢から両肩甲帯の挙上、下制は肩を強くする集中的なトレーニングとなる。

麻痺側に補助が必要な場合は、上腕三頭筋下部を保持し、骨頭に向かって、真っ直ぐ押し上げるようにする。