機械仕掛けのコウノトリ　22

第１話

前話

「それでは解析をしてまいります。５分程度で戻ってきますので、それまでこちらの動画をご覧になっていてください」

私たちの前にタブレットが置かれ、動画が流れ出す。

先ほどまで説明をしてくれていたことを綺麗で落ち着いた声の女性がさらに詳しく丁寧に伝えていく。

私はここに来るまでの間に催眠術にでもかけられたかのように、もう『ギフト』という言葉に何の違和感も感じることはなかった。

「お待たせいたしました」

相田さんは颯爽と私たちの前に座る。そして、解析結果の表示されたタブレットを私たちに提示した。

柔らかい白い背景に色とりどりに分割された円グラフや相性の良い才能が提示されている。

そして、夫と私の持つ才能とそれが掛け合わされた時に強く子供に継承される要素も５つまで表示されていた。

夫はじっと黙ってその結果を見つめていた。

相田さんは私たちの表情を視線で確認しながら、また明るい口調で話し始めた。

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