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気づき① 交通編

Guten Tag!
ドイツ・ベルリンは次第に秋色が深まってきました。
模様替えも終わり、6度目の冬を迎えようとしています。

今回は日本へ帰省した時に気づいたことを紹介します。
テーマはズバリ、「道路の作り方」でしょうか。



道路の比較

今回比較する対象は、下記のような条件で道路を選定しています。

  • 都内(首都)大型のメインの道路であること

  • 車道が4車線以上

  • 自転車用レーンが設置されている

まずはドイツから。

フランクフルタ―アレー

この通りは、ブランデンブルク州からベルリン州のアレキサンダープラッツにかけて伸びるベルリンでも比較的道幅のある道路です。

Uバーンのザマリータシュトラッセ駅からフランクフルタ―トア駅の間の道路

道路の区分けをわかりやすくするとこうなります。

道路区画の色分け

台東区浅草

東京に泊まる際によく拠点にする浅草は、都内では珍しく、自転車用レーンの区分けがされているのに気が付きました。交通量も含め、上記のベルリンの道路と似ている構造になっていたので選定しました。

日比谷線 入谷駅~三ノ輪駅の間の道路


道路区画の色分け


それぞれの長所と短所

ベルリン

・長所
1.道路幅が圧倒的に広く、見通しがいい。
2.自転車用レーンがしっかり区切られているため、歩行者との動線が交わりにくい
3.歩行者ゾーンを大きく確保しているため、緑地のエリアも広くとれ首都中心を走る大型道路にも関わらず、緑が多い
4.自転車用レーンをしっかりと整備し、自転車利用者を増やすための対策をしている(環境への配慮、渋滞・人身事故の軽減)
・短所
日本のように点字ブロックがないため、障がい者への配慮に欠ける

日本(台東区・浅草)

・長所
1.点字ブロックがあり、障がい者への配慮を感じる。
2.車道と自転車レーンの間に柵があり、動線を遮断しているため、車のと自転車の接触を避けられる。
・短所
1.歩行者レーンが狭く、危ない。
2.自転車レーンと歩行者レーンの区切りが、わかりにくく、どっちがどっちのレーンなのか明確に記されていないため(古くて見えないだけ?)、危ない。
3.道路と建物間のスペースがなく、見通しが悪いため、出会いがしらの事故につながる可能でいが高い(横からの飛び出しに対応しにくい)
4.ベルリンに比べ圧倒的に緑地が少ないため、景観があまりよくない(住居者への騒音問題にもかかわりそう)
5.ベルリンに比べ、自転車利用者の数が少ないにも関わらず、歩行者レーンよりも幅を取っているため、歩行者の優先順位が下がっている

ベルリンの面積は約890㎢と東京の約1/3の大きさです。
にも関わらず、東京の場合は初期の道路計画をあやふやにしてしまったために、結果として歩行者が端に追いやられる状態になってしまっています。また、日本は自転車先進国とは程遠く、いまだに歩行者と自転車の動線が入り混じっているところが多く、娘を自由に歩道を歩かせることは危険だと感じました。
またこの写真では確認できませんが、電線の影響か、道端の木を伐採し、歩道に全く日影がない場所が多く存在し、30度を超える連日の日本の夏を散歩して歩くことはかなり難しかったです。このままでは、自動車依存がさらに加速していくことは間違いないでしょう。

普段の移動で安全が担保されていることは、人生の豊かさという部分にもつながっていると思います。今はただ、ドイツ人の計画性の高さに感服です。




今日のドイツ語

Lass uns spazieren gehen
(ラス ウンス シュパチィーガン ゲーエン)
散歩いこう

ドイツで散歩に行くのは老若男女の日常茶飯事。
デートだってとりあえず散歩から始める人も少なくないです。
ドイツ人と出会ってすることに迷ったら、とにかく散歩に行けばいいんです。


それでは今日はこの辺で、
チュース!


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