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Vol.13 SDGsへの取り組み① 板橋区立教育科学館

はじめに


こんにちは。
淑徳大学 杉原ゼミの町田です!

今、淑徳大学では「SDGsへの取り組み」として、持続可能な開発目標を支援するため、SDGsの達成に積極的に取り組んでいます。

SDGs17の目標

SDGsとは
貧困、紛争、気候変動、感染症。
人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。
このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなると心配されています。
そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え、2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。
それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。持続可能とは、何かをし続けられる、ということです。

日本ユニセフ協会HPより


そして、淑徳大学の東京キャンパスがある板橋区は、
2022年度の「SDGs未来都市」に選定されました。

「SDGs未来都市」とは、内閣府がSDGsの達成に向けた取組を積極的に進める自治体を公募し、優れた提案を行った自治体を選定する制度のことです。

板橋区は「絵本がつなぐ『ものづくり』と『文化』のまち~子育てのしやすさが定住を生む教育環境都市~」をテーマとしています。

板橋区が力を入れている「絵本」は、子どもから大人まで世界中の誰一人取り残さないSDGsの理念に通じているといえます。

SDGs未来都市
SDGs未来都市に選定された都市は、国とも連携しながら、提案内容を更に具体化するため、3年間の計画を策定することとなっています。

SDGs未来都市に選定されたことを受け、2030年のあるべき姿の実現に向けて、2022年度から2024年度までの3年間の取組について「SDGs未来都市計画」を策定しました。

板橋区HPより


「板橋区 SDGs未来都市計画」について

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/039/974/miraitoshikeikaku.pdf


SDGs杉原ゼミの取り組み

そこで、杉原ゼミでは「SDGsの事例を取材したものを記事にし発信する」というプロジェクトを立ち上げました。

〈プロジェクトの目的〉
①「絵本のまち板橋」に立脚したテーマで2022年度の「SDGs未来都市」に選定された板橋区について取材・紹介する
②これまでゼミで取材してきた美術館、図書館の講座、地域店舗に加え、この「SDGs未来都市」という立場から地方創生や地域づくりを考える企画にする
③「淑徳大学SDGs取組事例」にエントリーする

私たちは、この3つの目的を掲げSDGsに取り組んでいきます。
杉原ゼミだからこそできるプロジェクトをし、たくさんの人がSDGsを知るきっかけになればと思っています。


清水館長に取材をさせていただきました


今回は、板橋区立教育科学館の館長である清水さんに取材をし、
SDGsに対する想いについてお話を伺いました。

この科学館は、東武東上線 上板橋駅 北口下車から徒歩5分。
淑徳大学東京キャンパスからは徒歩で約20分の所にあります。

教育科学館のことや大切にしている想いなど、
笑顔で話をしてくださいました。

取材の様子

板橋区立教育科学館とはなにか


ー教育科学館の魅力は何でしょうか?

清水さん:「教育科学館の魅力は身近であるということです。オシャレをして大きな施設に遊びに行くのも大事なことですけど、ここの科学館は学校帰りに寄れるような、気軽に接することができる場所でありたいと思っています。

僕、子どもたちにしみてるっていうあだ名で呼ばれているんです。最近では大人の方からも『しみてるいる?』って言われるようになりました(笑)
子どもも大人も身近にサイエンスが体験できる場所を目指しています。」

ー教育科学館がSDGsについて意識していることを教えてください

清水さん:「SDGsについては、まだ企画段階中です。SDGsに関してもサイエンス体験と同様に身近に捉え、身近な問題を探す感覚で意識してほしいと考えています。
『SDGsだからやるぞ!』ではなく、『気がついたらSDGsだった!』という認識でいきたいですね。」


ーSDGsの目標の中にもある「平和」や「平等」とはどのようなものだと考えますか?

清水さん:「私は他者理解だと思います。メンタル的にもフィジカル的にも環境を一様に一定にするのではなく、それぞれに適した環境を模索し、等しく幸せを探求できることが大切だと考えます。
人それぞれ、その環境を求められる状態のことを平等というんじゃないかと思います。」


ー板橋区がSDGs未来都市に選定されたことについてどう思いますか?

清水さん:「まだ、あまり多くの人に知られていないので、板橋区の良さを捉えながら、SDGsについてをどう伝えていくのかを考える必要があると思います。
板橋区にもまだSDGsの課題はたくさんあることに気づかされました。
板橋区が持っている要素を伝えていきたいです。」


いま、力を入れていること


ー教育科学館で現在、力を入れていることは何でしょうか?

清水さん:「科学館で行われる事業のワークショップやイベントに力を入れています。
科学館としての固定化されたイメージがあることは大事だけれど、世界に目をやると現在は変化が激しい時代だと感じます。教育科学館は科学館としてのこれまでのイメージにとらわれず、現代社会に本当に必要な科学館の機能を模索していこうと頑張っています。」


「実は僕は館長になるまではあまり科学館にいったことがなかったんですよ。
館長になってから『自分自身もあまり科学館に遊びに行こうと思わなかったし、何で大人は美術館や博物館はよくいくのに、何でみんな科学館にあまり来ないんだろう?』と思っていました。
そこの理由も見えてきているので、積極的に変えていきたいですね。

大人になった今、僕は、大学生だった頃、もっと勉強しておけばよかったなって思うんです。
大人になっていくとどんどん『おもしろい』と思うことが「勉強すること」になっていくんですよね。その欲求って人間の大人はおそらく誰にでもあるのに、学べる場所がまだまだ少ないんですよ。

教育科学館は、目的がなくても来ていいんです。
居心地がいいから来るとか、そういう場所にしていきたいです。
『しみてるに会いたい』も大歓迎です!(笑)」

エントランスにある恐竜の化石

板橋区立教育科学館について


取材をさせていただいた後、清水さんが教育科学館を案内してくださいました。

教育科学館のエントランスでは恐竜の化石がお出迎えしてくれます。

エントランスにあるボーンヘッド


他にも、昔のオルゴールや家電製品など
普段見ることのできない資料が見られます。

昔のオルゴール

こんなものもありました!

