#027【コンビニ戦争】セブン、ファミマ、ローソンの店舗数を比較
2020年3月31日に、ファミリーマートの社員1,025人が希望退職をしました。これは全社員の15%を削減する大きなリストラ策でした。
近年では、24時間営業を維持を巡って論争が巻き起こったり、人件費の高騰により加盟店の収益が悪化したりと、コンビニを取り巻く経営環境は悪化しつつあります。
今回は、そうしたコンビニ業界の現状を店舗数の増減から整理してみます。
統計開始以来初の店舗数減少
2019年12月末のコンビニの店舗数は5万5,620店舗で、前年から123店舗減少しました。
これは、2005年の統計開始以来初めてのことで、コンビニの経営環境が大きく変わりつつあることを象徴しています。
これまで大量出店で規模を拡大し、経営効率を高めてきたコンビニのビジネスモデルに疑問符が付きつつあります。
ファミマ社長「コンビニは飽和した」
ファミリーマートの澤田貴司社長は、コンビニ市場の飽和に言及しました。
「本当に大量出店が正しいのかどうか考え直す必要がある」と、これまでのコンビニの勝ちパターンであった大量出店による成長にほころびが出てきていることを示唆しています。
コンビニ3強の店舗数推移
上のグラフは、コンビニ3社の店舗数の推移を比較したものです。
各社とも、2000年比で店舗数を2倍~3倍に増加させています。年間○○店舗の大量出店を継続してきました。
ところが、ここ数年で各社の店舗数の伸びが止まっていることがグラフから見てとれます。
とくに減少幅の大きいファミリーマートについて言えば、2016年にサークルKサンクスと統合して以来、不採算店舗の整理を積極的に進めてきました。
大量出店という勝ちパターンが通用しなくなりつつあるいま、コンビニ各社がどのような戦略を取るのか注目です。
今回は以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?