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不確実な中での国境越えはやめるべき~カナダ再入国までの道のり

おおのやすまろん/カナダ留学2年目高校生のハハです。

日本は留学生に対する入国制限の緩和に動き出したが、教育産業が大きな外貨獲得の源となっているカナダも、ようやく新規留学生を受け入れる体制を打ち出した。10月20日から入国可!悶々と待っていた皆さんよかったですね。

以前書いた様に、次男が日本への一時帰国を決意した時点で持っていたのは、有効期限9/30までの2019-2020シーズンの留学に対するStudy Permit。カナダ国内で延長申請できても、承認まで所要80日の表示。受け取りは現地住所へ郵送されてくるものだから、帰国してしまうと延長されたビザはいつまで経っても手にできない。。。

これが日本国内なら、検索して調べまくって問い合わせし、あらゆる手段を探るのだが、相手がカナダ政府となると、手も足も出ない。ダメ元で日本のビザセンターに問い合わせたが、海外での申請については分からない、移民局に問い合わせてください、とのことだった。

ならば、できるだけ2020シーズンと言えるような時期に帰国して、すぐに戻ったらどうかと考えた。念のため厚生労働省の海外検疫担当に問い合わせたら、14日間の検疫期間が終わる前に出国するのは、相手国が受入れOKであれば特に問題ないとのこと。

それまで、もう1年頑張る!と気丈に言っていた次男。一時帰国の4文字が家族の共有事項になった途端、俺は帰れないの??ダメなの??と急に里心が芽生えてしまった。

なんとしてでも帰国するんだ!と、俄然その気になった次男、ホストマザーと一緒に、カナダ移民局(IRCC)へ直電で入国可能かの問い合わせを試みた。留学延長に際しても、一生居ていいよと快くOKしてくれたりと、いつも親身で我が子のようにサポートしてくれるホストが有難い。

政府系機関に対して(それも移民局)電話で交渉するというのは、滞在歴1年足らずのジャパニーズにとって、かなりハードルが高いと予想する。1日目は終始話し中状態で全く通じず、ようやく繋がった2日目、”Study Permit申請中に帰国して、再入国は可能か?”と尋ねたところ、申請中のステータスであることを入国係官はシステム上で確認できるので問題ない、という、願ってもみない最高の回答を得たらしい。

あまりに嬉しくなったのか、朝起きるとそのやりとりの報告が、LINEの着信と留守電メッセージで入っていた。人間その気になればできるものだし、0.1%の可能性でもあるならば、トライする価値はあるものだとしみじみ思う。

就学ビザ(Study Permit)延長申請

再入国可能の当たりが付いたところで、次なるステップはStudy Permitの延長申請である。Study Permit延長は、昨年も使用した書類が私のPCに保存されていたので、zoomで繋いで画面共有しながら、親子でたっぷり2時間格闘し申請完了。カナダのビザはオンラインでできてとても便利だが、ミスをやり直しているとすぐにタイムアウトしてしまうという、三歩進んで二歩下がりがちなシステム。そもそも初回アカウント作成時のPWや秘密のキーワードをしっかり書き留めておかないと、別の意味で大変なことになりそうなので要注意である。

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結局、80日係ると表示されていたStudy Permitは、申請後2週間でステイ先に無事届き、カナダ出国時にはビザ原本を持ち、再入国に何の不安もなく日本に戻ることができた。

教訓:Processing time表示は必ずしも正確ではない。
教訓:移民局への直電で有益な情報を得られる可能性がある。
教訓:ビザ申請時のパスワード、キーワードは超大事。

再入国のサポート

話の流れで、カナダに戻る際のサポートについて追記しておく。

ビザも取得し、よもや入国拒否はあり得ない状態で帰国に臨んだ次男。念のためのサポートとして、オタワスクールボードと、ホームステイエージェントから様々なサポートが供給されていた。正直ここまでのサポートがあるとは想像していなかっただけに、心強かったことは言うまでもない。

OCDSB(Ottawa Carlton District School Board)からは、「Travel Supporting Letter」・・・確かにこの生徒はウチのインターナショナルプログラムを受講するためにやってきている。授業料も払ってあるし、正規の後見人もいる。検疫計画も滞在場所もあり14日の隔離も守ります、といった内容でインターナショナルプログラムのディレクター名で作成されたレター。

Canada Homestay Networkからは、「Safe Arrival Protocol」・・・渡航制限中のカナダに入国するにあたり守るべき事項、とるべき行動、持参するものなどが詳細に説明されており、検疫期間中はホームステイとホテルとどちらの滞在を希望するかなどを事前申請、出発当日朝には「Student and Natural Parent Declaration on Departure」というドキュメントで、COVID-19感染防止に係る様々な遵守事項に親子で宣誓しPDF送付。

それらを全て求めに応じて入国審査で提示できるように手荷物に入れ、事前入手に成功したStudy Permit(原本)と共に次男はカナダへ戻った。入国審査で撥ねられる不安は一切なく、万全な対応で送りだすことができたのだった。

就学ビザが申請中ステータスであっても、多分入国できるだろう、まさか拒否されるはずないよね、と思ってはいたけれど、こと国境の問題に関しては、万全を期すことがいかに肝要か、という学びも得る。特に未成年者1人で行かせる親の責任として、リスクが想定される中で放り出してはならないことを肝に銘じるべきだろう。

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