骸骨

教育科学館の2階には、実験室があります。
そこでは、板橋区の小学校が毎日入れ替わりで来館して、理科の授業を行っているそうです。

他にも、創作室やパソコン室などがあり、
小学生に戻ったような懐かしさを感じました。

実験室
(引用:教育科学館HPより

板橋区立教育科学館
入館料:無料
開館時間:9:00~16:30
(板橋区内公立小中学校夏休み期間7/21~は、9:00~17:00)
地下展示室利用時間:平日:13:00~16:00、土日祝:9:00~16:00
(夏休み期間7/21~は9:00~16:45)
休館日:月曜日(祝日にあたる場合は、その翌日)年末年始(12月29日から1月3日)
※その他、臨時休館日有り。

板橋区立教育科学館HPより

プラネタリウム

教育科学館には、プラネタリウムがあるんです!
季節によって様々なイベントが行われています。

私たちが行った時には、クレヨンしんちゃんとのコラボイベントが開催されていました。

ドームは360度、肉眼で見ることができる星空を忠実に再現しているとのこと。
皆様も夜空の世界を堪能してみてはいかがでしょうか。

秋の星座

プラネタリウム観覧料(個人)
大人(大学生以上):350円
2歳~高校生:120円
2歳未満:無料

板橋区立教科学館のHPより

地下科学展示室

地下科学展示室では、誰でも無料で遊ぶことができます。
遊んで学べる科学展示となっています。

子どもたちには無料のゲームセンターと言われることも(笑)

地下科学展示室の様子

実際に、私たちも遊んでみました!

地下科学展示室で楽しく遊ぶ大学生

上についているソーラーパネルに光を当てながら、飛行機を進めていくゲームを体験しました。
手元の機械を操作しながら光を当てるのですが、
少しでも光がずれてしまうと進まなくなってしまうため、位置の調整をするのが難しかったです。

二人で競争をすることで、より楽しさが倍増しました。
とても面白く大人も学びながら楽しめる空間でした!


たくさんの生き物

教育科学館の廊下には、昆虫の標本が置かれていました。
この標本たちは寄贈されてきたものだそうです。

アゲハチョウやシロチョウなど、馴染みのあるチョウだけでなく、
珍しいモルフォチョウもいました。
他にもカブトムシ・クワガタムシなど、
たくさんの種類の生き物が見られます。

昆虫の標本


そして、2階の廊下には、ビルマホシガメの「とらさん」がいました。

詳しい生体はわかっていない不思議なカメさんです。
科学館に来たのは2006年5月27日で、お誕生日は2006年5月5日なんだそうです。

甲羅が黄色い星型の模様になっているのが名前の由来なんだとか。
カメ用のフード以外にも、小松菜やニンジン、イチゴやスイカなども食べるとのこと!

カメのとらさん

油圧式エレベーター


清水さんが教育科学館のエレベーターは
「油圧式のエレベーターになっている」と教えてくれました。
そのため、エレベーターに乗るとフワフワと浮いた感覚が味わえます。

上を見上げると、天井には小さなプラネタリウムがありました。
少しの時間でも楽しむことができるオシャレなエレベーターです。

教育科学館に行った際には、是非エレベーターにも乗ってみてください。

エレベーターの天井にある小さなプラネタリウム

おわりに

最後に、清水さんとトリケラトプスの前で恐竜ポーズをしながら
一緒に写真を撮っていただきました!

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トリケラトプスの前で恐竜ポーズ


右に写っている方が、板橋区立教育科学館の館長、清水さんです。

今回、取材をさせていただき「遊ぶことの大切さ」を学びました。
大人になると、いつの間にか好奇心や遊び心を忘れてしまいがちですが、
ここに来ると、子どもの頃に戻ったかのような懐かしさと温かさを感じることができます。

教育科学館は、科学を通して子どもと大人が一緒になって楽しめます。
いつでも「遊び心」を応援してくれる場所です。
科学には、絵本と同じように、世界中の誰一人取り残さない魅力があると感じました。


清水さん、この度は貴重なお話をありがとうございました!

杉原ゼミでは、引き続きSDGsの取り組みについて発信していきます。

板橋区立教育科学館
〒174-0071 東京都板橋区常盤台4丁目14-1
TEL:03-3559-6561 FAX:03-3559-6000

電車 
・東武東上線 上板橋駅 北口下車 徒歩5分
国際興業バス 
・志村三丁目駅方面から 常01 ときわ台行き 常盤台4丁目下車 徒歩3分 教育科学館下車 目の前
・王子駅方面から 王子54上板橋駅行き 教育科学館下車 目の前

板橋区立教育科学館のHPより
https://www.itbs-sem.jp/

以上、
淑徳大学 杉原ゼミの町田が担当しました!


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