成長なき繁栄は成り立つのか。
こんばんは。社会起業家/中小企業診断士の浜俊壱(shun1.hama)です。
このnoteでは、
「社会起業家/中小企業診断士っていいですね。」
「どうやったら独立できるんですか?」
「どうやったら経営は上手くできるんですか?」
「何をどういう風に考えているんですか?」
と、よく聞かれることを
自分の人生の棚卸しや日々考えていることの言語化を通してお伝えしていきます。
ほぼ毎日noteを書き続けて、今日で656日目。3,000日チャレンジ達成まで残り2,344日。
今日は週末金曜日、明日から休みだといいのですが、土日も有り難いことに予定がぎっしり。。
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さて、本日のテーマは「成長なき繁栄は成り立つのか。」です。早速書いていきたいと思います。
本当に成長がすべてを解決するのか?
成長すること。
このこと自体は悪いことではないように思います。
ですが、成長が手段ではなく、目的になってしまったらどうなのでしょうか。
資本主義では、競争が進むことで全体が成長し、ボトムにいる人たちも給与が引き上げられることで全体として幸せになれる。と信じられていました。
ですが、結果として、今の現実では少なくともそうはなっていません。
世界のごく僅かな超富裕層が世界の富の過半数を持ってしまう。
そんな極端に偏った世界となっています。
そんな世界において、成長こそがすべてを解決すると言えるのでしょうか?
成長が目的になった企業の顛末
企業にとって、特に上場している企業にとっては、増収増益が求められる環境にあります。
それは、株式市場から資本を元手に事業を展開するため、毎年、配当利益だけでなく時価総額、つまり株価を高めることを投資家から期待されているからです。
そうなると、毎年の計画数値は対前年を下回るわけにはいきません。
最初は、結果として経営指標が伸びていったとしても、やがて成長は鈍化する時が来るでしょう。
その時に、対前年を上回る計画を立てても無理が生じます。
その「チャレンジ」の積み重ねが、正に「東芝」の粉飾決算という具合に、本来のあるべき姿から乖離していったのだと思います。
企業価値とは何か?
そうやって、考えていくと「企業の価値とは何なのか?」ということを改めて思います。
利益を多く出す企業が価値があるのか?
関係者の生活をより豊かにする企業に価値があるのか?
世の中を変えていく企業に価値があるのか?
ソーシャルインパクトを多く出す企業に価値があるのか?
私は、経済と道徳を高い次元で両立している企業が最高に価値があると考えています。
その指標として、ソーシャルインパクトをどれだけ生んでいるのか、ということが機能するのではないかとも併せて考えています。
そしてもう一つ思うことは、少なくとも、利益偏重の会社が評価される時代は終わったのではないかと。
それは成長だけでは、富の偏在、環境面から社会が持たなくなっていっているからです。
持続可能な成長ではなく、成熟した繁栄へ
果たして、成長なき繁栄は成り立つのでしょうか?
成熟する社会において、個々人の生活が金銭的ではなく、豊かになるにはどうしたら良いのでしょうか。
答えは一つでもないでしょうし、答えがまだない問題なのかもしれません。
最近、私が見たTEDカンファレンス動画に「75年に渡る成人発達に関する研究の成果」があります。
この研究結果で述べられていることは、人生を幸せにするのは「良質な人間関係だ」ということです。
ここにヒントがあるように思います。
つまり、物質的な豊かさは一定の水準に達したら、その後はどれだけ良質な人間関係を築くことができるのか、という点にフォーカスをすれば良いということです。
そして、今後は「メタバース」等の仮想空間でのVRが加速していくことでしょう。
もし、そこで人間本体ではなく、仮想空間内で良質な人間関係を築くことができるのであれば、資源を無駄にせず効率的に幸せな人を増やすことができるかもしれません。
成長を目的としない、成熟した繁栄がありえるのか。
これからの私の人生において長期的な課題意識として追っかけていってみようと思います。
・・ということで、今日はここまでです!
最後まで読んで下さりありがとうございました(^^)
明日も皆さんにとって、良い一日となりますように!!
まとめ
・今の世界は資本主義の結果、極端に偏った世界となっている。
・成長こそがすべてを解決するのか?
・経済と道徳を高い次元で両立している企業が最高に価値があると私は思う。
・人生を幸せにするのは、「良質な人間関係」である。
・これが、成熟した繁栄のあり方のヒントではないか。
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