航空券に「男・女」って必要なん？（7月31日〜8月6日の日記）

■7月31日（月）
　原稿仕事、職務履歴書など。溜まっていた洗濯物をたたみ、パンを焼いたりした。
　区役所に離婚届と婚姻届を取りにいき、事情を聞かれるのが面倒だったからはいはい言っていたら「奥様は旧姓に戻ることになりますがそれだけ本当に大丈夫……？」と子犬のような目をした中年の女性職員に聞かれ「ええ、全然」と答えると驚かれた。ある世代より上は、離婚と聞くと天地がひっくり返るくらい驚く。私のまわりは離婚が当たり前の選択肢だからギャップを感じる。帰り際に「余計なお世話かもしれないですけど、両方同時には出せませんからね」と本当に余計なお世話なことをいわれる。
　最近出会ったいい感じのアーティストのkhai dreams。

khai dreamsをApple Musicで

■8月1日（火）
　昨晩焼いたフォカッチャのおかげでさわやかに起きられる。ポケモンスリープによると3時間睡眠。東京は今日26日ぶりの雨らしい。暑さになれすぎていたので、薄暗く涼し気な曇り空に少し戸惑う。それでも31度。午後には雷が鳴る。
　バービーの原爆の件、とりあえず公式が謝罪を出したようでよかった。パートナーが南のほうの人なので、平和記念資料館には修学旅行で行ったらしく、その日中ごはんを食べられなかったと言っていた。私も子どもの頃資料館に行ったときつらすぎてすべてを回れなかった。でもそれでいいと思う。恐ろしさを学習する意味を大人になった今知る。はだしのゲンが図書館に置かれなくなるのなら、全巻セットを買おうかという話になった。
　夜な夜な家事の分担などについて話し合う。来週までめずらしく私が忙しくなりそう。夏の暑さとともに乗り越えられるか。

■8月2日（水）
　だるだるなかんじの朝。胸つぶしのインナーが苦しく、仕方なく開放型の下着をつける。今日はそういう日だと心得る。今日はNew Jeansばかり聞いている。夕方頃原稿が書き上がる。
　C1000のクエン酸いりのジュースを飲んだら調子がよくなったので、水にレモン汁を入れたものを午後飲んでいたらかなり体調が戻ってきた感じがある。夜はスコップコロッケをつくる。コロッケにはソースではなく、わさび醤油が意外と合う。
　そういえば、来週福岡に行く用事があり航空券を取ったら、男と女を選ぶ欄があった。飛行機に乗る時に性別って必要なのかな？　こういう小さな傷つく経験が自分の底に溜まっていく気がする。女の欄に丸をした私が航空券を予約したのに、なぜか送られてきた予約旅程表には男の欄に丸をしたパートナーの名が上だった。五十音順でも私の方が上に来る名前なので、明らかに男性を先に（上に）表記しているという意図を感じた。やめてほしい。

■8月3日（木）
　原稿が仕上がり、新担当の年下クライアントに送るとフィードバックが帰ったきた。ずっと自分より年上の編集者ばかりと仕事してきた。いい意味でベテランの人たちは経験則からながら仕事になることが多く、フィードバックはほとんどない。だから若手のやる気に満ちたフィードバックは新鮮でとても嬉しかった。
　インタビューイに原稿チェックを送ると鬼のような赤字が入ってきた。インタビュー時に話していない赤字を入れてくるひと、いる。
　夜は飲みに行き、帰りにマックでテイクアウトしてかえってしまう。今週日曜日が試験なのに、勉強がはかどらない。

■8月4日（金）
　午前中に少し勉強。下北沢へ観劇に行く。母とふたりで会うとちょうどいい気がする。弟が、ある外資系保険の営業に誘われ、大手町にすむ！などいきなり言い出し大騒動になっていたと聞く。弟、いつも自信がない人間なので、おそらく「君ならここで活躍できるよ」などと甘いことを言われてほいほいついていったのだと思われる。件の外資系保険の営業は2〜3年の業務委託での契約、それ以降の身の保証はなし。親戚や友達を中心に営業をかけていくスタイル。私の友人も二人、この外資系保険営業屋になり、周囲の人間関係を壊していったのを見ている。
　演劇は、母が号泣していた。キョンキョンと石田ひかりが、「娘たちよ！」と叫んでいるパワーがあまりにもすごくて、周りの中年女たちがみんな泣いていてすごい空間だった。女たちの結びつきはとても好きである。私がそこに入っても入らなくてもどちらでもいいのだが、物語の主人公になれなかった者たちが手を取り合う姿に感動する。
　金曜ロードショーでカールじいさんを観る。私はカールじいさんの話をするだけで何時間も飲めてしまうほど、カールじいさんが好き（酒飲めないけど）
　2週間で消えるタトゥーが届いたのでやる。

■8月5日（土）
　朝からがっつり試験勉強をしようと思っていたのに寝坊！ 二度寝して10時40分に起きてしまう。私のせいなのに、朝から起きていたパートナーが「起こさなくてごめんね」と言い、この人はなんていい人なんだ…プリプリしていた私が自分が恥ずかしくなり自己嫌悪。起きてから試験勉強を開始。14時ごろ、ゲン担ぎとしてパートナーがとんかつを作ってくれた。おいしかった。
　夜は、地元の盆踊りがあったので行ってみると、どこにこんな人隠れてたの？というくらいの人人人。ほぼ子連れで、気まずい感じ。子なしっぽい人たちを探してやんわり近くに立ってたりしてしまった。でも体が動き出しているおばあちゃんがいそいそと椅子から立ち上がり盆の輪に加わっていく様子を見たり、どう見てもひとりで踊りにきた黒髪メガネの中年女性が汗だくで踊ってたり、海外の方たちが純粋に踊ってるのを見たりして勇気をもらいその後2曲ぐらいがっつり盆踊った。近年のブーム曲荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」がかかった途端、子供たちがわっと盆の輪に加わってきて、彼らと一緒に汗だくで踊った。「ダンシング・ヒーロー」のときは、踊ってた大人も多かったと思う。

■8月6日（日）
　早起きに成功し、午前中から夕方まで校正の中級資格試験。大勢で時間割通りに試験を受けるのってもしかしたら受験ぶり？　センター試験が懐かしい。集中しすぎて干からびてしまう。パートナーが作ってくれたお弁当がほんとにおいしかった。合格率3割とそれなりに難しいやつみたいなので、結果は期待せずに待つ。