2022 J3 第2節【鹿児島ユナイテッドFC vs ヴァンラーレ八戸】強い気持ちで試合に入ったわけです。
2022.3.20 J3 第2節
鹿児島ユナイテッドFC vs ヴァンラーレ八戸
こんにちは。
今回もご覧いただきありがとうございます。
今回のお相手は八戸。
また、画像は八戸にある屋台村だそうです。絶対楽しい。絶対行ってみたい。
さぁ本題に戻りますが、開幕戦八戸は宮崎に敗戦。まぁ今年も宮崎は強そうです。やっぱり薗田の獲得を最大限発揮出来ますね、宮崎戦で触れたいです。いずれにせよ今シーズン初勝利を目指す両軍の戦いになりました。
それでは内容を見ていきます。
スターティングメンバ―
スタメンから行きましょう。まずは鹿児島から。
前節からの変更は星→渡邉。星も終盤に薩川と代わって出場したので、深刻では無いでしょうが、前節の負傷交代の影響があるかもしれません。
当の渡邉は卒なくこなしていたと思います。
ちょくちょくサポートの位置を修正出来ればなぁと思う場面もありましたが、十分取って代われるレベルにはあるのではないでしょうか。
続いて八戸。
前節からの変更は、27番丹羽→39番近石、8番有間→9番島田の2枚でした。
どちらも途中で出てきたので、微調整だとは思います。しかし、27番の丹羽の出来は良かったので6番小牧のポジションをHV→WBに上げてまで外すかぁ、とは思いました。詳しい理由は分かりません。
あと、萱沼が早くも鹿児島に来ました。
持ち前のトップ下的な振る舞いもしていましたが、最前線で張るタスクの方が多かった気がします。
八戸でもスタメンを勝ち取っていて嬉しい気持ち半面、ホーム2戦目。絶対勝つという強い気持ちで試合に入ったわけです。
雑感
リトリート主体
第1節の宮崎戦では最前線までプレスして嵌め込もうとしていた八戸。今節はリトリート主体、ミドルサードにて5-4-1で構えてきました。
宮崎戦でもハイプレスがハマりきらず、長短のパスを駆使されながら前進されていましたが、その結果や鹿児島のスカウティングを踏まえてハイプレスは取り止めたとも見れますね。
一方で、相手のアンカー役の選手をマンツーマンで抑えに行く部分は前節同様でした。アンカー役には主に17番宮尾が前進して捕まえるほか、今節はミドルプレスだったのでCFである20番萱沼が背中で消すこともありました。
鹿児島としては前節、外回り→DH(特にアンカー役の木村)を経由して前進する場面が目立ったので、ここを潰そうとする八戸プレス隊をどう攻略するかが焦点の一つでした。
それに加えて、切り替え〜ボール保持では縦に速い攻め方が見られました。CF・シャドーとWBが主なパスの行き先となりますが、5-4-1⇆3-2-5の狭間で上下動を繰り返すWBは生命線だと思います。
運んで刺せるCB
今シーズンの好材料は木村・ロメロの獲得であることは前節も触れましたが、今節は両CBの補強価値を示すことが出来ました。運んで刺せるCB。
上図はビルドアップで広瀬がボールホルダーです。
この時、17番宮尾が木村にマーク・シャドーの9番島田が渡邉→広瀬にプレスしようとしているところ。
9番島田は渡邉を気にしながら外側から、17番宮尾は木村を気にしながら内側にポジショニングした結果、広瀬→ロメロのパスコースが開通し、ライン間でロメロが受けられました。
また、48番相田が間に合わない+中原も見なければいけないの二重苦でロメロをケア出来ず、WBの6番小牧が向かいます。その結果、五領は大外でスペースを得ることになり、オープンな状態でクロスを上げることが出来ました。
この他にも広瀬は、米澤へのロングボールを送ったり、運んで八戸の2ndラインを中央に引き寄せ→渡邉や五領にパスするなどして前進していました。
反対サイドの岡本も、運んで八戸DH引き出し→ラインに段差が出来たところをロメロに差し込むなどして前進に関わっています。
大嶽監督のコメント通り、上図のようにDHが空けた中央のスペースを使うなどして、上手く前進出来ていたと思います。
一方で、八戸の右サイドはストロングポイントということもあり、八戸としては同サイドで奪って攻撃に繋げたいので、鹿児島左サイドでのボール保持は渋滞気味になることも多かったです。それでも薩川や米澤の関係性から突破出来るシーンも多くありましたが。
ただ渋滞の要因は八戸のストロングだっただけでなく、パスのズレ、出し手と受け手の意思疎通が出来ない、受け手のサポートの位置が近すぎるなどもあったので今後改善出来るとも思います。
WBが動く
後半になってパターンがもう一つ。
後半からはプレスラインを少し前に設定した八戸。後半に勝負を仕掛けたかったんですかね。
とにもかくにも、CF・シャドー・DH・WBが前寄りでプレスに掛かることになりました。この対応により、鹿児島にとってチャンスの種になったのはWBの前進でした。5バックを構成する八戸WBが出てきてくれることで、そこを交わせれば、WGがオープンで受けやすくなったわけです。
下図のように、6番小牧や48番間を引き連れた裏のライン間を使って、ロメロやWGが絡む場面が出てきました。
前項のコメントも同様ですが、相手の動向を見ながら使うべきスペースを的確に使えていたことは、優位に試合を進められた要因に見えました。
カウンターの精度
60〜65分頃には八戸の間伸びが進み、CKなどからもカウンターのチャンスも増えました。米澤のコメントはカウンター局面に関してだけではないとは思いますが、複数人が速いトランジションで刺そうとしていたのは好材料です。
ただ、走るスペースには改善の余地がありました。
複数の選手が同じレーンを走っていたり、一方のサイドに偏っていたりすることで、守備側としては同一視野で守れるシーンが多かったので、宿題の一つですね。
あとがき
試合自体は、スーペルゴラッソで失点しましたが、米澤とロメロのゴールで逆転。2-1で初勝利を収めました。
2戦連続で先制を許し、盛り下がりかねないところをひっくり返せたのは自信になるでしょうし、良いチーム状態なことが窺えます。
一方で、WGの活用法までは改善が見られたものの、そこからフィニッシュまでの流れ・質は改善点でしょう。
一歩ずつ前進はしてきたので、次節以降も注目ですね。
それでは、今回はこれで終わりにします。
次節もよろしくお願いします。
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