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単位認定の必要条件は?帰国プロジェクト始動

おおのやすまろん/カナダ留学2年目高校生のハハです。

さて、現地でもう1年頑張ることで家族合意し、このコロナの局面における新たな方向性が定まったところで、次にやるべきこと・・・

日本の高校の退学手続きである。

もともと1年の期間限定留学のつもりだったので、もちろん籍は置いたまま、予定通り帰国すれば30単位が認められ、7月から高校3年に合流し翌3月に同級生たちと卒業、となるはずだった。

退学するということは、カナダで卒業できなければ、最終学歴は中卒からの高校中退?!になってしまう。不退転の決意をもって臨むべきなのだろうけれど、ハードすぎる追い込みとも思えてくる。担任の先生には経緯と退学希望を伝えたものの、今回は誰も先が読めない状況だけに、どうも気分晴れ晴れで退学手続きとはならない。

文部科学省が1年留学で単位取得を認める前提は、帰国して復学すること、である。企業派遣で海外留学しても、学位を取得してオサラバしてしまう事例を彷彿とさせるが、先生から聞いたところ、この制度は、留学で様々な経験値を上げた生徒が帰国して学校に戻り、プラスの影響力や刺激を在校生に与えることを期待する意味合いもあるそうで、平たく言えば、

何も貢献しないのに単位認めるわけないでしょ、ということになる。

だから、次男についても、帰国しなければ2年次の単位は認めない、場合のよっては数十万ほどの給付型の学校からの留学奨学金の返還請求もするかもしれないし、授業料も留学で半額免除になっていた分を請求するとかなんとか、、、そんな話が校長、副校長、事務長からの話で出てきたもんだから、えーこれは帰らないと”ダメ。ゼッタイ。”じゃん。

日本で取得した高校1年次の単位は、現地で卒業要件30単位中16単位に換算されていて、11年で取得した単位とこれから12年で頑張る単位と併せれば、数字上ではゆとりをもって30単位到達、日本の2年次の単位が無くても格段困ることはない。

けど、この世の中何があるかわからない。半年先、いや、3か月先の世界を違わずに予測できる人は誰もいない状況である。カナダの学校は新学年より無事に再開されるのか、それよりももっと怖いのは、コロナ禍に端を発した人心の乱れによる治安の悪化や、国同士の対立が起こることで、その時に守ってあげられる距離にいないことだ。

日本の2年時の単位はなくても困らないけれど、帰国しさえすれば、それも「日本国入国」のパスポートスタンプを見せるだけで、最悪本人が学校に出向かずとも、2年時の30単位を認めるという学校からの提案を受け、家族内で検討した結果、勉強のドロップアウトではなく、今の世界情勢を見てのリスクヘッジ、留学中断&帰国の可能性を想定し、貰えるものなら単位を貰おうよ、そのためにも日本に一時帰国だという結論に至る。

しかし、帰国はできても、再度入国はできるの?

カナダ政府がCOVID-19による入国制限中、就学ビザ(Study Permit)での入国許可をしているのは、有効期間内か、2020年3月18日以前に取得したか、アメリカから入国する場合のみである(2020/10/5現在)。

確かに手持ちのビザは有効期限内ではある(9/30まで)し、3/18以前に取得したものだが、あくまで2020年6月末までの年度対象のビザ。学年が終わって60日間の猶予があるのは、出国までの準備期間として付与されたものなのに、有効期限だから入れてよ!とは通じないような気がしてくる。

なら、ビザ延長申請して再取得してから帰国すればいいじゃんと思うのだが・・・

カナダはビザの取得も延長もオンライン申請なためイージーで、初年度取得したときはバイオメトリクス提出(撮影)も含めて1か月かからずに承認されていた。しかし、コロナで状況は一変し、留学延長を決意した時点でextensionのprocessing timeは80日表示という気の遠くなる数字。

しかも延長の場合は、現在の住所地にビザそのものが郵送で届くので、新たなStudy Permitがもらえる前に日本に出国してしまうと、現ナマはいつまで経っても手にできないことになってしまう。

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延長したビザを持たない限り、行きはよいよい帰りは怖い。日本に帰国しても、ほどなくカナダに戻ることは難しいのでは???

壮大で険しい帰国プロジェクトがこの時から始まった。




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